日本のゴールデンウィークと言えば一極集中型の大型連休のためどこもかしこも大混雑します。そんな中でも勇ましく出かけざるを得ないこともありますが、近場に出かけてもいっぱい遊べれば子どもは満足するものです。
今回は地元北九州の子連れおすすめ近場スポットの1つ、北九州銀行レトロライン「潮風号」をご紹介します。
目次
北九州銀行レトロライン「潮風号」とは
門司港レトロ観光列車である北九州銀行レトロライン「潮風号」は、貨物線として利用されていたが需要が減って休止されている門司港地区の臨海線を再利用した観光列車です。
門司港レトロ地区と和布刈地区を観光列車で結ぶことにより、両地区の移動がスムーズになりました。さらに関門トンネル人道やバスを利用すれば唐戸市場や海響館(水族館)がある下関の人気エリアに移動することができます。
路線は門司港駅横にあるレトロライン専用の駅である九州鉄道記念館から関門海峡めかり駅にまで伸びています。このレトロラインには2つの日本一があります。
- 時速15kmという日本で一番遅いトロッコ列車
- 距離2.1kmという日本で一番短いトロッコ列車
時速15kmは自転車ぐらいのスピードなので、そのスピードで2.1kmの距離を10分かけて移動します。
【門司港レトロ観光列車の諸元】
- 運行時間|概ね10時〜17時
- 列車本数|1日22本(40分おき)
- 運行時期|3月中旬〜11月下旬の土・休日および春・夏休み期間
注意しなくてはならないのは運行時期が決まっていて冬季と春・夏休み期間を除いた平日は運行していません。事前の確認が必要です。
【2019年の運行日】
- 2019年3月9日(土)~11月30日(土)の土・日・祝日
- 3月23日~4月7日、4月27日~5月6日、7月20日~8月31日の間は毎日運行
門司港レトロ観光列車「潮風号」のお得な運賃について
門司港レトロ観光列車の潮風号を利用するにあたって、お得な運賃がいくつかあります。
- 普通運賃|大人片道300円・小児(小学1−6年生)150円
- 1日フリー乗車券|大人600円・小児300円
- 北九州銀行レトロライン「潮風号」きっぷ|1日フリーで大人500円・小児250円
- 関門海峡クローバーきっぷ|関門海峡1周できて大人800円・小児400円
詳細をご紹介していきます。
①普通運賃|大人片道300円・小児(小学1−6年生)150円
普通運賃は大人片道300円、子どもが片道150円です。コレを安いと思うか高いと思うかはそれぞれですが、個人的には安いと思いました。
普通に門司港地区から和布刈地区に移動する上で最安なのではないでしょうか?
ただ「片道」の需要があるのかと思えば非常に微妙です。終点の関門海峡めかり駅を含めて、下車をした後他のところに自力で移動するというイメージはありません(要するにそう言うところです)。
②1日フリー乗車券|大人600円・小児300円
片道乗車を利用することはあまりなので、利用するとしたら往復になることが多いと思います。往復の場合は片道の倍の料金がかかるのですが、その場合は1日フリー乗車券を購入することになります。
往復の値段で途中下車もし放題ならば、コレまたお得なチケットを用意してくれていますね。
潮風号の沿線には門司港レトロ地区や関門海峡を通過する船舶を山ほど見れるノーフォーク広場、桜の名所でもあり関門橋を見下ろすことができる和布刈公園に立ち寄ることもできるので、1日フリー乗車券で門司港和布刈地区を満喫するのもありです。
ただ40分おきにしか停車しないので、始発と終点以外はちょっと時間を読みにくいのが難点です。
門司港レトロ地区から和布刈地区までは海岸沿いに遊歩道が完備されていて、歩くのはちょっと距離がありますがレンタルサイクルを利用してサイクリングを楽しむのもいいと思います(レンタサイクルを利用するなら潮風号に乗る必要はありませんが…)。
③北九州銀行レトロライン「潮風号」きっぷ|1日フリーで大人500円・小児250円
②の1日フリー乗車券が100円割引になるお得なチケットがあります。その販売条件は以下のものをチケット窓口で提示した場合です。
- 山口FGのキャッシュカード・通帳・店頭に設置したチラシ
- 九州鉄道記念館・出光美術館の入館チケット
- ぐるリッチ(北九州市観光サイト)
- 北九州ウェルカムブック
- JR九州レールパス
- SUNQパス(九州バス乗り放題乗車券)
- 井筒屋ウィズカード
潮風号の始発駅である九州鉄道記念館駅からは徒歩5分で九州鉄道記念館に到着するので、入館する予定がアレば先にそちらで九州鉄道記念館の入場券を購入しておくのも手ですね(九州鉄道記念館はJAFカード提示(デジタルOK)で割引あり)。
割引のチラシが置いて有りそうな山口FGの北九州銀行門司支店は近くにあるのですが、土日祝日は開いてないでしょうし、開いているだろう平日には潮風号が運行していないというジレンマがあります。
④関門海峡クローバーきっぷ|関門海峡1周できて大人800円・小児400円
ワタシのように地元ではなく観光で門司港レトロ地区に来られた方にとっては最も門司港レトロ地区や関門海峡地区を満喫できるチケット、それが関門海峡クローバーきっぷです。
関門海峡クローバーきっぷとは以下のルートを1回ずつ利用できるお得な切符です。
- 北九州銀行レトロライン「潮風号」片道|300円
- 関門人道トンネル|0円
- サンデンバス(御裳川→唐戸)|190円
- 関門汽船|400円
上記の①から④まで乗りつないでいくと、門司港と対岸の下関をぐるっと一周することができ門司港関門海峡エリアを一度に満喫することができます。チケット800円なので、個別に利用するより少しだけ割引されています(^^)。
その過程で潮風号終点の関門海峡めかり駅から関門人道トンネルを通って対岸の下関側に行くまでは徒歩になります。距離的にトータル1キロぐらいです。
とは言っても、非常に楽しい行程なのでぜひ満喫してみて下さい。
実際の潮風号とその周辺を写真でご紹介
では実際の潮風号とその周辺の様子をご紹介します。
門司港レトロ地区、そして潮風号を利用するためにはJR九州の終点の1つである門司港駅を利用します。最近やっとリニューアルが終了しました。
門司港駅から徒歩5分の九州鉄道記念館駅が始発駅となります。定員は50人なので、乗れないと40分後になってしまいます。
今年は潮風号10周年となるので、エンブレムが記念のものとなっています。
沿線の景色はココではご紹介しないので、ぜひ乗ってお楽しみ下さい。基本的に窓がフルオープンしているので、暖かくて天気が良い日を狙っていくことをオススメします。
到着駅で関門橋を見上げることができる公園があり、子どもたちが遊び回ったりピクニックを楽しんだりすることができます。
また2周200円のミニレールを壮大な関門海峡をバッグに楽しむことができます。
駅の近くには昔の列車を利用した無料の休憩所もあり、この休憩所はどなたでも利用できますし、(レトルトですが)軽食や飲み物を購入することもできます。
終点の関門海峡めかり駅から関門人道トンネルの門司側入口まで400メートルぐらい歩きますが、ご覧のような壮大な景色を眺めながらなので苦ではありません(が、強風です)。
関門人道トンネルは車道となっている関門トンネルと下を通る人と(手押しで自転車・原付)専用の道路で、780メートルあります。
人は無料ですが、自転車・50cc以下のバイク(原付)は通行料20円が必要で、下関側で支払います(ただしゲートも徴収するヒトもない)。
下関側は門司側よりも整備されている印象でした。関門海峡クローバーきっぷを利用する場合は、ココから最寄りのバス停(御裳川・みもすがわ)でサンデンバス(と言う名の路線バス)に乗って(1時間10本前後)唐戸に向かうことができます。
回るだけなら半日もかかりませんが、門司港レトロ地区も唐戸市場も見るに食べるに楽しいところが盛り沢山なので、ぜひゴールデンウィークの1日を潰すつもりでお出かけしましょう。駐車場もあることはありますが、ゴールデンウィークのような最も混雑しそうな時は小倉駅に車を止めて、JR九州を利用して門司港駅まで行き、せっかくなのでリニューアルした門司港駅を堪能するのもオススメです。
門司港レトロ地区では焼きカレーや地ビールが有名です。唐戸市場は新鮮な魚介類をその場で楽しむことができます。
毎年GWの3・4日は関門海峡フェスタも開催しています。
まとめ
ゴールデンウィークにオススメの北九州子連れスポットの1つ「門司港レトロ地区」で、特に子連れだったら子どもが喜ぶこと間違い無しのレトロライン「潮風号」についてお届けしました。
ゴールデンウィークはどこに行っても混雑必至の大型連休ですが、だからこそ近場で済ませたいものですよね。北九州市の門司港レトロ地区はメジャーな観光スポットではありますが、楽しみ方は色々です。ぜひこの機会に一度ご訪問下さい。