東山ニセコビレッジ、リッツ・カールトンリザーブは北海道のニセコに2020年にオープンしたラグジュアリーなホテルです。
このホテルはリッツカールトンという高級ホテルグループの中でも、リッツ・カールトンリザーブを冠する世界にまだ5軒しかない最上級ホテルブランドとなります。
北海道はどの時期に行っても素晴らしいですがやはり人気があるのはウインタースポーツを楽しむことができる冬です。
このホテルはその冬季に泊まろうとすると1泊10万円から20万円は当たり前となります。
そんな真冬の時期に子連れで宿泊することができました。今回は真冬の東山ニセコビレッジ、リッツ・カールトンリザーブの子連れ宿泊記をお届けします。
目次
東山ニセコビレッジ、リッツ・カールトンリザーブの概要をザクッと
東山ニセコビレッジ、リッツ・カールトンリザーブはスイートを含む全50室程度のこじんまりとしたホテルです。4階までしかありません。
場所はニセコユナイテッドに属する4つのスキー場の1つであるニセコビレッジの麓になります。お隣のホテルはヒルトンニセコビレッジであり、東山ニセコビレッジは小さい分ショップもレストランも限られた数しか無いので、何かしらあればヒルトンや間にあるビレッジショッピングモールで済ませる必要があります。
アクセスですが、東山ニセコビレッジは大きなホテルではないのでリムジンバスは止まりません。リゾートライナーを利用するのなら、ヒルトンニセコビレッジで降りてそこにホテルのお迎えを呼ぶ必要があります(無料)。
ホテルにリムジン(タクシー)を依頼することができますが、家族連れなら片道50,000円近くします。
同じタクシー(アルファード)でもMKタクシー札幌に依頼すれば31,800円で済みます。リゾートライナーなら家族4人でその半額ぐらいにはなりますが、ストレスや楽さが段違いです。行程にトラブルがなければ2時間で着きます。もちろんホテル直付けできますので、このホテルに行くなら新千歳空港からはMKタクシーがおすすめです。
※冬季以外ならレンタカーでいいとは思います
チェックイン時刻は15時、チェックアウト時刻は12時です。事前に相談すればある程度フレキシブルに対応してもらえると思います。
レストランはビュッフェレストランの「ゆきばな」と完全予約制の寿司レストラン「寿司なぎ」の2つのみです。選択肢はとても少ないです。またホテル内に売店はありません。
客室は5種類、スイートが2つとキング・ツインが3つです。向きは羊蹄山側とスキー場が見える東山側に分かれます。一般的には羊蹄山側の方が価値があるようです。
客室の定員は基本3名で、小学生以下の子どもは添い寝可能となっていました。今回は家族4人、子どもの1人は中学生なので大人扱い、1人は小学生なので添い寝対応で宿泊しました。子どもが中学生以上になったらもう1つの部屋には泊まれないでしょう…
マリオットボンヴォイに属するリッツカールトン、ステータスの特典は?
リッツカールトンはマリオットグループに属しているため、マリオットのリワードプログラムであるマリオットボンヴォイのステータス特典がある程度適用されます。
しかしリッツカールトンは特別なホテルブランドで、ラウンジ利用や朝食2名無料などは適用されないところがほとんどです。
その中でもリッツ・カールトンリザーブはさらに特別でステータス特典がなにも適用されないのに加えてちょっと前までマリオットボンヴォイの宿泊実績すら付きませんでした(2023年現在では付きます)。
ワタシはマリオットボンヴォイのプラチナエリートとして宿泊しましたが、チェックイン時にステータス特典の説明すらありませんでしたから^^;
ただ何もないというわけではなく、繁忙期じゃなければそれなりの忖度はあるかもしれませんが…(部屋のアップグレードなど)…マリオットボンヴォイ底辺のワタシには分かりません。
今回はポイントを利用した宿泊でしたが、アクティビティ実績を見てみると+1,000ポイントが追加されているので、これがステータスに応じた特典っぽいです。
客室はボトムの「ニセコリザーブキング」!
今回アサインした客室は、このホテルでは最も安いだろう部屋で「ニセコリザーブキング」です(他と比べれば全然安くありませんが)。景観はスキー場ビューで羊蹄山は欠片も見えず、もちろん部屋のお風呂が温泉ということもありません(スイートでも温泉じゃないですが)。
しかし不満はありません!泊まった客室をご紹介します。
客室全体はこんな感じです。窓際のソファーがソファーベッドにもなります。ただしベッドにしなくても寝るには十分な大きさだったので、ソファとしての使い勝手を優先してそのままにしてもらいました。
あらかじめ追加の枕やブランケットをお願いしていたので、いくつかをソファーに持っていって1人はそちらで寝ました。
ウェットエリアはこんな感じです。浴室の使い勝手や景色は抜群でしたが、温泉大浴場があるのであまり利用しませんでした。
クローゼットはご覧のとおりです。オープンタイプで4人で利用するのは少し手狭です。スキーやスノーボードをするならウェアも干したいところですが、あまりスペースはなさそうに見えます。
実はエントランスにもう1つ(画像では写ってない左側)クローゼットがあるんです。薄暗いので壁と同化していて、存在に気づくまで2日かかりました笑。
アサインされた客室はエレベーターから離れたスキー場寄りだったので、景観はご覧のような東山ニセコビレッジスキー場です。反対側だとエントランス前の道路から丸見えなので、ちょっと注意が必要かもしれません。
冷蔵庫はこんな感じです。実はこの冷蔵庫、全部フリーなんです!しかも毎日補充してくれるし、更に欲しければ夕方のターンダウンサービス時に追加のリクエストまでOKなんです!(少なくともワタシの宿泊時は)
ラウンジないしビールも持っていかなかったのですが、ご覧のようにミネラルウォーターに烏龍茶、ペプシに炭酸水にサッポロクラシックビール、日本酒まで揃っているのでもう十分満足です。
ミネラルウォーターは冷蔵庫外にも置いてくれているので、このホテルに売店はないのですがミネラルウォーター不足に悩まされることは全くありませんでした。これだけで十分幸せな宿泊です笑。
スパ&フィットネス
このホテルには大浴場があります。温泉水です。
公式サイトのこの画像じゃ分かりにくかったのですが、外には露天風呂もあって雪見風呂を心ゆくまで楽しむことができます。レイアウトが違うので多分これは女湯です。
こじんまりとしていますが、このホテルでよく見かけた欧米豪州系のお客は大浴場に入る習慣がないのかいつ行ってもほぼほぼ貸切状態でした。東アジア系のお客が増えたらまた分かりませんが、今回はいつも空いていたので快適でした。サウナも有りましたが水風呂はありません。必要なら雪の中に飛び込めば…おっと。
フィットネスルームはスパの入口近くにありました。各マシン1台ずつとこれまたコンパクトです。でも欧米系の人はよく利用しているようでした。
東山ニセコビレッジ、リッツ・カールトンリザーブの食事事情
東山ニセコビレッジは通常予約すると朝食がついているプランがほとんどなのですが、今回はポイント宿泊だったのでついていません。
朝食ビュッフェは大人6,350円、12歳以下の子どもは3,260円なので、我が家族構成では1回の朝食で22,310円かかることになります。子どもたちは朝食ほとんど食べないのにこの値段は流石に手が出ない…ということで、朝食ビュッフェは1回も利用しませんでした。
ついでに言えばディナービュッフェも寿司屋も利用せず、食事はすべてインルームダイニングで済ませました。
こっそりお伝えすると、我が家はまともにこのホテルに泊まれるほど余裕はありません。朝食代わりの栄養ゼリーやカロリーメート、夕食代わりのカップラーメンなどをそれなりの量持っていって、食事はゲレンデレストランでガッツリ食べて済ませるつもりでした。
まあしかし実際は子連れでそんなわけには行きませんよね笑。ゲレンデで滑りまくって疲れているしお腹減ってくるし…
インルームダイニングのメニューはご覧の通りで朝食はコースで6,900円。アラカルトでハンバーガーが8,500円、ポークどんぶりが5,500円など流石に躊躇するレベルです。
ただこのホテルには歩いて行けるリーズナブルな食事処などなく、子どもには何かしらを食べさせてあげなくてはなりません。自分は残り物だけを食べる覚悟で毎朝毎夕注文しました。
朝食の洋食と和食のセットです。6,900円x2。この中で子どもが食べれるのを与えて、残りが親の分です。
ただ子どもが好きな食べ物って被るんですよね。で、次の日から恐る恐るお願いしたら追加料金無しでライス2人前とかウインナー多めにとかバゲットもう1セットとか対応してくれました。超感謝です。
北海道は日の出が早く日の入りも早いです。他のホテルでは朝食ビュッフェに行くといつも滑り始めが遅くなってしまっていたので、インルームダイニングで朝食を済ませるのは朝一番からガッツリ滑るには最適解でした(もちろん無料ビュッフェがあれば頂いていましたが)。
8,500円の和牛バーガー。子どもがホテルのハンバーガーの中で過去1美味しかった!という逸品です。下の子は4泊4回の夕ご飯、すべてこれをオーダーです涙。
和牛バーガーに加えてパスタのボロネーゼ(4,100円)とビーフシチュー(8,500円)です。
このホテルのインルームダイニングにはキッズメニューがないんです。子どもが好きなボロネーゼを頼んでみましたが、唐辛子入りのかなりアダルティなテイストで、大人は美味しく食べれますが、子どもは無理でした。
ビーフシチューは奥のお皿、あの量がすべてです…。
和牛バーガーに加えてザンギ(3,500円)とフィッシュ&チップス(4,000円)です。ザンギとフィッシュアンドチップスはマジで美味しかったです。お昼にいっぱい食べ溜めているので、これらと毎日補充されるサッポロクラシックビールで大人はほぼほぼ満足していました。あと持っていったポテチね。
和牛バーガーやザンギと共に、ポークどんぶり(5,500円)と和牛リザーブ焼き飯(7,000円)です。ポークどんぶりはちょっとイマイチだったかな。
朝食は和食セットと洋食セットを1つずつ毎日オーダーしました。お値段はともかくこのボリュームなのでかなり満足です。朝食ビュッフェと値段もそんなに変わりませんしね(ウインナーをちょっとサービスしていただいていますw)。
宿泊時はこんな感じの食事事情で4泊正味10万円ぐらいでしょうか。ポイント宿泊で宿泊料金を払ってないからこそ奮発できましたが、正気だったら無理です。
このホテルに泊まっておいて貧乏くさい話で申し訳なかったですが、たぶんもう一生泊まれないと思うのでご勘弁をm(_ _)m。
お昼ごはんはゲレンデのレストランやお隣ヒルトンニセコビレッジのレストランを利用しました。お昼ごはん時はいずれも混雑しているので少し時間帯をずらした方がいいでしょう。
ただゲレンデもヒルトンもお昼だけやっていて2時半とか3時オーダーストップという店も多いのでそこは注意が必要です。
またヒルトン・プレミアムクラブ・ジャパンに入会していれば、ヒルトンのレストランでは会員証を見せれば10%割引(宿泊していれば20%)を受けれるので持参しましょうね。
お得に東山ニセコビレッジ、リッツ・カールトンリザーブに泊まる方法
お得に東山ニセコビレッジに泊まる方法はそんなにありません。基本お高くて当たり前のホテルですから。
今回で言えば普通に予約したら1泊25万円、4泊で100万円していました。
今回は1泊12万ポイント、4泊で48万ポイントを利用していわゆる素泊まりをしてきました。
何万ポイントを貯める方法はいくつかあるのですが、ワタシの場合は基本「バイポイント」です。年に数度あるマリオットボンヴォイのポイントセールを利用して買い溜めていました。
そのポイント購入金額を考えれば十分お得に泊まれたと思います。1ポイント1円で泊まれればOK、という世界です。
マリオットポイントはバイポイント以外ではマリオット系列のホテルを利用するなら持っていて損がないマリオットアメックスプレミアムカードを利用してコツコツと貯めています。
もしマリオットボンヴォイのポイントをお得に貯めれる方法を知っていれば、このホテルにもお得に泊まれるかもしれません。ただ繁忙期にポイント宿泊が空いていることもなかなかないので、今回は運が良かったと言えましょう。
まとめ
東山ニセコビレッジ、リッツ・カールトンリザーブはニセコユナイテッドを構成する4つのスキー場に1つ、東山ニセコビレッジの麓に位置しています。
お高いホテルなので、ホテルステイを楽しむために冬季以外の比較的空いている時期に泊まるのもありだとは思いますが、せっかくならウインタースポーツ真っ盛りの時期にも泊まることをおすすめします。温泉が気持ちよすぎますからね笑。
今回はリッツ・カールトンリザーブに泊まるにしてはふさわしくないレビューっぽくなりましたが、まあ一般人にはこれが限界でしょう。子どもたちにも最初で最後だからね!と伝えて記憶に残してもらいました。