宮川大輔さんでお馴染みのPayPayは、スマートフォン1つで気軽に買い物ができるQRコード決済型のスマホ決済アプリの1つです。
運営はPayPay株式会社ですが、Yahoo株式会社とソフトバンク株式会社の合弁で設立された会社なので、ソフトバンクグループの匂いを色濃く感じるサービスです。
2018年12月に(今となっては第1弾だった)100億円キャンペーンをきっかけに利用が促進されました。またその100億円キャンペーンやその後発生した様々な問題でも有名になりましたね。
100億円キャンペーンでの問題は例えば不正利用・複数アカウント利用などで、その後の問題ではクレジットカード登録上のセキュリティの問題だったりしました。
多くの批判を浴びて利便性を一度落としてでもそれらの問題に対策が立てられた上で、再度利用促進を促すために今回第2弾となる100億円キャンペーンが発表され実際に2月12日より始まります。
今回は、前回の祭り(第1弾100億円キャンペーン)に乗り切れなかったワタシが第2弾には参加すべく、PayPay初心者らしい試行錯誤をしながら利用準備をしましたので、同じような立場の人を想定しながらPayPayについて、その導入方法、そして利用方法などをご紹介していこうと思います。
目次
PayPayとは
最初に話題のPayPayについてですが、QRコード型決済アプリ、と言ったら分かるのでしょうか?
よく知られているスマホを利用した支払いは「おサイフケータイ」と呼ばれる機能です。おサイフケータイとは「携帯電話に埋め込まれたFeliCaチップを使った日本独特のサービス」でして、そのチップがないと利用できないサービスです。
それに対してPayPayなどを含むQRコード型決済アプリは、そのアプリをインストールして利用できれば(できればカメラ機能は必要だが)FeliCaチップは必要ありません。
それは旧iPhone(6s以前)のようにFeliCaチップが非搭載でおサイフケータイ機能が使えなかったスマートフォンでもおサイフケータイのようにスマホのみで決済できることを意味します(OS, 端末が対応していればですが)。
有名なのは中国の【Alipay(アリペイ)】です。中国では5億人以上が利用しており、FeliCaチップやキャリアの有無に依存しないため、爆発的な利用者の広がりを見せました。
日本でもFeliCaチップに依存しないQRコード型モバイルペイメントアプリのサービスが徐々に広がってきており、その1つがPayPay、と言うわけですね。
ただそれでもスマホがあれば誰でもいつでも利用できるわけではなく、一定の条件が必要です。
PayPayの動作環境は通信圏内が必要
PayPayを代表とするQRコード型決済システムは、スマートフォンにアプリをインストールできるだけでは無く、おサイフケータイ機能とは異なる動作環境が必要になります。
PayPayアプリを利用するには、SMS認証コードを受信できる端末(スマートフォンのご契約)が必要です。
推奨動作環境は以下の通りです。
【Android】Android 要件 5.0 以上の対応機種
【iOS】iOS10.0以降のiPhone/iPad/iPod touch
また、PayPayを利用する際は、4G/LTEやWi-Fiなどの通信ネットワークが必要になり、通信圏内で利用しなくてはなりません。
上記のようにQRコード型決済には、まず悪用されないために端末認証できるSMS認証コードを受信できるスマートフォンの契約が必要です。
現在通話料を安くするために格安SIMを利用する人が増えています。格安SIMだとキャリア認証を必要とするおサイフケータイは基本的には利用できませんでしたが、現在は多くのケースで利用できるようになっています。
PayPayではFeliCaチップ搭載の有無を気にしなくてもいいので、必ずしも日本のキャリアが発売するスマートフォンを利用する必要はありません。
格安SIMを契約する際は「音声通話機能付き」「データ通信のみ(SMS機能あり)」「データ通信のみ(SMS機能なし)」と大まかに選べますが、3番目のSMS機能なしのプランにした場合、PayPayサービスは利用できません。
またPayPayを利用する際には通信できる環境にいる必要があります(Wi-FiでもOK)。この辺は電源が切れていたり圏外でも利用できるおサイフケータイとは仕様が根本的に異なる点です。
PayPayの利用方法
QRコード型決済と言っても、日本ではおサイフケータイがはるか以前より広く普及しているのでその利用方法がピンときません。要はPayPayアプリ上に表示されるQRコードを店舗に読み取ってもらい、それにより支払手続きを行うというものです。
下記の画像はAndroid搭載スマホで利用しているPayPayアプリですが、アプリのバージョンの違いやiPhone(iOS)のPayPayアプリでは多少画面構成に違いがあるかもしれません。
もっとも分かりやすい方法は、「ペイペイで」と支払いをPayPayに指定した上で、コードを表示してお店の人に読み取ってもらう方法です。コレは【コード支払い】方法で非常に分かりやすいです。
ただ実はコレ以外の支払い方法があるらしいのです。正直初耳でした。その名は【スキャン支払い】です。
スキャン支払いの場合は、こちらですることが多くなります。
- ペイペイで支払うと宣言する
- PayPayアプリの【スキャン支払い】を選択する
- お店のQRコードを読み取る
- 会計の金額を入力する
- 入力した画面を店員に見せる
- 「支払う」を選択してお支払いをする
- 支払った画面を店員に見せる
ちょ〜〜〜〜〜〜めんどくさいですね。こっちがすることが多すぎです。日本全国、ホントにこの支払い方法をしているのでしょうか?
1つ目のバーコードをお店の人に読み取ってもらう方【コード支払い】が100倍楽ですね。しかし【スキャン支払い】はお店側がQRコードを提示するだけでよくバーコードスキャナーの準備が必要ありません。つまり導入コストが安く済むんですね。なので小規模なお店ほど【スキャン支払い】方法を選択する可能性があります。
正直おサイフケータイでピッと支払う方が1,000万倍楽でスムーズでスマートだとは思いますが、コレがQRコード支払いと言うものなのでしょう。そこは受け入れるしかないですね。
PayPayアプリで支払い方法を複数登録すると、支払い時に支払い方法を選択するステップが1つ追加されます
さあ使ってみましょう!PaPay準備編
ここまでで日本ではあまり馴染みのないQRコード支払いとはどういうものかということは理解できました。次はどうやったら利用できるかを調べてみましょう。
1.PayPayアプリをダウンロードする
PayPayはネット通信環境下で利用できるスマートフォンアプリそのものです。ゆえにまずはPayPayアプリをスマートフォンにインストールしなくてはいけません。
ダウンロードは以下から可能です。
iPhoneのiOS、Android搭載スマホのAndroidに適応したPayPayアプリをダウンロードします。
上記はiPhoneでのインストール画面ですが、AppStoreからPayPayアプリをダウンロードします。
最初に起動した時は新規登録画面になるので、携帯電話番号またはYahoo!JapanIDで登録を進めていきます。
登録を進めていく上で、端末を認証するために携帯電話番号を入力してSMSに認証番号を送信して携帯番号・端末を認証する必要があります。それゆえにSMS認証コードを受信できるスマートフォンが動作環境として必要になるわけです。
登録が完了すると新規登録ボーナスとして500円分のPayPayボーナスがチャージされるので、すぐにでも利用することができます。
しかし500円分ではコンビニでチョコチョコっとしたものしか購入することができません。そこで最後に行うことが「支払い情報を登録」することです。
2.PayPayアプリに支払い情報を登録する
PayPayは3つの支払い方法を選択することができます。
- PayPay残高から支払う
- Yahoo!マネーから支払う
- クレジットカードから支払う
以上の3通りの方法です。
支払い方法を登録・変更するためにはPayPayアプリのメニューを開き、メニュー内の【お支払い方法の管理】を選択します。
「お支払い方法の管理」の中には4つのメニューがあります。それぞれを見てみましょう。
1.PayPay残高から支払う
PayPay残高とは、最初に登録時サービスとしてチャージされた500円、アレです。500円では到底足りないので、さらにチャージして利用することができます。
PayPay残高にチャージする方法は2つあります。
- 銀行口座からチャージする
- クレジットカードからチャージする
ただそれぞれに色々制限があるので気をつけなくてはいけません。
①銀行口座からチャージする
PayPayチャージ用に登録できる銀行口座は「Yahoo!ウォレットの預金払い用口座に登録されている金融機関口座」となりますので、Yahoo! JAPAN IDとの連携は必須となります。
Yahoo!ウォレットとはYahoo!JAPANが提供しているインターネット上のお財布の事です。わけ分からないと思いますが、Yahoo! JAPANが提供しているコンテンツを主として、買い物の支払いや報酬の受け取りに利用できるサービスです。「財布」なので受け取りにも利用できるところがポイントでしょうか。
預金払いとして登録できる銀行口座は60以上あり、三菱UFJ銀行など一部の銀行を除いてYahoo!ウォレットに預金払いとして登録した銀行口座は、PayPayチャージ用の銀行口座としても登録できます。
しかしもし下記のクレジットカードからのチャージが利用できるのならば、そちらの方がベターです。なぜなら特定のクレジットカードからチャージすることで、クレジットカードのポイントも付与されるからです。
②クレジットカードからチャージする
PayPayアプリにチャージできるクレジットカードは【本人認証サービス(3Dセキュア)に登録済みの「Yahoo! JAPANカード」】のみです。Yahoo! JAPANカード、通称ヤフーカードはYahoo!が発行するクレジットカードなので、ソフトバンク・Yahoo!グループが提供するPayPayサービスとの相性は抜群です。
PayPayアプリは支払い方法としてクレジットカードを選択することができ、その場合はVISAとMastercardブランドのクレジットカードを登録することができます(ヤフーカードはJCBブランドもOK)。
しかしあるキャンペーンにおいて、PayPayポイントバックの場面でヤフーカード利用だと20%キャッシュバックに対して、その他のクレジットカードを利用すると10%キャッシュバックのみになったりと、何かとヤフーカードとその他のクレジットカードとの利用に差が設定されることがあります。
PayPay残高にチャージする場合でもクレジットカード支払いにする場合でもヤフーカードは突出してお得なので、この機会に発行することをおすすめします。
ヤフーカードは年会費無料なのでPayPayを活用する上で、発行しない手はありません。
ヤフーカードからチャージする場合は、後述する③の「クレジットカードを追加する」でヤフーカードを追加しておけば、チャージ時に選択できるようになります。
チャージ時に登録したヤフーカードか銀行口座を選択すればOKです。ヤフーカードはチャージ時にもヤフーカードに紐づけしたTポイントが1%貯まりますので、できればチャージにはヤフーカードを利用したいところです。
2.Yahoo!マネーから支払う
Yahoo!マネーとは、Yahoo!が提供するネット上の仮想通貨のようなものです。Yahoo!IDに紐づけしてYahoo!マネーにチャージ・送金することで、ヤフオク!、Yahoo!ショッピング、LOHACOなどの支払いに利用することができます。
https://wallet.yahoo.co.jp/guide/money/
詳しくは公式サイトをご参照ください。Yahoo!マネーは、「預金払い用口座」「コンビニ」「ヤフオク!の売上金」からチャージできるサービスで、わざわざYahoo!マネーにチャージしてからPayPayを利用するメリットはないので、説明は以上とさせていただきます。
3.クレジットカードで支払う
PayPayアプリを利用してクレジットカードで支払う方法は、PayPay残高で支払う方法と並んで中心となる支払い方法です。
PayPayに登録できるクレジットカードはVISAとマスターカードです。ヤフーカードのみJCBブランドも選択することができます。
【PayPayアプリに登録できるクレジットカード】
・VISA
・Mastercar
・JCB(ヤフーカードのみ)
クレジットカードの登録はメニューのアカウントから「お支払い方法の管理」を選択し、その中の「クレジットカードの追加」に進みます。
クレジットカードの登録は上記のように簡単に進むのですが、クレジットカードの不正利用を防ぐために現在では登録したクレジットカードの利用制限が設定されています。
本人認証がされていないクレジットカード | |
過去24時間 | 5千円 |
過去30日間 | 5千円 |
本人認証がされているクレジットカード | |
過去24時間 | 2万円 |
過去30日間 | 5万円 |
本人認証されていないクレジットカードでは30日間、つまり1ヶ月に5千円しか利用できません。本人認証されていないヤフーカードではチャージもできません。
本人認証されているクレジットカードでは1日で2万円、1ヶ月で5万円までPayPayで利用することができます。ちなみにYJカードによるチャージの上限も同様です。
つまりPayPayアプリを利用して支払いする上で、クレジットカードのみを利用する上では1ヶ月に5万円の利用が上限となります。
本人認証済みでPayPayから認可があれば上限が25万円まで上げられています
預金口座からのチャージについては今のところ上限の記載は見当たりませんが、銀行口座を登録するYahoo!ウォレットの方で上限を設定することが可能のようです。
いずれにせよ、冷蔵庫やテレビのような5万円を軽く超えるような買い物をするときにはチャージも含めクレジットカードは利用できないと思っていいでしょう。
3万円以上の利用時は本人確認ができる書類の提示が必要、と一応定められています
それぞれの支払い方法を合算させることは今のところできません。
例)PayPay残高で足りない分をクレジットカードで支払うことはできず、それぞれどちらかからしか支払いできない。
PayPayの利用特典について
PayPayは支払い時に0.5%のPayPay残高ポイント還元が利用特典として受けることができます。PayPay残高はキャッシュとして利用できますので、0.5%還元です。
- 0.5%ポイント還元|常時
- すべての支払が対象
- 付与上限5,000円/月
- 有効期限はPayPay残高の変更日から2年間
0.5%還元はひと月あたり5,000円が上限ですが、その場合月に100万円のPayPay支払いが必要になるので、あまり気にする必要はなさそうです。
またPayPayは期限のない特典としての0.5%還元とは別に、キャンペーンとしておトクなポイント還元を行うことがあります。
2019年2月12日から第2弾となる100億円還元キャンペーンが始まります。それについては別途お知らせしたいと思います。
PayPayが利用できる店舗
ここまででPayPayを利用する準備は整ったと思います。どのように利用すればいいのかも分かったと思います。最後にそのPayPayが利用できる店舗をまとめてみたいと思います。
PayPayが利用できるお店は、ずばりPayPayの下記のロゴを掲げているところです。
しかしそれでは店舗に行ってみないと分からないということになります。現在PayPayは利用店舗を広げるために「初期導入費」「決済手数料」「入金手数料」を無料にして、PayPay支払いの導入の勧めを宣伝しています。利用できる店舗もどんどん広がっているので、利用できる店舗を確認するためには公式ページを見るのが最も手っ取り早いでしょう。
その中でも注目度が高いのは家電量販店の下記の店舗たちと
ファミリーマートを主としたコンビニです。
その他は飲食店が多く含まれており多岐にわたるために確認にも一苦労ですが、家電量販店やコンビニなどは利用しやすい店舗と言えるでしょう。
PayPayアプリを導入して利用できるようになったら、最初に500円のPayPay残高が加算されます。まずファミリーマートで試しに利用してみるのもいいかもしれません。
かく言うワタシも、最初の500円はありがたくファミリーマートで利用させてもらいました。ファミリマートはバーコード支払いでしたね。
まとめ
100億円キャンペーンが話題のQRコード型決済アプリ「PayPay」について、初心者目線で初歩の初歩からまとめてみました。
改めてまとめてみると、おサイフケータイ機能がいらないスマホ決済システム、しかしそれゆえに電波圏内での利用必須、と言うのがポイントだと思います。
通常利用では0.5%還元で特に美味しいシステムではないのですが、チャージするクレジットカードの還元率が常にプラスされます(今のところは、です)。またKyashという「スマホのクレジットカード」的なサービスを間に挟めばポイントの3重取りまで可能になります。
通常利用時でも0.5%+クレジットカードのポイント還元(+Kyashの還元)となるPayPayQRコード支払いですが、キャンペーンによってさらにお得になることがあります。
2019年2月12日から始まる100億円キャンペーン第2弾がアナウンスされていますので、本記事でPayPayの基本を学び導入しておいて、キャンペーンに参加するといいと思います。
100億円キャンペーンについてはまた別途まとめたいと思います。