マリオットボンヴォイとは世界的なホテルグループ「マリオットグループ」のロイヤリティプログラムのことです。
世の中の様々なサービスは独自のポイントプログラムやステータスプログラムを利用して顧客を取り込もうとしています。マリオットホテルグループもマリオットボンヴォイプログラムにより、より利用してくれる人にはエリートステータスを付与して優遇しています。
プラチナチャレンジとは、通常マリオットホテルグループを50泊することによって得られるマリオットボンヴォイプラチナエリートを16泊で獲得できるようにする非公式のマリオットキャンペーンです。
今回はマリオットボンヴォイのプラチナチャレンジの概要と、元々ヒルトン族としてマリオットホテルには見向きをしていなかったワタシがマリオットのエリートステータスを目指す理由について解説していきたいと思います。
目次
マリオットボンヴォイエリートとは
マリオットボンヴォイエリートとは、より多くの滞在でより多くの特典を獲得できるマリオットグループのステータスプログラムのことです。
マリオットボンヴォイエリートステータスは以下のとおりです。
- 会員資格|年間宿泊日数0〜9泊
- シルバーエリート|年間宿泊日数10泊
- ゴールドエリート|年間宿泊日数25泊
- プラチナエリート|年間宿泊日数50泊
- チタンエリート|年間宿泊日数75泊
- アンバサダーエリート|年間宿泊日数100泊+20,000米ドル利用
それらエリート資格で得られる主な特典をゴールド〜チタンエリートの現実的なステータス内で抜き出してみます。
特典 | ゴールドエリート 25〜49泊/年 | プラチナエリート 50〜74泊/年 | チタンエリート 75〜99泊/年 |
ポイントボーナス | 25% | 50% | 75% |
レイトチェックアウト | 午後2時 | 午後4時 | 午後4時 |
ウェルカムギフト (いずれかを選択) | ポイント | ポイント 朝食オファー アメニティ | ポイント 朝食オファー アメニティ |
アップグレード | ◯ | ◯ 一部スイートを含む | ◯ 一部スイートを含む |
ラウンジアクセス | ◯ | ◯ |
特にプラチナ以上のエリート資格は、ウェルカムギフトで朝食を選択できたりラウンジを利用できたり(可能な時は)レイトチェックアウトを午後4時まで選択できたりと、ホテルステイを旅を豊かにしてくれる特典が揃っています。
ゴールドエリートはSPGアメックスカードやアメックスプラチナカードの年会費を支払えば手に入る資格なのですが、有用なプラチナエリート以上の資格は実際にマリオットグループのホテルに宿泊しなくては獲得できません。もちろん非公式な方法はありますが…
プラチナ獲得の基準である50泊というのは、単純計算で週に1宿泊ペースなので達成するのは容易ではありません。
しかしそのプラチナエリートをまずは体験してもらおうとマリオットグループが用意している非公式のキャンペーンが「プラチナチャレンジ」となります。
マリオットボンヴォイのプラチナチャレンジとは
マリオットヴォンボイのプラチナチャレンジとは一定の条件をクリアすれば、期間限定でプラチナエリート資格を獲得することができるマリオットグループの非公式キャンペーンです。
非公式ゆえにマリオット公式サイトには載っていないのですが、ホテルを愛するホテラーや旅行好きのマイラーにとっては割と有名なキャンペーンです。
その条件は下記の通りです。
- 期間|申し込み月を含めた4ヶ月間
- 条件|マリオットグループホテル16泊
非常に単純な条件となっています。4ヶ月で16泊となると1週間に1泊ペースなので実は年50泊の通常のプラチナの条件と変わらないのですが、4ヶ月で済むので集中的に挑むことはできます。
ただ細かい条件があるので、気をつけなくてはいけません。
- 公式サイトからの予約のみ
- 有償の宿泊のみ|ポイントの利用は不可
- リワードプログラム不参加のホテルは対象外|カテゴリー表示がないホテル
- マリオットエグゼクティブアパートメントは対象外
などです。通常のプラチナの条件の50泊はポイント宿泊も含まれるのですが、プラチナチャレンジでの宿泊はすべて公式サイトからの有償宿泊が条件になることが最も気をつけなくてはイケないポイントです。
その他プラチナチャレンジに関しては非公式ゆえにいろいろな疑問点が思い浮かぶと思いますが、詳細についてはマリオットプロのプラチナハンターさんのQ&Aをご参照下さい。
マリオットプラチナエリートを目指すわけ
ワタシのホテルステータスの発端は7年前に購入したヒルトン・グランド・バケーションズです。ヒルトン・グランド・バケーションズのオーナーは、購入物件にもよるのですが、ワタシの場合はヒルトンのシルバー会員に自動的になりました。
その後ヒルトンステータスマッチを行い、ヒルトンホテル修業を経て晴れてヒルトンのダイヤモンド会員となりました。
そしてヒルトンダイヤモンドステータスによるヒルトンホテル宿泊があまりにも快適だったので、ヒルトンVISAプラチナカードを発行し、ヒルトンのダイヤモンド会員を維持しています。
その後はヒルトンダイヤモンドステータスを活かすべくヒルトンばかりに宿泊し、調子に乗ってヒルトン族を名乗ったりしていました。
その立場からこんな記事まで書いています。
しかし常々思っていたのは、ヒルトンはワタシの旅行範囲内でのホテルが少ない、と言うことです。マリオットがリッツカールトンとSPGを吸収合併したために、ヒルトン・ワールドワイドとマリオットグループのホテル選択肢の差はさらに広がりました。
かと言って、そ〜〜んなにホテルに泊まり歩くわけでもないので気にしないようにしていたのですが、そんなワタシに悪魔の囁きが…
プラチャレをするかもしれないししないかもしれない🙄
— はぴこ@物欲大魔王 (@HappyTravelerwK) April 8, 2019
ツイッター界の物欲大魔王さんがつぶやいたこの一言がきっかけでした。
実際に物欲大魔王さん、もといはぴこさんはマリオットのプラチナチャレンジ宣言をしていらっしゃいます^^;。
はぴこさんのツイートに反応してしまったのが運の尽き…
ゴウタロウさんはアメプラでゴールドですよね?
プラチナチャレンジして、一緒にコジコジしませんか?😁— nanami🏖陸マイラー主婦✈️ (@nanami_fuku) April 8, 2019
マリオットグループホテルがない同じ福岡在住のnanamiさんにも勇気をいただきました…福岡はマリオットのホテルがないので地元で何泊か消化するということができないんです…
という他力によるものばかりではなく、最近ヒルトンのホテル選択肢の少なさに悩まされることがそれなりにあったのです。
ハワイでのヒルトンとマリオットホテルの比較について
ワタシがこれまでも、そしてこれからも最も多い渡航先になると思われるハワイはオアフ島のホテル物件をヒルトンとマリオットで比較します。
オアフ島ワイキキ周辺のヒルトンはそれなりの数があるように見えますが、ヒルトンハワイアンビレッジを除けば、ビーチから少し離れていたりして立地はそれほど良くありません。
マリオットグループホテルのワイキキ周辺のホテルは4つの有名なホテルがオーシャンフロントホテルなのです。
ワタシはハワイのホテルはただ滞在するだけでなく「これぞハワイ」と感じさせるビーチやダイヤモンドヘッド、サンセットなどの景観を求めます。そうなるとヒルトンのホテルは総じて不満が生じます。
最近はヒルトン・グランド・バケーションズのホテルに宿泊していても、1泊ぐらい他のホテルに移ることが多いのですが、その際の選択肢はヒルトングループではなく景観がよく便利なマリオットグループのホテルの方にどうしても泊まりたいと思っていたのです。
実際に1泊だけしたことがあるシェラトンワイキキは良いホテルでした。
お正月にヒルトン・ワイキキ・ビーチに宿泊しましたが、やっぱりすぐ目の前のワイキキ・ビーチ・マリオットが正直羨ましかったですもの。
シンガポールでのヒルトンとマリオットホテルの比較について
3月の終わりにシンガポール旅行を楽しんできたのですが、深夜便に合わせて子どもたちを休ませるために急遽現地で1泊分ホテルを確保することにしたのです。
その際はラウンジ利用も狙ってダイヤモンド会員のヒルトンホテルしか探さなかったのですが…
シンガポールにはヒルトン公式から選択できるホテルは2つしか無く、そのうちの1つはコンラッドなのでやや高級です。すると残る選択肢は1つしか無く、選択の余地がなかったのです。
それに対してマリオットグループのホテルの選択肢は12棟もあるのです。その差は歴然ですね。
ANAのオーストラリア・パース就航に伴って初めてパースに行く予定にしているのですが、パースでもヒルトンは1棟に対してマリオットグループは3棟あります。香港なんてヒルトンはコンラッド1択なのでヒルトン族には厳しい渡航先なのです。
やはり選択肢は多いほうがいい、旅は楽しいほうがいいって思います。
プラチナチャレンジ後はどうするのか?ステータスの継続性は?
今回プラチナチャレンジを行うきっかけははぴこさんではあったのですが、はぴこさんのようにプラチャレ後に宿泊予定がたんまりあるわけではありません。
どちらかと言うとプラチャレ期間にマリオットグループにたくさん泊まる機会があったからです。
それはANAのダイヤモンドステータスを目指すダイヤモンド修行です。ワタシのANAダイヤ修行はクアラルンプールを中心にしています。そしてタッチではなくクアラルンプールに必ず宿泊するようにしているので、その宿泊先をマリオットグループに振り分ければ一定数の宿泊数を稼げるのです。
ホントはヒルトンダイヤモンドを生かしてヒルトンクアラルンプールにひたすら泊まる予定にしていたのですが、ANA就航便の影響で早朝チェックインや早朝チェックアウトなどばかりとなりせっかくのラウンジや朝食サービスを生かせないことが多くなる予定だったのです。
それならばゴールドエリートでラウンジも朝食もサービスされないマリオットのホテルに泊まった方がいっそスッキリします。夕食ぐらいは自分で調達する必要が出てきますが…
プラチャレ後にマリオットグループに泊まる予定はせいぜい7泊ぐらいでしょうか。もちろんもっと増やそうと思っています。
問題は、プラチナチャレンジによるプラチナ期間が切れた後をどうするか、です。ワタシがヒルトン族になったのはヒルトンVISAプラチナカードによりステータスが維持できるからですし、以前からプラチナチャレンジをしなかったのは、プラチャレによるプラチナエリートが途切れた後ステータスを維持するビジョンが見えなかったからです。
マリオットプラチナチャレンジで得たステータスの期限が来てゴールド以下に堕ちたら、みんなどうするんだろう…
再チャレンジはできない…んですよね(・・?
— ゴウタロウ@福岡LOVE陸マイラー (@ugoraba) April 8, 2019
ツイッターでそのへんどのように皆さん考えていらっしゃるんだろうと伺ったことがあるのですが、ステータスバイバックという2017年までにあったステータスをポイントで買い戻すことができるキャンペーンの復活を期待する一択、でした。
このキャンペーンは復活するかもしれないし復活しないかもしれない、でもマリオット合併前のプラチナチャレンジ(9泊でOKだった)をしなかった後悔はずっと付きまとっているのです。もし復活したら、海の底より深い後悔に襲われること間違いなしです。
もしステータスバイバックが復活しなくても、プラチャレしないで後悔するより今度はプラチャレをして後悔したい、そう思って禁断のこの非公式キャンペーンに参戦することにしました。
まとめ
今までステータスを永続させることができないという理由で拒絶してきたマリオットグループのプラチナチャレンジですが、ちょっとしたきっかけとANAダイヤモンド修行の時期にドハマリしたので、せっかくなのでチャレンジすることにしました。
前回のアメックスプラチナカード断捨離物語のときも思いましたが、今まで頑なに守ってきたこと(今回の場合はヒルトン族愛)も、こだわりを捨ててしまえば妙にスッキリするものです。
マリオットプラチナエリートのステータスを維持できるかどうかは分かりませんが、とりあえず不必要な宿泊も多少付け足して、7月までに16泊頑張りたいと思います。
そしてハワイにパースに香港に、宿泊予定のホテルを全部マリオットにすげ替えて楽しんでいきたいと思います(^^)。
あ、ヒルトンのダイヤモンドステータスは(ヒルトンVISAプラチナオーナー条件の)10宿泊からクレジットカード120万決済に変更して維持していきます。後顧の憂いなし!