マリオットホテルグループは世界最大級のホテルグループで、127の国と地域で展開し多彩なブランドの6,700以上のホテルとリゾートを楽しむことができます。
ホテルグループはよく利用している顧客ためのエリートプログラムを用意しています。マリオットグループではマリオットボンヴォイロイヤリティプログラムが用意されていて、宿泊数によるエリート資格とそれに応じた特典やサービスを受けることができます。
今回はマリオットボンヴォイのプラチナエリートを獲得するための隠れキャンペーン「プラチナチャレンジ」に挑戦し無事にクリアしたので、その軌跡をご紹介したいと思います。
マリオットボンヴォイのプラチナエリートとは
マリオットボンヴォイのエリートプログラムは以下のように展開されています。
エリート | 年間宿泊数 |
---|---|
会員資格 | 0〜9泊 |
シルバーエリート | 10泊 |
ゴールドエリート | 25泊 |
プラチナエリート | 50泊 |
チタンエリート | 75泊 |
アンバサダーエリート | 100泊+対象利用金額20,000米ドル以上 |
マリオットボンヴォイのプラチナエリートはご覧のようにマリオットグループ内のマリオットボンヴォイ参加ホテルの年間宿泊数が50泊を超えれば獲得できるエリート資格です。
50泊と言えば単純計算しても週に1泊が必要で、1泊1.5万円とすると75万円は必要となります。
しかしマリオットプラチナチャレンジでは、申込み月+3ヶ月以内に16泊をクリアすれば、クリア直後からマリオットのプラチナエリート資格を得ることができます。
プラチナチャレンジとプラチナエリートの特典については上記記事にまとめていますが、特典を抜粋すると以下のとおりです。
特典 | ゴールドエリート 25〜49泊/年 | プラチナエリート 50〜74泊/年 | チタンエリート 75〜99泊/年 |
ポイントボーナス | 25% | 50% | 75% |
レイトチェックアウト | 午後2時 | 午後4時 | 午後4時 |
ウェルカムギフト (いずれかを選択) | ポイント | ポイント 朝食オファー アメニティ | ポイント 朝食オファー アメニティ |
アップグレード | ◯ | ◯ 一部スイートを含む | ◯ 一部スイートを含む |
ラウンジアクセス | ◯ | ◯ |
SPGアメックスカードの所有のみでゴールドエリートであったワタシからすると、プラチナエリートの注目すべきメリットは「ボーナスポイント」「レイトチェックアウト」「朝食オファー」「ラウンジアクセス」です。
ただこれらは実はポイントボーナス以外はすべてお金で解決することができる特典です。
レイトチェックアウトは宿泊予約を1日追加するだけで済みます。空室がある限りなんて条件もなく4時までということもなく6時でも9時でもレイトチェックアウトが可能になります。
朝食オファーもラウンジアクセスもアップグレード特典すらもお金を出して最初からそれなりの部屋を予約すればいいだけです。
なので年間のマリオット系列ホテル宿泊日数が少ないのならば、プラチナエリートを目指す必要はありません。
ただ年間の宿泊日数が多い場合は各特典をそれなりに享受される可能性を考えればメリットはあります。
何よりエリート資格というのは航空会社の上級会員と同様に目に見えないメリットこそが捨てがたいものだと思っています。それはすぐつながるエリート専用の電話回線だったりエリート専用のチェックインカウンターだったりラウンジでのチェックインだったりですね。
あとホテルごとの特典としてホテル施設が無料で利用できるようになることなども目に見えないけど嬉しい特典です。
そういう特典は実際に体験しないと分からないものです。それゆえに一度はマリオットボンヴォイのプラチナエリートを目指してみる価値はあるし、プラチナチャレンジは非常に都合が良い制度だと思い今回参加しました。
マリオットプラチナチャレンジ16泊の内約
それでは今回ワタシが行ったマリオットプラチナチャレンジの内約をまとめてみます。
ホテル | 宿泊日数 | 料金 | 獲得ポイント |
ル・メリディアン クアラルンプール | 2泊 | 18,694 | 2,288 |
アロフト クアラルンプール セントラル | 1泊 | 7,575 | 1,764 |
モクシー 東京錦糸町 | 1泊 | 17,081 | 3,130 |
神戸ベイシェラトン | 1泊 | 12,828 | 2,716 |
ル・メリディアン クアラルンプール | 2泊 | 20,234 | 2,453 |
モクシー 東京錦糸町 | 6泊 | 104,663 | 10,076 |
シェラトングランド シドニーハイドパーク | 3泊 | 68,850 | 8,171 |
まとめ | 16泊 | 自粛… | 23,244 |
※ホテル宿泊記は各ホテル名のリンクにあります
計16泊でん十万円をかけて獲得したポイントは23,000ポイント(クレジットカード支払いポイントを除く)。途中2倍のポイントを獲得できるダブルテイクプロモーションがありましたが、その時期にうまくたくさん泊まれなかったので、ダブルテイクで獲得できたポイントは2,038ポイントにとどまりました。
あと最初の4泊はSPGアメックスカードをまだ所有してなかったので対象じゃないのですが、SPGアメックスカードでの支払いで100円=3ポイントが追加されます。ざっくり6,000ポイントぐらいだと思います。
通常のマリオットプラチナエリートを目指す場合は年間50泊が必要です。平均すればマリオット系列ホテルの宿泊料金は15,000円以上はするでしょうからプラチナになるために75万円以上必要とするなら、やはりマリオットプラチナチャレンジは非常にお得な隠れキャンペーンと言えるでしょう。
マリオットプラチナエリートを継続する可能性について
マリオットのプラチナエリートを獲得した後にはまだ1滞在しかしてないので今後のことを語るには早いとは思うのですが、今回のプラチナチャレンジで気づいたことがあります。
先にも少しお伝えしましたが、
- レイトチェックアウトが欲しければもう1泊余分に予約すればいい
- 朝食オファーが欲しければ朝食付きプランにすればいい
- ラウンジが利用したければラウンジアクセス付きプランや客室を予約すればいい
- アップグレードが欲しければ最初から高い部屋を予約すればいい
という事です。
今回プラチナチャレンジをするにあたって宿泊日数を稼ぐために飛行機の到着時間や出発時間に合わせて1泊でいいところを2泊にしたときが多々あります。コレは予想以上に快適でした。自分都合でアーリーチェックインやレイトチェックアウトをコントロールすることができます。
ラウンジを利用したいときはラウンジ付き予約プランを選択しましたが、ラウンジ付きの客室はアップグレードを受けるまでもなく元々比較的料金が高めの部屋です。しかもさらに融通を利かせようと思えば追加料金で解決することも分かりました(空室があればですが)。
元々ラウンジがないホテルだとミニバーやワンドリンクサービスが付いたりしますが、それも解決できます。ラウンジアクセス付き予約プランがないときだって、ルームサービスやらなにやらを利用して部屋でくつろげばいいだけです。
つまりマリオット系列ホテルに年間10泊とか20泊程度のユーザーならば、プラチナエリートを維持するための50泊分のコストを10泊の方にうまく割り振れば、同等の快適なホテルステイを楽しむことがほとんどの場合可能なのですね。
もちろんより贅沢な宿泊プランなのでお金はかかります。1泊分余計に予約するなんてもったいないですよね。でも、それでもプラチナエリートを毎年50泊継続するよりは安く済みます。年間のホテルステイがそれほど多くない場合はですが。
ワタシの場合、今回プラチナチャレンジで得られたマリオットボンヴォイのプラチナエリートの期限は2021年1月までです。プラチナステータスを維持するためには来年の2020年に50泊、SPGアメックスの宿泊クレジット5泊特典を引いても45泊が必要になります。そうなるとどう頑張っても10-15泊程度は余計な宿泊が必要になる可能性が高いです。
それならば1滞在ごとによりコストを掛けたほうが同等の快適性を維持しつつ安く済みます。
プラチナエリートのお金では変えられないもの
しかしほとんどの事がお金で解決してしまうとはいえ、解決できないことも当然あります。それはエリート会員に対するホスピタリティとも言えるものです。
先にも述べましたが、優先チェックインカウンターやエリート専用電話回線などがそうです。ホテルごとの特別な特典も該当します。ちょっとしたアップグレードや気遣いなどの忖度もあるかもしれません。
あとあまりに高額なホテル(リッツ・カールトンなど)だと元々が高いのにプラチナエリート並みの特典が付く客室をお金で解決しようとすると、とんでもない金額になります。
またプラチナの50%となるボーナスポイントはゴールドエリートの25%と比較してかなり大きいです。SPGアメックスカードを利用しまくってマリオット系列ホテルに泊まりまくるのならば、貯まったポイントはホテルではなくマイルの交換などに利用すれば、マイルを上手に貯めるよいサイクルを構築することができそうです。
しかしホスピタリティに関してはJALやANAなどの航空会社エリートステータスのメリットと比較するとそれほど差があるものではないような気もします。
ホテルには優先予約があるわけでもなく、エリートごとの特別な宿泊プランがあるわけでもないですからね。ホテルにはサービス料を支払っているので、エリート資格とは関係なくホスピタリティは一定の水準はありますし。
プラチナエリートでしか得られないものも確かにあるのだろうと思いますが、マリオットアンバサダーという最上級ステータスまで突き抜けない限り、50泊のうち10-20泊を余計に泊まってプラチナエリートを意地でも更新しなくても、そのコストをより贅沢な宿泊プランに振り分けつつSPGアメックスカードで維持できるゴールドエリートでも十分かな、とは思います。
ただまだプラチナエリートとしての宿泊を重ねていないので、この辺りの考え方は変わるかもしれません(それを言ったら身もふたもないですが…)。以上はプラチナチャレンジをしたからこそ気づけたことでもあります。
まとめ
2019年にマリオットボンヴォイのプラチナエリートを目指す「プラチナチャレンジ」に参加し無事にクリアしたので、その軌跡をまとめてみました。
16泊目の実績が反映された時点でプラチナステータスに表記が変更しました。ゴールドステータスのときに散々泊まっていたル・メリディアンクアラルンプールに早速泊まったのですが、客室が今までになく高層階になったりカクテルタイムも朝食タイムもラウンジで楽しむことができ、宿泊が楽しくなることは間違いないなと思いました。
ワタシもできればプラチナエリートを維持したいと思っているのですが、そこはコストベネフィットの問題だろうと思います。まずは2019年、そして2020年にマリオット系列ホテルにたくさん宿泊して、その特典を享受していきます。
願わくば、以前のマリオットリワードに認められていたコストを支払ってステータスを維持する「マリオットステータスバイバック」が復活してくれることを希望します(ただプラチャレのステータスはバイバックの対象外になる可能性も高いですが…)。