日本航空(JAL)の上級会員の1つであるJALグローバルクラブ(JGC)の資格を得るために、妻にお願いしてJGCの回数修行を行っています。
今回は自分たちで考えた沖縄・八重山諸島を巡り巡る「アイランドホッピング」を敢行し、7レグを稼ぎました。
今回はその報告となります。
目次
JALグローバルクラブクラブ「JGC」とは
JALグローバルクラブ「JGC」とは、JALグループ便をよく利用している顧客へ特別なサービスを提供するステータスです。
JGCの入会資格は
- FLY ON ポイント(FOP)が50,000FOP以上、または50回搭乗
- 対象のJALカード会員であること
です。
JGC資格はJALカード会員であれば、(今のところ)永続的に継続するので、1暦年で50,000FOP貯めることを「FOP修行」、50回搭乗を目指すことを「回数修行」と便宜上呼んでいます。
「修行」と言う名称は、それらの入会資格を得るために、場合によっては無理やり自分を追い込んで飛行機に乗ることからつけられました。
JGCの特典とは
JGCに入会すると得られる特典で主なもの(ワタシがメリットと感じること)は以下になります。
・会員専用デスク
平会員のままJMB(JALマイレージバンク)の問い合わせ窓口に電話すると、5−10分待つのは当たり前、人気の特典航空券用電話番号だと30−60分つながらないことも起こりえます。少しでもつながりやすくなるのなら朗報です。
・前方座席指定サービス
最前列は足元が広くて普通席でも快適。ただ足元に荷物が置けないこともしばしば。
・専用カウンターでのチェックインサービス
JALでもANAでも、空港のチェックイン窓口は混雑していることが多いです。特に子供がいると、子供を確認するために自動チェックイン機では対応できないことも有ります。そんなに混まない専用のチェックインカウンターは助かります。
・空港での優先搭乗
国際線や大型機材の時は、先に機内に入れるのは驚くほどゆったり過ごせる時が有ります。
・プライオリティバッゲージサービス
預け荷物を受け取る時、優先的に受け取ることができます。これも混んでいる時は非常に重宝するサービスです。
・空港ラウンジの利用
空港には出発前にくつろぐことが出来るラウンジがありますが、クレジットカード所有で入ることが出来るカードラウンジと異なり、航空会社のラウンジは空いていて食べ物も有りサービスに勝っていることが多いです。旅行の際は重宝します。
ワタシ的には上記のような特典を受けたくてJGC入会を目指しています。
ただ(今は違いますが)ワタシはJALカードの「本」会員ではないので、そのまま修行してもJGCに入会することができません。
本会員になるには修行中や修行後でも間に合うのですが、ココはJALカード本会員である「妻」に修行してもらうことを考えました。
妻は元々JAL好きだし、修行中は育児・家事から開放されるベネフィットを訴えたところ、二つ返事で快諾を頂けちゃったわけです。
今回は5回目の修行飛行になります。
アイランドホッピングとは?
元々はJALの公式ページに載っている沖縄旅行・ツアーの1つに、鹿児島県の「奄美群島」や沖縄県の「八重山諸島」にある空港を短時間に乗りまくるツアーが有ります。
公式ページにも「本ツアーは航空機のフライトそのものを楽しむ事を主旨としておりますので、基本的に各島での観光時間は設けておりません。」と載っていて、飛行機に乗ることそのものが主目的なんです。
1泊2日から2泊3日で8-16フライトを乗りまくるのは、JGCの「回数修行」にピッタリです。
ただこのツアーは東京や大阪発となっており、ワタシのベースである福岡からは利用することができません。
よって、JALのツアーを参考にしながら福岡発のアイランドホッピングツアーを考え、JGC回数修行に応用することにしたのです。
2018年春ー夏ダイヤグラムで組めた行程が以下の通りです。
- 福岡9:20ー那覇11:05|次まで55分
- 那覇12:00ー石垣13:05|次まで1時間35分
- 石垣14:40ー宮古15:15|次まで25分
- 宮古15:40ー多良間16:05|次まで30分
- 多良間16:35ー宮古17:00|次まで40分
- 宮古17:40ー那覇18:25|次まで1時間15分
- 那覇19:40ー福岡21:25
どど〜〜〜ん。1日に7レグ!!!
妻は女性だし家庭のこともあるので、「泊まりは無し」の方向で計画を立てました。色々考えた結果がこの行程で、すっごく楽しそうと言う感じもアレば、あまりにも大変そう、と言う雰囲気も有ります。
実際はどうだったのでしょうか?(画像はすべて妻にお願いして撮ってきてもらっています。)
出発ーチェックイン
出発は西鉄高速バスで。今回は乗れないとまずいので、事前に予約して空港に向かいました。妻と1日会えないということで子供たちが泣いています・・・パパで申し訳ないね!
バスは予定通り着いたのですが、まずはチェックインカウンターで一悶着。
回数修行王道の「宮崎往復」で大量発券に慣れているJALのグランドスタッフさんも、こんな搭乗予定は見たことがない、と悲鳴を上げる始末笑。
同じ路線の往復なら何枚でも発券できるけど、今回みたいに次から次へと渡り歩く場合は3枚までしか発券できない、と言うことが判明しました。わざわざ裏方に行ってまで調べて下さって、発券だけにも時間が掛かる始末。これぞ修行の醍醐味(^^)。
行く先々でも発券時に混乱されることが予想されたので、ココで発券できなかった4搭乗分は「eチケット控え」として渡してくださり、これとJALカードを見せてください、と念を押されました(^_^;)。
1レグ目|福岡ー那覇
1レグ目、福岡空港から那覇空港へ向かいます。
ほぼ定時でテイクオフ!前日は春の嵐で欠航となった便もあったようですが、少なくともこの日は那覇方面は平穏のようです。
ココで妻は朝食タイム。まだまだ先は長いので頑張ってもらわねば。
無事に那覇空港へ到着。雨脚は弱くなっていますが、まだ降っています。この季節なら一番気持ちいいだろうと思って4月にホッピングを計画したのに、悲しいことです。
次の便までにどうしても確認して欲しいことがあったので、サクララウンジに向かいます。
我が家はまた誰もJGC資格が無いので、サクララウンジに独力で入る方法として「ドコモのプレミアムクーポン」を申し込んでいます。今回も那覇空港のクーポンはゲットしているのですが、このクーポンは1日に何度も使えるのか?1回入って、買い物を済ませてまた入れるのか?そんなことを確認してもらいました。
結果、原則として「1日1回のみ」とのお返事を頂きました。
つまり、ココで入っちゃうと最後の那覇空港で入れないということで、ココは撤退です。(1日の2回目に入れた、と言う報告もあるのでまた検証します。)
2レグ目|那覇ー石垣
天気は悪いけど、行程はおおむね予定通り。離島行きの便も色々あるでしょうが、今回は沖止めスタートです。
途中せま〜〜〜いと言う悲鳴のLINEが入ります(ToT)。女性でコレはきつそうです。
雨の石垣空港に無事に到着。ワタシはまだ新空港には行ったことがないんですよねぇ。
証拠写真もお願いしていたら、バッチリ撮ってくれました。出来る妻やぁ〜\(^o^)/。
ココでは時間が多少あるので、お昼ごはんタイムです。石垣牛食べていいで、と言ってあったのに、高いからと言って八重山そばをチョイス。出来る妻やぁ〜\(^o^)/。
感想は、まあ「沖縄そばやな」との事でした笑。
3レグ目|石垣ー宮古
3レグ目は石垣から宮古へ飛びます。さあいよいよ離島ホッピングの醍醐味、プロペラ機での搭乗が始まるわけです。この歩いて飛行機に向かう光景の搭乗の場面からテンションがあがるローカル感!
座席は意外に広くて座り心地が良さそうです。
座席もなんだか高級そうだし。
ただとにかく「音」がうるさくて、それが大変だったとのことでした。
宮古島に着いたで。なにげにワタシも妻も未踏の地でした。雨でエメラルドグリーンも霞んじゃいます(ToT)。
ボロい、宮古空港は古さたっぷりローカルたっぷりです。そしてなにげにジンベイザメカラーのトーイングカーが有りました。
宮古空港を含めて、この辺の空港は出発口と到着口は完全に分かれているパターンが多かったようです。
何が問題かというと、宮崎空港の回数修行時と違って「必ず1回制限エリア外に出る必要がある」という事です。ただでさえ乗り継ぎ時間が短いのに、もう一度チェックを受けて制限エリアに入る時間がもったいない!と悲鳴を上げていました。
(どうやら石垣や宮古ではスタッフに伝えれば制限エリア外に出ること無く搭乗口に行けるようです。乗り継ぐ人がいることを考えれば当たり前でしたね。気付かず。)
宮古空港は座るところがないぐらいの大混雑だったようで、せっかくの宮古島だったのに滞在時間も短くていい思い出がなかったようです。残念。
4レグ目|宮古ー多良間
4レグ目は宮古から多良間島に向かいます。再びプロペラ機、ボンバルディアDH4に乗り込みます。
実はコレ、先ほどと同じ機材なんです。石垣ー宮古ー多良間ー宮古と飛んだ区間は、機材も一緒ならクルーも一緒だったんです。流石に最後にはCAさんにバレて苦笑いされたと言っていました。もちろん「いっぱい乗って頂きありがとうございます」の修行常用句もゲットです笑。
本日4回目のテイクオフ!
宮古島はなかなか発展していますね〜。雨は降り続く・・・。
あっという間に多良間島に到着。海が綺麗!
風情ある空港風景です。
外からも激写してくれました。
妻は多良間島がそれはそれは気に入ったようです。
多良間島はコンパクトながら、海海さかなさん大好きな我が一家の琴線に触れるようなスポットがいっっっっぱいあるみたいなんです。
自転車でクルッと回れる風景の中に、サトウキビ畑と海岸の風景。海に行けば透明度抜群で、どこで泳いでも楽しめること間違い無し。
何より「ヒト」がいい、と言っていました。
社交性あふれる妻は、宮古ー多良間往復の間に2人の方とおしゃべりを楽しんだらしいです。
1人はおじさまで、多良間の海の素晴らしさを教えてくれて、1人はお姉さんで多良間島の魅力をたっぷり語ってくれたみたいです。
ただその過程で、妻が修行という行程で日帰りで多良間に来ていることもバレちゃって「唖然」とされたらしいです笑。
二人共多良間島の住民で生活として飛行機には乗りまくっているらしいですが、JALのステータスとかラウンジが使えることとか、全く知らなかった、との事でした。
陸マイラー界が異常で、まだまだ認知されていないのですかねぇ・・・ワタシも2年前まで全く知りませんでしたし(^_^;)。
5レグ目|多良間ー宮古
5レグ目は多良間から宮古に戻ります。本日3回目のDH4。もちろんスタッフも一緒。
意外や意外ですが、福岡ー宮崎往復でよく見かける「修行僧」っぽいヒトも、ココでは全く見かけなかったとのことでした。流石にココまでは来ないですか笑。
風は強そうですが、きれいな海が印象的。多良間へは家族で来ることが妻の中で決定したそうです。
あっという間に宮古島に到着。これでDH4君とはお別れです。連続で乗るものじゃないな、と言うのが妻の感想でした。
6レグ目|宮古ー那覇
慌ただしく6レグ目、宮古ー那覇に出発すべくスタンバイします。
さらばの宮古空港なんですが、一番印象が薄かったとのことでかわいそう。この辺はラウンジもないし優先チェックインもレーンも無いので、JGCのステータスが全く活かせ無さそうな地域ですが、また来たいものです。
唯一優先搭乗はあって、ダイヤモンド様ももちろんいらっしゃったとの報告でした。
雲の上は青空よ〜(^^)。ブログのアイキャッチに使うので、機上の写真はいっぱい撮ってもらいました。
那覇に帰還しました。都会ですねぇ。コレで何とか6レグ終了です。
天気が悪かったのでどうなることかと思いましたが、ココまで来たら順調に全行程をクリアできそうです。
那覇空港悲喜こもごも
ついに6レグを終了し、我が妻もぶっちゃけ疲労困憊です。疲れまくってます。余裕が無くなっています。切れています。
お腹が減っているのになかなか買えないポーたまに切れてます。
せっかくのクーポンでゲットしたサクララウンジに入る時間がどんどん減っていくので、ブチ切れています。
そこで、ワタシに帰りのバスの時間を調べろという理不尽なお達しが・・・。自分のスマホで調べられるのに(;´∀`)。
しぶしぶ調べた結果衝撃的な事実が!
何と最後の搭乗便が到着した時間は、すでにバスの運行時刻終了しているではないですか!!!爆
しょうがないので、天神にまで行ってバスに乗ることを思案する妻。高速バスの乗り場まで自家用車で行っているので、それを取りに行かなくてはイケないからですねぇ。
コッチはコッチでどうしようかと考えていたところ
「我慢できなくて飲んじゃった(*ノω・*)テヘ」と言うLINEが・・・。
完全に最後車を運転して帰らなくてはいけないことを忘れてます(^_^;)。そのぐらい疲れているし切れているわけです。
妻の福岡到着は21時半過ぎでしたが、子供を連れて迎えに行くことを決意しました。これ以上妻の疲労がたまると、1週間の我が家が地獄と化すので、少しでもリフレッシュしてもらうために子供たちに頑張ってもらって迎えに行くための準備を始めました。
慌ててご飯を食べさせてお風呂に入れて歯を磨いて寝間着を着せて、いつ寝ても大丈夫なようにスタンバって出発しました。
7レグ目|那覇ー福岡
いよいよ最後の7レグ目は那覇ー福岡です。やや遅れて搭乗開始です。
最終便は「非常口席」の窓際を確保しました。ココは足元が広かったり前のリクライニングが倒れてこなかったりなどのメリットがあります。
もちろん非常時には脱出のお手伝いをする必要がある席ですが。
最後のフライトは足元ゆったりで休んでもらいたいとこの席を予約したのですが、隣とその隣の通路側に座ったお方々がなかなか大柄な方々だったらしく、肘掛けを超えて占領されるし、着陸してからもすっかりお休みで動いてくれなかったりしてなかなか大変だったようです(^_^;)。
(そんなことは全く無いと分かっていますが)この広い席にはそういう方々が狙って座るのではとインプットされてしまったので、次回からNG席となってしまいました。悪気はないんです、ごめんなさいm(_ _)m。
ちょうど最終の着陸態勢に入った当たりでワタシも空港に着きました。コレは展望台から妻の乗っている飛行機が見えるんじゃないかと思って、急いで展望台に向かうと・・・
ぬわ〜〜んと、展望台は21:30までだったので入れないじゃないですか!子供二人を連れて頑張って階段登ったのに全く残念無念です。
しょうがないので到着口に向かいますが、いつも大混雑している出発口ロビーからの通路に誰もいない光景・・・レアでした(^_^;)。
なんか色々疲れていて到着口の写メを撮り忘れたので、シャットアウトされた福岡空港の保安検査場で、この報告をシメたいと思います。
福岡発オリジナルアイランドホッピングの感想
どの便も致命的な遅延や欠航をきたすこと無く無事に7レグをクリアした我が妻。最後に切れかけていたので分かるように、なかなか体力的にも精神的にも疲れたようです。
JAL公式のホッピングでも1日7レグのプランは一番多い方なので、、ワタシが思っているよりもハードなのかもしれません。
もうやりたくないかと訪ねたところ、今度は1泊入れてもいいから奄美群島のホッピングをしてみたい!とのことでした。どうやら病みつきになったようです・・・笑。
奄美群島のホッピングは鹿児島空港が起点となるのですが、ご覧のように福岡ー鹿児島間は非常に中途半端な時間の1往復しか無いので、1泊入れるのは必須としてもそれでも回数をそれほど稼げないのです。
でも実は公式ホッピングの行程を見ると、福岡から最初に那覇に向かって那覇を起点に組み立てることになるみたいです。それならば、ある程度の搭乗数は稼げます。また考えるとワクワクしますね(^^)。
今回のアイランドホッピングで、一気に7レグを追加しトータル21回の搭乗となりました。クリスタルが見えてきましたね(^^)。JAL便での通常旅行も何回か行うので、FOPの最低基準も問題なくクリアできると思います。
参考までに平JALステータスの状態で、今回ゲットできたマイルとFOPを公開します。
宮古ー多良間のFOPが高いのは、この期間は先得の設定がなく特便割引でしか予約できないからです。
特便予約だと400FOPがボーナスで付きます。少ないマイル数をはるかに超えるボーナスFOP数です笑。
まとめ
思ったよりもレアそうだった、福岡空港起点の八重山諸島アイランドホッピングをしながらのJGC回数修行のご報告をしました。もちろんプレイヤーは我が妻です。
楽しくもあり、また行きたくもあるけど、疲れが次の日になってもなかなか抜けないようで、気持ち以上に体力的にはダメージを来しているようです。
福岡ー宮崎単純往復の方が平和ではありそうですね笑。
優しい奥様で羨ましいです(笑)
沖縄の海は綺麗ですね!晴れてるともっと綺麗に見えたんでしょうね!来年いこ~(*’▽’)
「 なかなか大柄な方々 」
この表現に 「 いいね 」 します。
優しいというか、HNT飛行大好きな修行尼の素質がありまくりなんだと思います(^_^;)。
もしくは、家事育児から離れることがサイコーに気持ちいいとか・・・。
やはりネットなので、表現には気を使います(^_^;)。
いつも楽しく読ませていただいています。
ツイッターで最近話題に登ったのですが、鹿児島前泊できれば、奄美のホッピングで10レグ可能です。(JALのホッピングツアーなどで部分的に実行しました。)
最後のKOJは18:10着なので新幹線なら福岡に戻れるのではないでしょうか。
同一機材。観光する時間はもちろんありません。
ぐぁん・かいさん、コメントありがとうございます(^o^)。
まさか新幹線で帰る、と言う斬新なオプションが有るとは気づきませんでした(^_^;)。
10レグ乗った後の新幹線・・・さすがにキツそうですね笑。
でも10レグは魅力的です。研究してみます!
ただし、SF3(SAAB340B)なので、DH4よりかなりエンジン音がうるさいと思います。
SF3、画像見てみました!
ちっちゃくて可愛いですね(^o^)。
ワタシが回数修行をしていたら、ワタシが行きたい気分です( ̄ー ̄)ニヤリ。