森伊蔵は、森伊蔵酒造が販売する芋焼酎です。芋焼酎と言うとクサイとかキツイとかあまりお酒を飲まない人にとってはマイナスのイメージもありますが、森伊蔵はその独特の臭みが少なくまろやかな飲み心地となっているので、芋焼酎が苦手な人にも人気がある珍しい焼酎となっています。
しかし高品質を維持するために生産を拡大せずに、人気が出て知名度が上がっても販売量を増やしませんでした。普通に購入するには抽選販売への応募が必要で、通常の方法では入手が困難です。価格は3,000円前後で抑えられているのに、市場に出回るとプレミア価格となり4倍近い値段で取引されることがあります。
しかし抽選に頼らず確実に入手する方法があり、その1つがJAL国際線ビジネスクラス・ファーストクラスでの機内販売で購入する方法です。
JAL国際線の機内販売で購入する場合は、JALカードで支払うと10%割引となるので、元々定価で販売しているのにさらに格安で購入することができます。今回の記事では、JAL国際線ビジネスクラスの機内販売を利用することにより森伊蔵を格安に購入できたことをご報告します。
マイラー視点での森伊蔵の購入については、マイラー界の巨匠「のりさん」の記事もご参照ください。
目次
JAL国際線機内販売における森伊蔵の販売について
ここ数年、JALの国際線機内販売の3-4月版において、幻の焼酎「森伊蔵」が登場しています。
- JAL中・長距離路線で販売
- ファーストクラス、ビジネスクラス限定商品
- 3,200円|JALカードで10%OFF、ショッピングマイル2倍
- 1人1本、搭載数に限りあり売り切れの可能性あり
森伊蔵はJALの中・長距離路線(欧州線・北米線・ハワイ線・東南アジア線・インド線・オセアニア線)の機内販売で3-4月に販売されます。購入できるのはファーストクラス・ビジネスクラス利用者限定で、1人1本となっています。
また搭載数には限りがあり(往復で20本前後と推定されています、異国の復路で追加補充はできない?)、売り切れる可能性もゼロではありません。
定価の3,200円で販売している上に、JALカードで支払えば10%割引となるので、確実に格安で購入することができます。ただ売り切れの可能性もあるので、そこは悪しからず。
昨年の経験だと機内で入手できないという売り切れはなく、たぶん3-4月で売れ残ったためか5月下旬のJAL国際線機内販売でも購入することができました。
ですので3-4月にかけては機内で売り切れるということはまず無いと思いますが、それでも必勝を期すためには、いくつかのテクニックがあると言われています。
JAL国際線機内販売で森伊蔵を確実に購入するテクニック
例えばワタシが森伊蔵をゲットできたJALのステータス修行によく利用される成田=クアラルンプール線にはボーイング787-9(789)のE91が用いられており、ビジネスクラスは52席用意されています(2019年3月現在)。
52席全員が申し込んだら(ありえませんが)当然売り切れちゃうので、巷に言われているテクニックがいくつかあります。
- 搭乗時にCAさんにお声をかけてキープしておいてもらう
- なるべく前方座席を利用する
- 往路便で積極的に購入する
- 機内販売の先行予約を利用する
簡単にご説明していきます。
1.搭乗時にCAさんにお声をかけてキープしておいてもらう方法
JAL国際線ビジネスクラスの機内販売で森伊蔵を確実に確保する方法として、搭乗時にCAさんに声を掛ける方法があります。
機内搭乗時はCAさんもお忙しいですから決して仕事の妨げとなってはいけませんが、ビジネスクラスに搭乗するとよほどのことがない限り一度は挨拶に来てくれると思います。
その時に「取り置きしておいて下さい」と言わなくても、「森伊蔵はありますか?」と聞いて見るだけで忖度を利かしてくれます。これもCAさんの義務ではないので、無理強いしてはいけませんし、売り切れなどで買えなくてもクレームを入れてはいけません。
でも搭乗時にお願いするときには、まだ1本も売れていない状態なのでだいたい優先してもらえます。機内販売ってCAさんにとって面倒そうに見えますが、実は売上はCAさんの評価につながっているとかなんとか・・・なので確実に買ってもらえると分かっていたら取り置きぐらいしてくれるのかもしれません(あくまで噂です!)。
2.機内のなるべく前方座席を確保する
機内サービスも機内販売も、機内の前方から開始されます。つまり前方座席の方々が大挙して森伊蔵を購入してしまったら、後方座席の方で在庫はなくなって売り切れてしまう、と言う羽目に陥る可能性があります。
確実性を期するなら前方座席を確保することです。
でも前方座席の方々に購入の優先権まであるわけではないので、①の方法でCAさんが気を利かせてくださったら、後方座席でも問題ないと考えています。搭乗順まで前方座席からではないですからね。
3.往路便で積極的に購入する
のりさん情報によると、JALの機内販売で用意する森伊蔵は往復で20本程度と推定されています。復路の海外の地で補充することは困難なので、往復分で用意されているわけです。そうなると当然在庫が潤沢にあるのは往路となります(もちろん復路で在庫0本はマズイから復路用にも確保はしていると思いますが)。
また購入者の視点からでも、往路より復路の方が預け荷物に入れる必要がないし到着地の荷物ともならないので、往路復路のどちらでも購入できるとしたらやはり復路で購入したくなるものです。
ゆえに往路では森伊蔵購入の競争率が低いことが予測されます。しかし往路で購入するときはいくつかの注意点があります。
- 復路では預け荷物で預ける必要あり
- 他の酒類も購入して日本に持ち込むと税関申告が必要になる時あり
①JALの機内販売で入手できる森伊蔵は760mLあるので、当然機内に持ち込むことはできません。エアライン修行時は預け荷物を減らして身軽になることで行動しやすくしていると思いますが、復路では必ず預け荷物として預けなくてはいけません。割れ物なので、できればアタッシュケースのような頑丈な入れ物の方が安心です。
②日本入国時の酒類で税関申告が不要なのは760mL相当を3本までです。森伊蔵を往路復路で1本ずつ購入しても申告は不要ですが、お土産として他のお酒まで購入していると税関申告が必要なケースが出てくるので注意が必要です。
ちなみにクアラルンプールにタッチして入国せずに復路で帰国する場合はどうすればいいのでしょう?クアラルンプール国際空港は搭乗口で厳重な手荷物検査が行われるので、そこで引っかかる可能性はあります。
JALのクアラルンプール往路の到着時刻は18時前後で、復路の出発は22時台なので理論的には入国せずクアラルンプールにタッチして復路に入ることが可能です。もちろん単一の往復では(お得な修行用運賃で)タッチのチケットは発券できないので、海外発券を組み合わせる必要があります。
ただ搭乗口での2度目の手荷物検査では100mLを超える液体物は持ち込むことができません(出国審査直後にある1度目の検査ではペットボトルの液体もOKです)。「空港内の免税店で購入され専用の袋に入れられたお酒や化粧品等のみ持ち込むことができる」とあるので、往路で購入した森伊蔵はクアラルンプールタッチでそのまま復路便で持ち込めないと思われます。
諦めてちゃんと出国してクアラルンプールをエンジョイして、復路の預け荷物に入れましょう。
4.機内販売の先行予約を利用する
JALのダイヤモンド会員とJGCプレミア会員に限り機内販売の事前予約が可能で、予約をした上で機内で支払い商品を受け取ることができます。
ただ対象路線が限られていて、基本的に欧米線限定となっています。
実際にJAL国際線ビジネスクラスの往路で森伊蔵を購入
では実際にJAL国際線ビジネスクラスの往路で森伊蔵を購入した様子をお伝えします。
様子と言っても、搭乗時に森伊蔵を購入したい旨をCAさんに伝えるだけなのですが^^;。その時は、可能でしたら取り置きしておきますね、と言うお返事を頂いたきり特に進展はありません。
しかし出発して最初の食事サービスが終わり機内販売サービスが始まると、特に何も言われずにすっと森伊蔵が入ったJAL機内販売用手提げ袋を持ってきてくれました(^^)。
購入後手荷物として上に入れてくれようとしましたが、記念写真が撮りたいのでそのまま受け取りました。来てくれた時はちょうど「前略雲の上より」を機内エンターテイメントで見ながらニヤニヤしていたので、不審そうな顔をされてしまいましたが。
余談ですが、クレジットカードで購入する時暗証番号を入れる必要がありますよね。その時暗証番号を見ないようにCAさんは明後日の方向を一生懸命見てくれるじゃないですか?その姿ってグッと来るものがありませんか?ワタシだけ?さ〜せ〜んm(_ _)m。
実は機内販売で森伊蔵が大幅に余った時にその時のCAさんの裁量でもう1本買えるときがあります。機内販売をあと10分で終了します、のアナウンスが流れた時にCAさんにもし余っていて可能だったらもう1本購入できないか交渉して見る価値はあります。
もちろんルール上1人1本までなので無理強いはしてはいけないのですが、その時はかなり余っていて余裕があるともう1本売ってもらえることがあります。ありがとうございます。
森伊蔵の販売は1人1本、そして販売数限定なので、2本購入できることはイレギュラーですし、1本も購入できない可能があることも合わせてお伝えします。
愛用しているリモワのパイロットは森伊蔵は縦にも横にもおそらく4本ぐらいは入る容量があり、しかもサイズもピッタリです。他は衣類だけだったので、2本リモワに入れた上に隙間を衣類で埋め込んでちょうと余計に手荷物を増やさずに入れ込むことができます(^^)。
ちなみにワタシのリモワパイロットはびーすりーさんから購入したものです。紆余曲折は下記記事を御覧ください。
今回の森伊蔵は税込価格3,200円をJALカードで10%OFFが適用され2,880円です。
メルカリをちょっと覗いてみると、おおよそ1本12,000円で販売されていますね。と言うことはメルメルすればそれなりの収入に・・・なんてもったいないことはしません!
ちゃんと自宅で楽しみます!
根本的な問題「格安」とは?
幻の銘酒「森伊蔵」を格安で確実に購入する方法はお伝えできたと思います。3−4月にJALの中・長距離路線の国際線ビジネスクラスに乗る!コレしかありません。
しかし根本的な問題として、国際線ビジネスクラスに乗るぐらいのお金がかかるなら、いくら森伊蔵のためとは言え計算が成り立ちません。今回利用したクアラルンプール路線往復でも、通常は15万円から25万円はします。セール運賃でも10万円以上はするので、いくら森伊蔵がゲットできるからと言ってコストが掛かりすぎます。
その解決策は「マイル」を利用することです!
中・長距離路線と言えば東南アジアやオセアニアなのですが、マイルを利用したJAL国際線ビジネスクラス特典航空券は、その地域だと片道40,000マイル、往復で80,000マイル必要になります。
80,000マイルと言えば1%マイル還元となるクレジットカード決済では800万円が必要な大量のマイルのように思えますが、実はポイントサイトを利用すればさほど苦労せず貯めることができるのです。
JALマイルを大量に貯める方法については下記記事をご参照下さい。
ワタシが今回利用した成田ークアラルンプールのJAL国際線特典航空券もマイルを利用して発券しています(片道のみだったので40,000マイル+諸費用です)。
まとめ
幻の芋焼酎「森伊蔵」を確実に格安に購入する方法をお伝えしました。
実際には、森伊蔵のためだけにJAL国際線ビジネスクラスに乗るのは、いくら余るほどマイルがあったとしても現実的ではありません。
幸いワタシが利用したクアラルンプール路線やシンガポール路線は、エアラインステータス修行に人気の路線なので、修行がてら記念に購入してくる、と言うのが現実的であまり一般向けな方法とは言えないかもしれません。普通の旅行ならば「復路で買えたらラッキー」ぐらいで覚えておくといいでしょう。それゆえに大量に買えるわけでもありません(し、セドリ用の確保などまあ不可能です)。
実際ワタシは昨年も森伊蔵を購入できていますが、それもJALのステータスを目指すエアライン修行の時でした。でも幻だからこそご褒美的に頂くのが正しいのかもしれませんね。