JALとANAの航空券発券は時に見えないライバルとの競争になります。特典航空券は言わずもがな、有償での航空券発券も人気にあるシートや路線は取り合いです。なので、それぞれの販売期間をしっかり理解していないと、予約競争には打ち勝てません。
今回は航空会社同士でも、航空券発券スタートのタイミングが違うことに気づいたので、まとめてみました。
ポイントは「航空会社」「特典か有償か」「国内線か国際線か」「ステータスの影響」です。
目次
ANAの特典航空券発券のタイミング
まずはANAの特典航空券発券のタイミングについて調べてみました。
ANA「国際線」「特典」航空券の申込期限
お申し込み・お受取方法 | ANA国際線特典航空券 | マイルを使う | ANAマイレージクラブ
上記より、ANA国際線特典航空券の申込期限は
- 搭乗の355日前
- 午前9時より
となっています。
355日前と言われてもピンと来ませんが、日数計算サイトを利用してみましょう。
会員ステータスによる「先行予約サービス」はありません。
ANA「国内線」「特典」航空券の申込期限
お申し込み・お受取方法 | ANA国内線特典航空券 | マイルを使う | ANAマイレージクラブ
ANA国内線特典航空券の申込期限は
- 搭乗の2ヶ月前
- 午前9時30分より
となっています。
ANAのダイヤモンドメンバーは国内線特典航空券の先行予約を申し込むことができます。
- 予約開始日(搭乗の2ヶ月前)より2週間前
- 午前10時30分より
となっています。これは電話予約のみの受付で、搭乗2ヶ月前に予約ができているかを確認できるようになります。
しかし以上は旧制度となっており、2018年の夏ダイヤ以降では制度の変更があります。
2018年、国内線の新しい運賃がスタートします。|ご旅行の準備[国内線]|ANA
新しい制度におけるANA特典航空券発券期間については、
- 運航ダイヤ期間ごとの一斉予約|8月下旬、1月下旬
- ステータス毎の先行予約
となっています。
運航ダイヤ期間毎の一斉販売に関しての時期は、毎年多少の変更があると思いますが、冬ダイヤが「8月下旬」、夏ダイヤが「1月下旬」頃となっています。
上記のようなルールとなっていて、毎年正確な日付は変わってくるので確認が必要です。
2018年の冬ダイヤに関してはすでに発表されていて、
- ダイヤモンドメンバー|8月27日9時より
- プラチナ・ブロンズ・SFCメンバー|8月27日13時より
- ANAカード会員|8月27日の15時より
- ANAマイレージクラブ会員|8月28日16時より
となっています。
そして、上記のような先行予約スケジュールになるので、旧制度となる「ダイヤモンドメンバーの2週間前先行予約サービス」は6月30日受付分(2018年9月14日搭乗分)までで終了となります。
ダイヤモンドメンバーは十分優遇されているので問題ないでしょう。
ANA「国際線」「有償」航空券の申込期限
ANAウェブサイト予約・購入について[国際線] | ご予約/旅の計画 | 航空券予約・空席照会 | ANA
ANA国際線の有償航空券の申込期限は、国際線特典航空券と同様です。
- 搭乗の355日前から
- 午前9時より
となっています。
ANA「国内線」「有償」航空券の申込期限
航空券・ANAeチケットについて | ご予約/旅の計画 | 国内線航空券予約・空席照会 | ANA
ANA国際線の有償航空券申込期間は、基本的に
- 搭乗2ヶ月前から
- 午前9時30分から
となっています。
ただ「特割・旅割」などのおトクな運賃サービスは、運航ダイヤ毎の一斉販売となっています。
またセール運賃である「旅割X」については、その都度発売期間が決まっています。
ダイヤモンドメンバーとプラチナメンバーは、国内線有償航空券において先行予約サービスを申し込むことができ、搭乗2ヶ月前からさらに2週間早く予約ができます。
しかし下記の新ルール変更後はサービス中止となります。
ANAの国内線有償航空券についても、2018年の冬ダイヤからルールが大きく変更となります。
問題は新しい運賃体系のルールです。
- ANA FLEX
- ANA SUPER VALUE EARLY
- ANA VALUE, ANA SUPER VALUE
など、想像つかない名前の運賃ルールが始まります。
運賃イメージを見るとだいたい想像がつきますが、ざっくり解釈すると、ワタシのようになるべく最安運賃を狙う場合は今までは「旅割」利用となっていましたが、それがSUPER VALUEという名前になっただけ、と言う感じでしょうか。
なので発売も「運航ダイヤ毎の一斉販売」となり、特典航空券と同様に8月下旬、1月下旬が予定されています。
2018年の冬ダイヤについてはすでに販売スケジュールが発表されていて、
- ダイヤモンドメンバー|8月26日9時より
- プラチナ・ブロンズ・SFCメンバー|8月26日11時より
- ANAカード会員|8月26日の14時より
- ANAマイレージクラブ会員|8月27日11時より
- 上記以外、その他で購入|8月28日9時半より
となっています。微妙に特典航空券販売より1日と数時間早かったりしていて、混乱しそうです。
有償でなるべく安い運賃で航空券を確保する場合は、名前はSUPER VALUEになりましたが、年に2回の運航ダイヤごとに発売される各種SUPER VALUEに注目すれば良く、そういう意味では、今までとあまり変わらないのかな、と思います。
唯一の問題点が「株主優待割引運賃」です。今までは普通運賃の半額、と非常にシンプルだったのですが、新ルールからはFLEXを基準に算出されるので、高くなる可能性もあります。
新ルールでは株主優待割引運賃は355日前から予約できるのですが、FLEXの運賃は都度変化するはずなので、予約の時点での値段はどうやって決めているのだろう?と不思議に思います。
ANA SUPER VALUE EARLYや株主優待割引運賃については、やじり鳥さんの下記記事をご参照ください。
ANAが355日前に購入可能な割引運賃「ANA SUPER VALUE EARLY」を新設、「株主優待運賃」もよりお得に – やじり鳥
もう、ワタシの理解の範疇を超えています(;´∀`)。
ANAの航空券予約のタイミングまとめ
ANAの航空券予約のタイミングをざっくりまとめます。国内線については「新ルール」「SUPER VALUE」で決め撃ちします。
- 国際線特典|搭乗355日前の9時より
- 国際線有償|搭乗355日前の9時より
- 国内線特典|運航ダイヤごとの一斉発売でステータスにより発売日・時間が異なる
- 国内線有償|運航ダイヤごとの一斉発売でステータスにより発売日・時間が異なる
こんな感じでしょうか。基本的に国内線有償を高い値段で乗ることは無いので、FLEXやSUPER VALUE EARLYは省いて考えています。今までの「2ヶ月前」というキーワードが完全に消えています。
こうやって見てみると大きく変わったのは「国内線特典航空券の販売」ですね。ダイヤモンドメンバーの優遇は変わらず、それは素晴らしいと思います。
ちなみに2018年の夏から秋にかけては新ルールの移行期間となり、日時によって販売開始のタイミングがいろいろ異なります。下記公式サイトでしっかりご確認ください。
2018年、国内線の新しい運賃がスタートします。|ご旅行の準備[国内線]|ANA
JALの航空券予約のタイミングまとめ
JALに関しては今のところANAのような大幅なルール変更は発表されてないので、いきなりざっくりとまとめますと
- 国際線特典|搭乗330日前の10時より
- 国際線有償|搭乗330日前の10時より
- 国内線特典|搭乗2ヶ月前の9時半よりでダイヤモンド・プレミアはさらに2週間前より先行予約可能(普通席のみ)
- 国内線有償|搭乗2ヶ月前の9時半よりでダイヤモンド・プレミアはさらに2週間前より先行予約可能(クラスJ・普通席のみ)
となっています。
国内線の有償チケットについてはおトクで安い「先得」は、ANAと同様に「運航ダイヤごとの一斉発売でステータスにより発売日・時間が異なる」となっています。ただそのステータスによる違いは、ANAのようにダイヤモンドメンバーが先行するわけではなく、「ダイヤモンド、プレミア、サファイヤ、クリスタル、JGC」はまとめてのスタートになります(この辺がANAとは違う)。
しかし、JALのFLY ON プログラムに従ってFLY ON ポイントを貯めるのならば、少し高くなる「特割」の方も片道ボーナス400FOP付くので選択肢に上がってきます。特割の販売は搭乗2ヶ月前からとなるので、人気路線は少しだけ競争になるかもしれません。
この記事を書こうと思ったきっかけは国際線の予約に関してなのですが、
- ANA国際線予約は9時より|355日前
- JAL国際線予約は10時より|330日前
と、ANAとJALで開始の「時間」が異なっているんですね。355日前と330日前は知っていたのですが、時間まで異なるとは思っておらず、勉強するいいきっかけになりました。
まとめ
ANAとJALの航空券発券予約のタイミングについて再確認しました。
ANAについては、2018年冬ダイヤより制度が変わるので少し混乱しましたが、特典航空券発券タイミングのポイントを抑えておけば今までと大きく変わらず大丈夫そうです。
こう並べてみると、ANAダイヤモンドメンバーへの優遇が最上級ステータスにふさわしいものだということがよく分かります。
ANAとJAL、どちらのダイヤモンドステータスの満足度が高いかと尋ねてみると「ANA」と答える人が多いのも納得です。
一番気になるのは「国際線」の「特典」航空券なのでしょうが、これに関してはステータス間で予約開始のタイミングに違いはなく皆平等となっています。もちろん「確保できる座席数に差」があったり「キャンセル待ちの優先順位に違い」があったりはしますけど。
いつの日か、JALやANAで特典航空券を確保できる日がやってくるのでしょうか・・・。
下記のブロガーさんたちの戦いを見ると、なかなか参戦する意欲がわきません。でもやってみないと、やり方やコツもつかめないんだろうなぁと思います。大体Webと電話、両方で時間きっかりにアタックかけているみたいですので(;´∀`)。
デルタ航空だったら超余裕だったんですけど笑。