飛行機の優先搭乗、それは知る人ぞ知る航空会社の上級会員のみが享受することができる特別なサービスです。
優先という言葉には甘美な響きがあり、なんだか羨ましいですよね。
そんな優先搭乗サービスが、コロナの影響でしばらく中止となるそうです(公式)。
どのようになるのか、まとめたいと思います。
航空会社の優先搭乗サービスとは
今回はANAの例ですが、各航空会社は搭乗が多い顧客向けに特別なサービスを用意しており、その1つが「優先搭乗」となります。
優先搭乗とは、一般のお客に先立ち機内に入れる(搭乗)できるサービスです。
※手伝いを希望されるお客が最優先でその次になります
大型機など多くのお客を乗せる場合、搭乗口はたいてい大混雑します。
混雑・行列を避けていち早く機内に入ってのんびりくつろぐことができる、手荷物を好きなオーバーヘッドビンに収納することができる、などのメリットがあります。
ただ国際線ならともかく国内線だと、人によっては大したメリットでもなく、上級会員でもあえて優先搭乗はせずに最後の方にのんびり搭乗する人もいるので、考え方は人それぞれです。
ANAの優先搭乗サービス一時中止について
上級会員にとっては優越感に浸れるサービスの1つである優先搭乗ですが、コロナの時代だとちょっと困ったことになります。(他のステータスサービスは下記記事をご参照)
優先搭乗したお客が通路側の席を利用する場合、後からくる人はその人をまたぐように、または一度席を立ってもらい濃厚接触しながら着席せざるを得ないシチュエーションが発生するのです。
もたもたしていたら後ろからのお客さんが詰まって渋滞になり、「密」が形成されます。
それを危惧したANAは、優先搭乗サービスの一時中止を決めたようです。
新たな搭乗法は国内線・国際線共通で以下の手順となります。
- 後方窓際席
- 後方間席
- 後方通路側席
- 前方窓側席
- 前方間席
- 前方通路側席
以上のような順番での搭乗が6月19日からのスタンダードとなります。
※手伝いを希望される方が最優先なのは不変でしょう
奥の奥から順に搭乗していくので順番としては至極納得なもので、なるべく人と人が交わることがないように考えられています。
実際に東京大学西成研究所とANAの共同研究の末に考えた搭乗順のようです。
東大の西成総研、トップページのキャッチコピーが「万物は渋滞する」ですからね。なんかすごいです。
研究しなくても自明な順序のような気がしますが…まあご愛嬌です。今まで優先搭乗を享受してきたメンバーを納得させるための理由が必要ですからね。
東大の先生が言っているんです!!なら、ダイヤモンド会員様もご納得いただける…かも?
ちなみに、上級会員の優越感を満たすために、上記搭乗グループ内で優先レーンを設けることもあるようですが、ことココに至って流石に意味があるかは疑問です(笑)。
むしろこのような対策を発表されると、逆に飛行機を降りるときの混雑はどうコントロールするのか気になりますね。降機時の渋滞のほうがよっぽど「蜜」ですし。
昨日のANA便では、降機の際も列指定でした。
「降機の際は、プレミアムクラスのお客様からお降りいただき、続いて5列目から10列目のお客様、次に10列目から17列目のお客様〜」
って感じで。
みんなちゃんと従ってました笑修学旅行みたいで面白かったですw https://t.co/ZCQRO43Yea
— Taro (@Taro_fukufuku) June 11, 2020
どうやら降機の際は修学旅行のように整然と降りているようです^^;
まとめ
コロナの時代を迎え、航空会社の上級会員が享受してきたサービスにも変化が生じたようです。
一時的なものだとは思いますが、優先搭乗が実質廃止になるとは、ちょっと考えていませんでした。
でも、確かにソーシャルディスタンス保持としては重要な施策だとは思います。
こんなの満員電車に乗らないANAの幹部が考えたことだと思います。
正直、マスクしてればディスタンス不要説もあるのに、やり過ぎ。
運航する飛行機を小さくして、どの便も満席に近い状態にしてる事の方が問題じゃないですか?
通路側の客は、自席の近くの荷物棚が利用出来ない可能性もあるし、急いで降りたい人にはデメリット。
実際、降りるときも、アナウンス通りに降りていない人も、沢山いましたよ。
まだ着席して下さいと言われている後方なのに、立って荷物を降ろしたり、後方窓側の客が通路側の客を押しのけて、勝手に前方まで移動してました。
貴重な情報をありがとうございます。
皆さん整然と守られていると思っていましたが、
やっぱり降機のときに我先にと降りようとするヒトはいるのdすね^^;
だいぶ目立つと思うのですが、メンタルの強さに驚きです…