ワタシのマイル師匠であるすけすけ様から嬉しいお知らせを頂きました(勝手にフォローさせてもらっているツイッターからですけど)。それはジェットスタージャパンの特典航空券を、JALウェブサイトからJALマイルを利用して予約できるようになった、と言う内容だったのです。
ついでに、
ジェットスタージャパン
の国内線特典航空券もJALホームページから検索&予約可能になっています!
— すけすけ@今月のFとCは5社7レグ (@bmwtatsu) December 21, 2018
コレは福岡県在住のワタシにとっては非常に興味を引く内容だったのです。
なぜなら福岡空港から成田空港に行くJAL便は7:20発の早朝しか無く、例えばハワイに行くために成田発のJAL便を福岡からの国内移動を含めて予約すると、朝7:20に福岡空港を出発して、成田空港で10時間以上の待機時間をおいて、夜にホノルルに向けて出発、と言う非常に効率が悪かったのです。
ANAは1日2便就航していて午後の便がちょうどいいのですが、JALは不便極まりなかったわけです。
日本の格安航空会社(LCC)であるジェットスタージャパンは、JALとコードシェア並びにマイレージ提携をしているので、福岡から成田に向かう時にジェットスタージャパンが利用できたらJAL国際線の利用もはかどるんじゃないかと思ったのです。
今回は国内移動にジェットスタージャパンを利用するメリット・デメリットを検討したいと思います。
目次
ジェットスタージャパンとは
ジェットスター・ジャパンは日本の格安航空会社の1つで、日本国内のLCCでは唯一3大都市圏すべて(東京・成田、大阪・関西、名古屋・中部)に就航しています。福岡からだと、成田にも関空にもセントレアにも行けます。
元々がオーストラリアのカンタス航空グループとJAL、そして三菱商事が設立した会社なので、ワンワールドアライアンスではないですが、JALとのコードシェアやマイレージ提携をしています。カンタス航空やアメリカン航空との国内区間コードシェア便も路線によっては行われています。
ジェットスターグループには下記の運行会社があります。
- ジェットスター航空|オーストラリア・ニュージーランドを拠点
- ジェットスター・アジア航空|シンガポールを拠点
- ジェットスター・パシフィック航空|ベトナムを拠点
- ジェットスター・ジャパン|日本を拠点
LCCなのでJALやANAのフルサービスキャリア(FSC)ばかり利用していると、その運賃の安さに驚きますが、快適に利用するとなるとオプション料金がかさんでいくことになります。
JALウェブサイトからのJALマイルを利用したジェットスター・ジャパン予約について
今回JALウェブサイトからJALマイルを利用したジェットスター・ジャパン特典航空券の予約が行えるようになりました。しかしコレがちょっと分かりにくいところにあるのですね。
JALマイルを利用した特典航空券の発券なので、JALマイレージバンクの特典航空券予約のページに入ります。今回の目的はジェットスター・ジャパンの日本国内航空券が目的です。国内線特典航空券のグループに「ジェットスター・ジャパン予約確認」の項目があるので、「JALグループ国内線特典航空券の予約」から入ればジェットスター・ジャパンも予約できるかと思いきや、違うのです。
必要なチケットは国内線でも、ジェットスター・ジャパンを選択するためには「国際線特典航空券」のグループ内にある「提携社特典航空券の予約」を選択する必要があります。
すると、国際線特典航空券の提携航空会社選択の横にシレッと「ジェットスター・ジャパン特典航空券を申し込む」と載っていて、国内線のジェットスター・ジャパン特典航空券はこちらから申し込みます。
ちなみに国際線のジェットスター・ジャパン特典航空券の予約はここからは出来ず電話予約が必要です。
さらに言えば、特典航空券の予約はモバイルアプリからは出来ずに、PCサイトかモバイルサイトからしか出来ませんので、ワタシのようにモバイルアプリから探しても見つかりません(超ビギナーでスミマセン)。
国際線特典航空券のところからジェットスター・ジャパンを選択しますが、予約時はちゃんと国内線区間のみを選択することが出来ます。
ジェットスター・ジャパン特典航空券の予約時の必要なJALマイル数は2つに別れます。
- 国内線A区間|往復10,000(片道5,000)マイル
- 国内線B区間|往復12,000(片道6,000)マイル
上記のマイル数はJALグループ国内線の特典航空券必要JALマイル数と似通っています。
片道5,000マイルで済む距離は4路線しか無く、ほとんどの場合片道6,000マイルが必要となっています。
実際の必要マイル数や利便性をチェック
では実際に、ワタシが利用したい福岡ー東京(成田のみ)路線の予約を進めてみたいと思います。
福岡ー東京(成田)のジェットスター・ジャパン特典航空券は2便選択できるようになっています。
- 08:55-10:40
- 11:05-12:50
後で比較しますが、ジェットスター・ジャパンの福岡ー成田運航便自体はもっとたくさんあります。選択できる時間帯は限られているようです。日付によっても増減します。ジェットスター・ジャパンの残席数によって開放枠が変動するのかもしれません。
復路となる東京(成田)ー福岡のジェットスター・ジャパン特典航空券で選べる路線は以下の通りです。
以下の4路線が選べるようです。
- 07:00-09:15
- 10:05-12:25
- 14:50-17:15
- 17:30-19-45
コレはある一時期の予約です。ジェットスター・ジャパンはLCCらしく曜日や時期によって運行状況が変わる可能性があるので、特典航空券で予約できる便は結構増減します。
国内線の特典航空券なのですが、国際線特典航空券のグループに含まれているからか、360日前から予約可能です。しかしブラックアウト期間もあるようで、お盆など選べない時期もあります(ただ単に予約でいっぱいなだけかもしれませんが)。
家族4人で成田まで行くのに必要なマイル数は48,000マイルです。
燃油サーチャージを含めて他料金はかからないのですが、国際線の国内線区間という位置づけなのか、チェックインカウンターではそれなりの顔つき身分証明書が求められます。
子どもも含めるのなら、パスポートしか選択肢はありません。国内移動だけでもパスポートを持参する必要があります。
ちなみに予約の個人情報入力画面でもパスポート番号の入力が求められます。
予約を進める上で分からなかったのが、特典航空券だとジェットスター・ジャパンのどの運賃タイプが適応になるのか?という点でした。
ジェットスター・ジャパンはLCCらしく最安の基本運賃から、座席指定、手荷物許容量などなどのオプションを付けていくことになります。
特典航空券だと、常識的に考えたら1番安いエコノミークラス「Starter」運賃と同じ運用になりそうで、海外旅行の往復でうっかり国内移動をジェットスター・ジャパン特典航空券にしたら、荷物の重さや多さだけでも余計な出費が積み重なっていきそうで怖いです。
JALの特典航空券としてジェットスター・ジャパンを利用時には預け荷物は20kgまでOKです。
またJAL国際線の国内線乗り継ぎ利用時にはJALステータスのルールが適用され、荷物の重さや個数もジェットスター・ジャパンのルールが完全に適用されるわけではありません。
ではジェットスター・ジャパンのウェブサイトから福岡ー成田往復便と有償チケットの値段を見てみます。
ジェットスター・ジャパン福岡ー成田往復便(有償チケット)
今回は普通にジェットスター・ジャパンの公式ページから福岡ー成田往復便を検索してみます。
福岡から成田に就航している土曜日のジェットスター・ジャパン運航便です。同じ土曜日でも特典航空券予約時の2便とは違い豊富です。午後の便を選べば、成田空港での乗り継ぎ時間を大幅に短縮できそうです。
値段も一番安いStarter運賃ではありますが、1万円を超えないですね。
復路の成田ー福岡運航便です。こちらはちょっとお高い(日曜日だから?)ですが、やはり便数が特典航空券予約時とは異なり豊富です。ホノルルからの復路なら、最終の17:45発に乗り継げそうです(結構ギリギリですが)。
曜日によっても就航数が異なるので、注意が必要です。
快適に過ごすためにも、海外旅行のつなぎなら荷物を乗せるためにも、家族がバラバラに座らないためにもオプション選択は必須になります。
受託手荷物30kgまでOKで、その他諸々のオプションを利用するオプションセット「しっかりMax」だと1人プラス4,000円が必要です。
なので、福岡ー成田往復をJAL国際線の国内移動区間として家族で利用するのなら、ざっくり片道1人14,000円前後、合計で11万円程かかります。
そうなると、変更・キャンセル不可の割安運賃にはなりますが、JALやANAの福岡ー成田の割安運賃とほとんど変わりません。
結局ジェットスター・ジャパンのJALマイル特典航空券はおトクなの?
ここまで検討してきて分かったのは、海外旅行にくっつけてジェットスター・ジャパンを利用するケースでは、特典航空券を利用する場合も有償チケットを選択する場合も、マイルやキャッシュなどの必要コスト数はたいして変わらない、と言う事実です。
特典航空券の場合は、JALもジェットスター・ジャパンも同じマイル数が必要ですが、そのサービスには雲泥の差が現れそうです。
むしろ下記のLCCならではのリスクがあります。
- 予期せぬ大幅な遅延
- 予期せぬ欠航
- チェックインカウンターの長蛇の列
- オプション無しの苦痛(特典航空券の場合?)または余計な出費
- LCCは成田国際空港のターミナル3利用なので、ターミナル間移動が必須
メリットは便数が多いこと、だったのですが、特典航空券で選べる便数はかなり制限されているようです。
つまり少なくともワタシが家族旅行でJAL国際線にひっつけて福岡ー成田を利用する際にジェットスター・ジャパンを選択するメリットは無いと断言できそうです。特典、有償、いずれにしてもですね。最低でももっと便数が選択できないと・・・(;´∀`)。
福岡から成田にJAL運航便を利用する際には朝の7:20発の便しかありません。成田ーホノルル線を利用しようとすると、10時間以上の成田乗り継ぎが待っていてはっきり言って過酷です(復路はちょうどいいつなぎの時間があります)。
そのデメリットを埋めるべく、今回のジェットスター・ジャパンの特典航空券には期待したのですが、残念ながらワタシにとってですが、有用性を見いだせませんでした(T_T)。
必要なマイル数も、ジェットスター・ジャパンのどの運賃レベルに合わせてくるのかは分かりませんでしたが、最も安い運賃と同じサービスだったらとてもマイルをおトクに利用できるとは言い難いと思います。
JAL便を利用してハワイに向かう際には、往路はこれからも羽田ー成田の空港間移動が必須になりそうですね(T_T)。もちろん福岡ー新千歳・関空・中部ーホノルルなどを利用すれば国内移動がもっと便利になるケースもありますが、JALウェブサイトでは成田発が優先されて表示されるので、探すのがめんどうなんですよねぇ。
まとめ
JALマイルを利用してジェットスター・ジャパン特典航空券を発券がJALウェブサイトからできると聞いて、早速検討してみました。
検討した理由は、ANAのプレミアムエコノミークラス特典航空券を先日ゲットできたのですが、福岡ー成田間のチケットは取れてなかったからです。
その選択肢の1つにジェットスター・ジャパン利用もあったのですが、今回実際に色々検討した結果、特典航空券はもとより有償でも却下ですね!
poyaさんのLCCバニラエア搭乗記の苦労を見ても、少なくとも子連れのうちはLCCの利用はなさそうです。安いのはいいのですが、子連れでのトラブルはなるべく避けたいですからね。
詳細な検討、ありがとうございます。大変参考になりました。
さて、本記事にありましたJALマイルで予約するジェットスター特典航空券(国内線)での預け入れ手荷物は20Kgまで無料のようです。ご参考までに。
https://www.jal.co.jp/jalmile/use/partner_air/partner/gk/
コメントありがとうございます!
JALで予約する時はジェットスターの運賃ルールとちょっと異なってくるのですね。
なんだか不思議なシステムで混乱しそうです。
LCCも定時運航率は昨今それほど悪くないですが、
それでも空港とかで2時間遅延などのアナウンスを耳にしてしまうと、
少なくとも国際線の乗り継ぎ移動にはあんまり使いたくないな〜と思っちゃいます。
※完全に個人的な見解です