ランニング始めて3年目に突入したマイランナーのゴウタロウです。まだ25ヶ月ぐらいしか経ってないのに、買ったシューズは二桁をゆうに超えて…何足だろう?20足にはイッてないかな、そんな新しもの好きのランナーです。
今回はミズノのウエーブリベリオンがAmazonでポイント還元込みでお安く購入できるという情報を耳にして、早速リサーチしてきました。
結果自分のサイズがないとかなんとかで、なぜか楽天でウエーブリベリオンプロを購入していた、という顛末です。
なぜかというと、自分の足にマッチするモデル・サイズだと楽天マラソンポイント還元込みで楽天の方がお得になってしまったからです。
ミズノのウエーブリベリオンシリーズは、各種ランニングシューズを出しているミズノのラインナップの中でもスピードシューズの位置づけです。
上記表の通り、シリーズの下位であるソニックですらサブ3.5向けであり、その上のフラッシュはサブ3.0、プロに至ってはエリート(フルマラソン2時間30分前後のレベル)向けのモデルとなっています。
ワタシはフルマラソン3時間45分切り(サブリノ)を目指すレベルなので、ラインナップで言えばソニックが相当の実力なのですが、正直普通のシューズなら他にもいっぱい持っています。
どうせ買うなら他のシューズにはない尖ったモデルがいい!と言うことで分不相応なことは分かっていますが、ウエーブリベリオンプロを購入しました。
今回はサブ3.5レベルにも達しない実力のランナーであるワタシが、それでもウエーブリベリオンプロは履きこなせるのか?という点からもレビューしたいと思います。
ウエーブリベリオンプロの特徴
ウエーブリベリオンプロの特徴はミズノのラインナップの中でもカーボンプレート入り、という点です。しかしカーボンプレートのシューズはもはや珍しくなく、ワタシも何足も持っています。
このシューズの特徴は、ご覧のようにかかと部分が削られている点です。コレは唯一無二。
公式レースでは過度の厚底シューズ偏重への警鐘として、ソールの厚さは40mm以下と決められています。
しかしこのシューズのソールの一番暑い部分は50mmあり公式レースでは使えない…ように見えますが、実はソールの厚さはかかと部分で測ることがほとんどで、かかとだと40mm以下なんです。
発想の転換というかなんというか、怖くて選手はそれでも公式レースでは履くことを躊躇しそうですが、まあ市民ランナーには関係ありません。
このシューズを履けば、他のシューズにはない極厚のミッドソールを体験することができるのです。
ただその分犠牲になっている「かかとの欠落」についてはどうなのか?というのが問題となります。
かかとがないウエーブリベリオンプロの感想
ウエーブリベリオンプロが届いて、EペースやMペースなどでそれなりの距離を走ってみました。
ワタシは欲しいシューズがすぐに試し履きできるような環境にないので、まずはウェブ上でのそのシューズの評価を確認します。
かかとがないことに関しては、「思ったより気にならない」「安定感が意外にある」など悪くない評価でした。
このシューズを見れば分かりますが、元々はフォアフットでフルマラソンを走り切るエリートランナーモデルなので、それなりの人が履けば走る時にかかと部分は必要なく当然違和感は少ないわけです。
ミッドフットだとどうかと言うと、ミッドソールの一番分厚い部分がミドルにあるわけでクッション性に優れていて反発もあり、悪くないと言うかむしろいい、と言う評判です。
じゃあかかとから着地(ヒールストライク)したらどうかと言うと、かかと着地だと転がるようなアウトソールの形状と動き方になるので意外とイケる!という感想も目にしました。
ではサブ4ランナーで基本ミッドフットで走るワタシの実際の感想はと言うと…
かかとがないことの違和感はウォーキングでは凄まじくあります。古くなったランニングシューズを普段履きに使用することはあるかもしれませんが、このシューズはちょっと無理ですね。
次に気になったのは安定感です。平らな路面を真っ直ぐ走るだけなら、フォアフットまたはミッドフット走行ならこのシューズはそこまで違和感はありません。
しかし現実の路面は細かい凹凸がたくさんあるわけです。
通常だと足底の前寄りが着地時に凹凸でぐらついても、足底の後ろよりつまりかかとの部分で左右のブレを吸収して支えてくれるので耐えられます。
しかしこのシューズはそのかかとがないので、踏み込んだ時に凹凸でぐらついたらそのまま足底前寄りで着地のまま踏ん張らなくてはいけないのです。コレは足底、そして足首に相応の負担がかかります。
実際に走っていてその負担に常にさらされるので、「安定性に優れている」とはとても言えないな、と感じました。
ただフォアフットまだはミッドフットでそれなりのペースで走り続けることは路面が悪すぎなければ左右にブレることも少ないので可能と言えば可能です。
また元々がエリートランナー向けのカーボンプレート入りシューズなので、グイグイと前に押し出してくれる感じは、例えばアディダスのアディゼロアディオスプロなどと比較しても決して劣るものではないと思います。
50mmという分厚いミッドソールにカーボンプレートの恩恵もあり、クッショニングと反発のバランスに優れています。
でもやはりワタシにとってですが、説明した安定感への不安からかフルマラソンでは使いにくいな、という結論です。ずっとかかとを浮かしている感じなので長時間走るとアキレス腱への負荷も高そうです。
ちなみにかかと着地でも走れますし確かに転がるような前に進む感じにはなりますが、斜めになっているかかと部分から着地すると前へのベクトルに対してブレーキのような感じになるのでお薦めはできないかな、と思います。
どう見てもかかとで走るシューズではないですよね笑。
ウエーブリベリオンプロの気になる点・他の評価
ウエーブリベリオンのソールはご覧のように凹凸がしっかりしているので滑りにくく濡れた路面でも安心して走れそうです。
ただ素材がゴムではなく発泡スチロールのようなものなので、普通に走っていてもかなり容易に削れます。耐久性にはクエッションです。
そしてサイズ感です。ミズノのウエーブリベリオンシリーズ、特にプロは2E相当ですが特につま先に向けて細くなっているので通常より0.5cmサイズアップがレビューなどでは推奨されています。
しかしワタシはサイズがなかったということもあるのですが、通常と同じ27.5cmを選択しました。
結果ですが、両親指(特に左)に余裕がないのか走っているときも若干傷み、走ったあとも軽い圧痛が残りました。
次の日別のシューズで走る分にはなんの問題もない程度のものです。
ただ試し履きができないのでワンサイズ上げたから解消する…とまでは分かりません。正直そういう形状のシューズなので変わらないんじゃないかと思っています。
ショップやウェブサイトによっては返品交換可能なところもあるので、どうしても気になるのならそういうサービスを利用するのも手だと思います。
Amazonでも同様のサービスはあります。
その他のこのシューズの評価ですが、軽量でアッパーの通気性も快適、シュータンは薄型でかかとのアンクルパットも違和感なく履きやすさもあり、問題ありません。
サブ4ランナーがウエーブリベリオンプロを履き続けるか?
元々エリートランナー向けのMIZUNOウエーブリベリオンプロですが、サブ4ランナーのワタシにとってどうだったのか?
安定性やサイズによる足の指のシューズ内での接触は気になりますが、スピードを出せば正直とても気持ちよく走れるシューズだな、と感じました。
何より自分は速く走れないのだからフォアフットなんておこがましいと思っていたのですが、強制的にフォアフットで走らされる感覚は悪くありません。
ただ安定性に欠ける感じや厚底でカーボンシューズでもありさらにフォアフット走行ともなると、相当鍛えられていないと怪我の原因のオンパレードです。
その辺に気をつけながら「気が向いたら1−2週間に1回ポイント練習で履こうかな」ぐらいの位置づけになると思います。
地方のボッチランナーなんて試し履きも直ぐにできないしラン仲間からの評価も聞けないし、今回のようにトライ・アンド・エラーで実費を犠牲にしながら最適なシューズを探していくしか無いんです。
もったいないけどそういうもんです。MIZUNOのシューズは初めてで一度履いてみたかったので、それだけでも満足です。