2023年度にフルマラソンで3時間45分切りのサブリノを目指しているアラフィフランナーのゴウタロウです。
2023年11月5日に開催された下関海響マラソンにシーズン第一弾として挑んできましたが、サブリノを乗り越え3時間30分切りのサブ3.5を達成することができました。
しかしそこに至るまでのフルマラソンのコースは過酷な環境で、自分でもよく耐えられたなと信じられない気持ちです。
今回はサブ3.5を達成できた下関海響マラソン2023のレースレポートになります。
下関海響マラソンについて
下関海響マラソン2023は今回新しいコースとなりました。
コースは大きくは変わらないのですが、25キロ過ぎで長州出島に向かわず下関北バイパスを真っすぐ進み折り返してくるコースです。
結果として、今までの難関だった彦島大橋の起伏のさらに先にもう一つ起伏が追加されるよりタフなコースとなってしまいました。
「記録よりも記憶に残るレースを」がモットーの下関海響マラソンです。後半の起伏は海沿いということもあり風も強く難コースとして知られています。
レース前
大会会場は下関駅から徒歩圏内で、スタートとゴールが同位置なのでアクセスは大変良好です。
更衣室はワタシのブロックは立体駐車場が提供されていて、貴重品以外はそこに荷物を置きっぱなしにするスタイルでした。着替えや荷物置きのためにレジャーシートが必携ですね。
トイレ混雑はもの凄かったですが、少し離れたところに男性の小便器のみのボックスがたくさんあったので、そこは全く並んでなくて助かりました。
レースプラン
下関海響マラソンのコースは後半の起伏がポイントになるので、前半突っ込んで貯金を稼ぎ後半のロスをいかに吸収できるか、がレースプランでした。
サブリノ目標ではありましたがレガシーハーフマラソンや最近の練習から山場手前の15キロまでは4分50秒ペースで行けると思ったので、最初は飛ばし気味にします。
後半の山場は走ったことがないので全く想像がつかなかったのですが、前半が予定通り走れれば後半は5分30秒ペースでもサブリノ、5分で走れればサブ3.5もできるかな、と企んでいました。
レース前半
スタート地点から出発し関門橋をくぐって折り返してスタート地点に戻ってくる15キロの前半はフラットなコースです。
今回の場合往路は向かい風で人も多かったため多少走りにくかったのですが、折り返してからは人もバラけ追い風だったのでここで貯金を稼ぐべくペースアップしました。
5キロ24分は1キロ4分50秒を切るペースなのでここは予定通り走れました。そのペースでも順位が殆ど変わっていないので、同じような走力の方々と走り続けた感じです。
レース後半
レース後半は最高到達地点である彦島大橋を駆け上がり下関北バイパスを北上して折り返して戻ってくるコースです。ここから地獄が始まります…
景色はいいんですよ確かに。しかしこの行程はキツすぎて記憶に残そうとするにもかなりの労力を必要としました笑。正直スマホを取り出すのもしんどかったです。
フラットなところがなく、ご覧のようななが〜く続く登りとなが〜く続く下りが複数回現れて苦しめられます。
画像なんて往路で追い風方面だったのですが、折り返したら登りで向かい風になるかと思うと走っているときからずっと絶望的な気分でした。
復路の一番の山場と思ったこの上り道…ホントにキツかったです。そしてコレを登り終えたらもう終わりだ!と思っていたらさらなる登りがあったときの絶望感たるや…OMG!
そして繰り返すアップダウンに苦しめられて30キロぐらいまでついにキロ5分ペースより遅くなってしまいました。
それでも前半の貯金があると思っていたのですが、折り返し地点で確認するとサブ3.5のペーサー集団が100メートル以内に迫っていたのです。
つまり帰り道である向かい風&登り傾向の道中でペースをほとんど落とさずキロ5分以上のペースで走り続けないとサブ3.5は達成できないということなのです。
目標はサブリノだったのですがここまで来たら欲が出ます。他の方のワタシが写っている動画で見ると3.5ペーサーに20メートルぐらいまで迫られている時もありました。
しかし近くに来るとペーサーさんの大きな掛け声が聞こえてくるのです。決して振り向かず、声が聞こえてきたらたとえ登りだろうとペースアップして逃げ続けました。
そしてペーサーさんは一定の速度で走るので、下りになったら加速して引き離して貯金を作る作戦です。
結果として30キロ過ぎからまた平均したらキロ5分を切るペースで走る続けることが出来ました。なんでそんな事ができたのか、未だに不思議でなりません。キロ5分の30キロ走ですら休み休みしか出来てなかったのに^^;
しかし25キロまではほとんど順位が変わらないのに、そこからは100人単位で順位が上がっていることを見ると、復路でペースダウンしてしまう人がかなり多かったことが分かります。
感動のゴール
最後の下り坂で初めて脚が攣ることも体験しました。その場でストレッチをしてサブ3.5の集団が見えてきたらまた走り出して、なんとか追いつかれずに3時間29分でゴールすることが出来ました。
ゴール後は近くで走っていた人と健闘を称え合ったり、応援に来てくれていた家族に心配されながらなんとか歩いて会場を後にしました。
サブ3.5ペーサーの前でゴールできたので、なんとか初のサブ3.5をグロスで達成です。フルマラソン参加者の中では10%以内ぐらいの順位でした
このコースは後半勝負とは言われていますが、その勝負があまりにも長い!はっきり言ってかなりきついコースでした。
今回の収穫は、ワタシは登りはかなり強いということと下りがかなり苦手、ということが分かったことです。後半は登りではどんどん抜かして下りで抜き返されるということを周りの人と繰り返していました笑。いいことかどうかは分かりません。
下関海響マラソンの良かった点・悪かった点
あまりにもキツくてもう二度と走りたくないと思った下関海響マラソンですが、もちろん良かった点もいっぱいあります。
良かった点
- 交通アクセスが良い:JR下関駅から徒歩でOK(ただ更衣室までとなると思ったより近くはない)
- 参加人数はやや少なめ:都市型大会にしては1万人はほどよい人数
- エリートが多くない:スペシャルなランナーがそこまで多くないのでサブ3.5の記録を持っていればSブロックでかなり前の方からスタートできる
- 沿道の応援がすごい:応援がすごいのはどこの大会でもそうですが、後半の起伏が続くキツいコースでの子どもたちや学生さんの応援は力になる(でもキツすぎて笑顔で応える余裕はなし)
- ゴールがスタート地点と同じ:更衣室までの動線がスムーズ
気になった点はほぼほぼ個人的な感想や個人的な問題ではあります。
気になった点
- コースがキツイ笑:ここよりも起伏が激しかったり山登りを売りにしているマラソン大会はありますが、ここも十分ハードコースの一つと思います。
- 下関北バイパスは水はけを良くするために細かい溝があり足が取られやすかったり、バンクが急で斜めの姿勢でずっと走らなくてはならなかったりして決して走りやすい道ではなかった
つまりこの難コースを攻略する自信があったり、起伏コースが大好きだったり、下関が大好きだったりするなら参加することをおすすめします。
ただ記録を残そうとするには難しめと言わざるを得ません。今回はさらに最高気温が25℃近くまで達する難しいコンディションだったので、皆さんかなりきつかったみたいです。
あとコレはマラソン大会とは関係ないのですが、今回はサブ3.5よりやや速い集団と一緒に走っていました。
そのレベルの人達でもエイドで止まったり歩いたり速度を落とす人がそれなりにいてビックリしました。自分も気をつけているつもりですが、より速度が出ている集団だからこそより気をつけなくてはいけないと肝に銘じました。
最後足が攣ったのもエイドで前の女性が速度を落としてそれを避けるためだったし、その人は同じことを繰り返していたからです。さすがに文句の一つも言いたい気分でした。
まとめ
下関海響マラソン2023に出場し、目標だったサブリノを乗り越えてフルマラソン3時間30分切りのサブ3.5を達成することが出来ました。
人生で最後かもしれないサブ3.5のチャンスと思って出し切りました。しかし出し切った代償は大きく、レース後10日近く走れていません。
レースで出し切ることは大切ですが、ランニング人生はまだまだ続くのだから妥協すべきところは妥協しなくてはいけないのかもしれません。そうでないと取り返しのつかない大怪我をしそうです。
マラソンシーズンに入って毎週フルマラソン大会に参加している人がいて凄いなとは思っていましたが、実は毎週フルマラソン走れるぐらいの余力はレースでも残すべきなのかも、と実感しています。
普段練習では走らない距離・ペースで走り切るフルマラソンは本当に難しいですね。