ゴールド、プラチナ、ブラックなどの名がつくラグジュアリー感たっぷりのクレジットカードの中でも、ラグジュアリーカードは他に類を見ないメタルな券面とユニークな特典やサービスで知られています。
そんなラグジュアリーカードがまた面白い特典を発表しました。それは「プリファードホテルズ&リゾーツ」のロイヤリティプログラム「I Prefer Hotel Rewards(アイ・プリファー・ホテルリワード)」とのステータスマッチを提供する、という内容でした。
プリファードホテルズすら耳にしたことがないワタシなので、その内容をまとめてみました。
プリファードホテルズ&リゾーツとは
80カ国で700以上のホテルとリゾートが加盟する世界最大の独立系ホテルブランド、それがプリファードホテルズ&リゾーツです。特色のあるホテル群をまとめているサービスで、日本では下記のホテルがプログラムの対象となっています。
- 渋谷エクセルホテル東急
- 京王プラザホテル東京
- グランドニッコー東京台場
- ロイヤルパークホテル東京
- THE THOUSAND KYOTO(ザ・サウザンド京都)
- 京都東急ホテル
- ザ・プリンスパークタワー東京
- ホテルニューオータニ東京「エグゼクティブハウス禅」
- ホテルニューグランド横浜
- ホテルニューオータニ東京「ザ・メイン」
- ホテル椿山荘東京
- ロイヤルパークホテルアイコニック大阪御堂筋
- ザ・キャピトルホテル 東急
- ザ・キタノホテル東京千代田区
- シーウッドホテル宮古島来間リゾート
- 京王プラザホテル札幌
- ロイヤルパークホテルアイコニック東京汐留
- セルリアンタワー東急ホテル東京
- 横浜ロイヤルパークホテル
- 富士山三島東急ホテル
- 宮古島東急ホテル&リゾーツ
- 赤坂エクセルホテル東急
- 金沢東急ホテル
- 下田東急ホテル(静岡)
- 富山エクセルホテル東急
- 横浜ベイホテル東急
- 白馬東急ホテル
- 博多エクセルホテル東急
- 札幌エクセルホテル東急
- 羽田エクセルホテル東急
- 松江エクセルホテル東急
- 大阪エクセルホテル東急
- 伊豆今井浜東急ホテル
- 渋谷ストリームエクセルホテル東急
- 二子玉川エクセルホテル東急
- 名古屋東急ホテル
以上が2021年9月現在プリファードホテルズ&リゾーツ公式ページから予約できる日本のホテル群ですが、日本各地の個性的なホテルたちと同時に東急ホテルグループが数多く含まれているのが分かります。
最近流行りのマリオットやヒルトン、IHG、ハイアットなど外資系ホテルグループに含まれないこれらのホテルに宿泊するときは、どうしてもステータス的恩恵がないので物足りない感じがするかもしれません。
しかしプリファードホテルズにもロイヤリティプログラムが存在していて、それが「I Prefer Hotel Rewards(アイ・プリファー・ホテルリワード)」です。
I Prefer Hotel Rewards(アイ・プリファー・ホテルリワード)とは
I Prefer Hotel Rewards(アイ・プリファー・ホテルリワード)はプリファードホテルズ&リゾーツのロイヤリティプログラムで、メンバーは参加対象ホテルでの宿泊ごとにポイントを獲得し、そのポイントにより3つのステータスランクに分かれます(公式ページ)。
インサイダー (0-24,999ポイント) | エクスプローラー (25,000~49,999ポイント) | エリート (50,000ポイント~) | |
客室料金1米ドルごとにポイント獲得 | ○ | ○ | ○ |
会員限定料金の利用 | ○ | ○ | ○ |
無料インターネット | ○ | ○ | ○ |
優先アーリーチェックイン 優先レイトチェックアウト | ○ | ○ | ○ |
客室アップグレード | ○ | ○ | ○ |
I Prefer Lovesパートナーオファーの利用 | ○ | ○ | ○ |
Rewards Suiteプログラムの利用 | ○ | ○ | ○ |
Beyond Green充実したアクティビティボーナス | ○ | ○ | ○ |
デジタルPreferred Travelマガジン購読 | ○ | ○ | ○ |
ウェルカムアメニティ | ○ | ○ | |
ボーナスポイント | 20% | 50% | |
特別オファーと体験の利用 | ○ | ||
フード&ドリンクオファー | ○ | ||
デジタルアニバーサリーギフト | ○ |
ステータスをアップグレードするためのポイントは、メンバー登録日から起算して1年以内の獲得ポイントになります。そしてステータス維持には登録日から12ヶ月以内に必要なポイント数の獲得が必要です。
獲得できるポイント数は、ほとんどの参加対象ホテルでサービス料・諸税を抜いた料金に対して、1米ドル毎に10ポイントです。100米ドル/泊なら1,000ポイント、ということですね。一部のホテルでは1米ドル毎に5ポイントになります。
獲得したポイントはアイ・プリファーリワードサーティフィケートに交換でき、宿泊料金の支払いに対して現金同様に利用したり、Reward Nightsを利用して無料宿泊に交換することができます。
このロイヤリティプログラムの特徴は、無料で入会してすぐ獲得できるインサイダーでもアーリーチェックインやレイトチェックアウト、客室アップグレードなどの嬉しい特典が利用できるという点です。
その他様々な特典がメンバーに用意されていますが、正直よく分からないものばかりです(笑)。上位ステータスであるエクスプローラー・エリートと、基本ステータスであるインサイダーとの特典の差が表からは読み取れません。
もしかしたらアップグレードなどの優先順位が違うのかもしれませんが、頑張ってエリートを維持しよう、という気にはなりにくい感じがします。フード&ドリンクオファーも、朝食2名分無料とかではなさそうですし(ホテルによる)。
ラグジュアリーカードですぐにアイ・プリファーのエリートに!
ハイステータスなクレジットカードとして確固たる地位固めつつあるラグジュアリーカードは2021年9月に、プリファードホテルズ&リゾーツのロイヤリティプログラム「アイ・プリファー・ホテルリワード」のステータス提供を発表しました。
- ゴールド・ブラックカード|最上位「エリート」
- チタンカード|上から2番目「エクスプローラー」
これらのカードホルダーはステータスが獲得ポイントと関係なく無条件で付与されます。
これは東急ホテルズとのステータスマッチに続く、他のクレジットカードにない特典となります(実はダイナースプレミアムカードにも2021年8月よりありました…後日まとめる予定)。
ただ東急ホテルズとのステータスマッチに引き続き、ラグジュアリーカードがこなれていない残念な点があります。
それは今回「新規でアイ・プリファー・ホテルリワード会員に登録する方に限る」という点です。
つまりすでに会員登録がある場合は今回のサービスの対象外なんです。
し・か・も、登録から1年後となるステータス更新や維持には通常のホテルポイントの獲得が必要なんです。
つ〜か〜え〜ね〜〜〜〜〜!
東急ホテルズとのステータスマッチも2021年12月末までの有効期限で、こんなコロナな時代にそんな短期間でそんなに泊まりに行けるわけ無いでしょう。
ラグジュアリーカードはこういう「顧客が喜ぶことは何か?」ということを考える思考力が欠如しているんですよね。色々なサービスや特典でも。
高い年会費を払っているんだからケチケチせずにこの程度のステータスはばらまいてくれって思います。
その点ではマリオットのゴールドが付帯するSPGアメックスやヒルトンのゴールドが付帯するヒルトンアメックスを世に出しているアメックスの方が遥かに優れています。
まとめ
ラグジュアリーカードは唯一無二なメタルな券面やユニークな特典から少しずつ知名度を上げてきたハイステータスなクレジットカードです。
その特典もアメックスやダイナースにない特色を出しているものが数多くあります。今回のプリファードホテルズ&リゾーツのステータスマッチもその一つとなるでしょう。
しかしやはり内容がちょっと残念すぎます。優待期間はともかく「新規入会以外は適用外」というのはホントに頂けません。その条件にするのに何か意味があるのでしょうか?
プリファードホテルズの対象ホテルは日本でも面白いホテルが揃っているので利用してみたいのですが、期間が1年と区切られていると利用しにくいです。もうちょっと顧客目線で頑張って欲しいものです。