100億円キャッシュバックキャンペーンを銘打ったPayPay祭りが終わって2週間ほど経ちましたね。PayPay界隈は静かなもので・・・いやクレジットカード不正利用で逆に別の意味で騒がしくなっていましたか(;´∀`)。
ワタシはPayPay祭りに参戦しなかったのですが、その時に勝ち組は「クレジットカード→Kyash→PayPay」にして最大限のキャッシュバックを狙っているのよすげーな、みたいなことを聞きました。
その時ワタシは思いました。「Kyash(キャッシュ)」って何だよ(・・?
情強の方々が利用するようなサービスであるKyashはもしかしたらお得かもしれない?そんな思いを胸に、Kyashについて調べてみました。
目次
kyash(キャッシュ)とは?
Kyashの公式サイトを見ると下記のようなサービスを謳っています。
- VISAとして使えるお得なカード
- スマホで管理できる
- 立て替えや割り勘も簡単にできる
うん、全く分かりません!VISAと言うからにはクレジットカードのサービスなの?スマホで管理できるってどういうこと?立て替えや割り勘のサービスに関しては、最近そんなサービスが閉鎖したなぁ、と言う感想です。
正直ヘルプを見てもさっぱり分かりません。むしろ不親切と言ってもいいかもしれません。でもサービスが始まってから実は1年以上経っているみたいなんです。まじかよ!と言う感想です。
調べた感じで分かりやすく言うと、スマホのクレジットカード、です。いやそれでも分かりませんね。クレジットカードの機能というのは、ネットショッピングで利用していれば分かると思うのですが、実際にカードは必要なく、
- カード番号
- 有効期限
- 名義
- セキュリティナンバーや暗証番号
などが分かっていればカードそのものは無くてもクレジットカードとしての機能は活用できるわけですよね。
つまりそれらクレジットカードとしての諸々の機能や情報をカードじゃなくてアプリに持たせているのが「kyash」と言うスマホ上のアプリケーションなわけです。
その場合、カードは手元に無いわけで「バーチャル(仮想)カード」と言う位置づけになります。
KyashのバーチャルカードはKyashアプリ内だけですぐに発行でき、クレジットカードとしての必要十分な機能を有しているわけで、オンライン決済(ネットショッピング)などに利用できます。スマホ内のバーチャルクレジットカード、それがKyashの本質です。
リアルカードとしてのKyashもあり
しかし世の中ネットショッピングのオンラインだけで買い物が済むわけではありません。またオンラインだけで買い物を済ませるヒトだけに利用できるクレジットカードでは、その利用者の数は頭打ちです。
よって通常のクレジットカードと同じようにリアルの店舗で利用できるようにしたのがKyashのリアルカードです。
このカードはリアルなクレジットカードそのものなので、実店舗でも利用できるし、必要な情報が備わっているのでオンラインでも利用することが出来ます。
こちらは違和感なく受け入れることができるスタイルですね。
そしてKyashのバーチャルカードやリアルカードはいずれもオンラインで容易に発行することが出来ます。
Kyashの発行はなぜ容易なのか?
クレジットカードはその名の通りクレジット(=信用)なカードなので、発行するためには客観的な審査が必要になります。しかしKyashはその審査なしに簡単に発行することが出来ます。その理由は・・・
Kyashを利用するにはKyashに残高が必要なのですが、Kyash残高にチャージする方法が
- クレジットカード・デビットカード|すでに審査済のサービス
- コンビニチャージ・ATMチャージ|現金チャージなので現物があるわけで審査の必要がない
などの、「こいつにカードを発行して大丈夫なの?」と疑う必要がない方法なので、審査無しで容易に発行することが出来ます。
要は「プリペイド式カード(前払い)」なわけですが、大きな特徴はクレジットカードによるチャージはリアルタイムで自動チャージとなっている点です。
クレジットカードを利用してKyashにチャージする場合はプリペイド(前払い)は出来ずその都度不足の残高をクレジットカードからチャージしては即座に利用する形です。
要は自分のクレジットカードでその都度支払っていることと何ら変わらないのです。
それがなぜ世に広がるサービスなのでしょうか?それは利用時に常に2%のキャッシュバックが適応されるからです。
Kyashのキャッシュバックサービスについて
Kyashはその利用額に応じてその都度2.0%のキャッシュバックを行っています。キャッシュバック分は翌月上旬にKyash残高として付与されます。1円未満は切り捨てとか細かいルールがありますが、この際その辺はどうでもいいです。
このKyashのキャッシュバックサービスが注目されるのは、クレジットカードチャージを行うと、利用したクレジットカードのポイントが付与される点です。
利用できるクレジットカードやデビットカードはVISA/Mastercard限定です。
昔はそれこそ無限にポイントが増やせるようなクレジットカードチャージの「闇」がありましたが、現在はかなりの部分が封鎖されています。例えば電子マネーのチャージはポイント還元の対象外、と言った形です。
そんな世知辛い昨今、プリペイドカードにクレジットカードチャージを行うと、そのクレジットカードのポイントが付与されるのはかなり珍しいです。
各クレジットカード会社がKyashへのチャージをポイント対象外としてない以上、要はクレジットカードとKyashのポイント・キャッシュ還元の両方が利用できる「ポイントの二重取り」と言う甘美な響きが待っているわけです。
そこで重要なのはキャッシュバックが適応される場合と適応されない場合の注意点です。
Kyashの2%キャッシュバックが適応されない場合
Kyashは通常の利用では2%のキャッシュバック還元が適応されますが、残高がゼロの場合クレジットカードから必要な分だけチャージして即座に支払いを行います。
その際にクレジットカードのポイント還元+Kyashのポイント還元が適応になります(Kyashチャージでポイント還元されるクレジットカードの場合)。
しかしそのポイント還元が適応にならないケースがしっかりと決められています。
KyashはVISAブランドなのでVISAが利用できるサービスでは支払いに利用できます。しかし支払いに利用できてもKyashにポイント還元されないケースが多々あります。
- 買い物がキャンセルになった場合
- WAON/nanaco/Edyへのチャージ
- モバイルSuicaへのチャージ|6,000円以上のチャージは対象
- 寄付・公共料金・税金・年金・金券や商品券などなど
概ね以上のようなサービスではKyashの2%還元は受けれません(Kyashへのクレジットカードのチャージによるクレジットカードのポイントは(チャージ対象なら)付与される)。
ただKyashへのクレジットカードのポイントは付きます。
気になるKyashへのチャージでポイントが付与される場合
KyashのVISAブランドを利用した支払いにはKyashのキャッシュバックが原則適応されますが、以下のようなケースも適応されると載っています。
- 楽天Pay、Paypal、Amazonギフト券、Origami Pay、PayPalなど
いずれもプリペイドやリアルペイドできるサービスばかりですが、それらのサービスにKyashでチャージしてさらにKyashのキャッシュバックまで受けれるとなると
- クレジットカードによるチャージでポイント還元
- Kyashによる上記サービスへのチャージでKyash残高へキャッシュバック
- 各サービスによるキャッシュバック(例|PayPay通常0.5%キャッシュバックあり)
以上のポイント還元三重取りと言う天国か!と思えるポイント還元が待っているわけです。
そこで最初に話は戻りますが、PayPay祭りの際は通常でもPayPayの20%ポイントバックキャンペーンでしたが、Kyashを間にかませることのより、さらにKyashポイントを頂けちゃったわけです。コレが情強様の知恵、というものでしょうか^^;。
Kyashが利用できないケースが有る
Kyashを特にクレジットカードによる自動チャージで対応していると、Kyashのリアルカードを利用した支払いでKyashが利用できないケースが発生するようです。
Kyashがクレジットカードとしての利用できないケースとは
- 継続支払料金の支払い|公共料金から電話料金、新聞料金、各種年会費など
- ガソリンスタンドでの支払い
- 一部ホテルでの支払い
- 電子マネーへのチャージ
といった性質のものです。
大雑把にどういうケースがNGかというと、クレジットカードにちゃんと残高がないと利用できないケース、になるかと思います。
実際は登録しているクレジットカードから支払いを横流しにするので問題ないかと思いきや、残高0円のプリペイドカードでは「最初に登録をして最後に支払いをする」と言うようなケースでは「最初の残高がないので」サービス利用後に支払いが出来なくなりそうだから利用できませんよ、と言うケースを想定すれば分かりやすいかと思います。
いや分かりませんね。とにかくいくらポイントの二重取り・三重取りができるとは言えKyash利用できないケースがそれなりに存在すると知っておく必要があります。
こんなおトクなKyashアプリ・サービスを利用しない手はない?
登録しておくだけでクレジットカードのポイント還元が受けれるのにKyashのキャッシュバックも受けれる、こんな美味しい話には乗っからないわけにはいきません。
・・・のハズなのですが、ワタシの周りにはいまいち浸透している感じがありません。なぜでしょう?
リアルな決済の場合ですが、なんのステータスも感じないKyashリアルカードを利用するのがヤダ、と言う考えの人もいるでしょう。
しかし実際の心配は、このキャッシュバック率いつまでできるの?、チャージするクレジットカードのポイント還元はそのうち対象外にならないの?と言った内容だと思います。
Kyashのサービスはアプリも含めて手数料が完全に無料となっています。登録も手数料無料、支払いも手数料無料、チャージも手数料無料、です。
なぜ無料にできるのか?それはVISAブランドを利用した支払いでは、VISA加盟店からKyashに決済手数料が支払われるからです。
これはクレジットカードを利用した店舗での支払いには、各店舗からクレジットカード会社に手数料が支払われるのと同じです。
でもそれじゃあKyashはチャージするクレジットカード会社に手数料を支払わなくてよいのでしょうか?
コレが分からないんですねぇ。中の人じゃないと分からないんじゃないですか?現金でチャージするのには手数料がかからないということは、クレジットカード会社にも手数料を支払っていないのかもしれない。そうするとKyashに限らず電子マネーへのクレジットチャージのクレジットカード会社のメリットってなんだろう?と不思議に思うわけです。
まあもしチャージに利用されるクレジットカード会社にメリットが有るならば、チャージでもポイント還元が無くなるわけないので、メリットが無いと考えるのが普通です。それでもチャージでポイント還元を継続するには何かしらのメリットがクレジットカード会社にもあるんでしょうね、ホントのところは知りませんが^^;。
逆に言えば、EdyによnanacoにせよSuicaにせよICOCAにせよ、今まで出来ていたクレジットカードチャージによるポイント還元が対象外になってきたように、そのうちKyashへのクレジットチャージでもクレジットカードのポイント還元が無くなるという可能性はあるわけです。
つまりKyashというサービスには、いつかそのメリットが失われていくのではないかという漠然とした不安が潜在的にあります。
Kyashのデメリット
Kyashには潜在的にではなく、目に見えるデメリットもあります。
それは利用できる範囲に制限があることと利用額に制限があることです。
利用できる範囲は、逆に利用できなかったり利用できてもキャッシュバック適応されないケースとして上述しました。
利用額の制限とは以下の通りです。
バーチャルカード | リアルカード | |
24時間あたりの利用限度 | 3万円以下 | 5万円以下 |
1回あたりの利用限度 | 3万円以下 | 5万円以下 |
1ヶ月での利用限度 | 12万円 | 12万円 |
上記のように利用限度額はかなり制限されていて、1回でも1日でも1ヶ月でも大きな買い物には利用出来ません。
コレが常時2%キャッシュバックされる上にクレジットカードのポイントまで還元されちゃうおトクなKyashサービスが広まらない理由の1つでしょう。
ポイントのキャッシュバック上限も利用限度額通りになると思います。1ヶ月12万円利用での2%キャッシュバックは2,400円分です。少なっ(・・;)。
と言うかコレを見て、PayPay祭りでお得に利用できるとはとても思えないのですが・・・またワタシが知らない裏技とかがありそうですね。
この程度の低い上限額ということは、正常にシステムの裏とか隙間とかを突かれずに運用できているのなら、無茶な運営にはならずに長生きはできそうなサービスと言えなくもありません。
Kyashのキャッシュバック以外のメリット|スマホでの管理や送金システム
Kyashを利用するその他のメリットとして、公式ページでは以下の2点をあげています。
- スマホで管理できる
- 立て替えや割り勘も簡単
これらの点はキャッシュバックには何の関係もないので、バッサリ割愛させて頂きます笑。
まとめ
1年以上前から始まっていたKyashというサービスですが、2018年12月の100億円バラマキPayPay祭りの時まで全く知りませんでした。
調べてみると、通常のクレジットカードの支払時で間にKyashサービスを挟むだけで、Kyashのキャッシュバックを2%受けることができる上にチャージに利用したクレジットカードのポイント還元まで受けれちゃうサービスです。
ユーザーは手数料や手間すらも必要とせず、ただただいつもの支払いに+2.0%のキャッシュバックが付くので、利用しない方がおかしいぐらいのサービスです。
しかしよくよく調べてみると、利用制限額が相当にめんどくさそうですね。普段使いのちょこちょこっとした支払いにしか利用できなさそうです。通常利用でもクレジットカードのポイント還元+2%のキャッシュバック還元なので数値としては魅力的なのですが、月に2,400円程度のメリットではいちいち利用するかは疑問ではあります。南青山でのランチ1回分ぐらいでしょうか?悪くはないとは思いますが・・・。
しかし申し込んでもデメリットも無いわけで、手元にあっても損はありません。すぐたまと言うポイントサイトを利用すれば、申し込む時250円分のポイントが貰えますので興味のある方はすぐたまからどうぞ。