JCB the Class(JCBザ・クラス)は言わずと知れたクレジットカード「JCB」オリジナルシリーズ最高峰です。昨年なんとか発行できたのですが、元々ワタシの属性である陸マイラー界隈ではマイル還元率が悪く、さほど人気があるクレジットカードではありません。しかしそれでも発行したのは、発行できるチャンスが転がっていたからなんですが、ちょうど発行してから1年が経ちました。
その後も様々なラグジュアリーカードを発行しては利用しているワタシですが、いい加減積もり積もった年会費を軽減するため、カードの断捨離を考えなくてはいけない時期もやってきます。今回は、1年経った上でのワタシにとってのJCBザ・クラスを再評価したいと思います。
JCBザ・クラス発行後に、ディズニーランドの特典に特に注目してまとめた記事を書いていますのでご参照下さい。
目次
JCBザ・クラスとは
クレジットカードの情報はネットの海に山ほど載っています。まとめる時間もないので、いつものすけすけさんの記事を拝借させていただきます。
発行したのが1年前ぐらいなので、ちょうど1年経ちました。解約するのならばそろそろ連絡を入れなくてはイケない時期になっています。
重要なのは年会費54,000円(税込)に見合った価値があったのか、と言うことです。いや、価値に見合う使い方がワタシにできたのか、ですね。JCBの最高峰として、利用するヒトにとっては価値があるに決まっていますので。
重要なのは得られるポイントであるOkiDokiポイント
ANA/JCBやJAL/JCBなどの提携カードでルールが決まっているカードを除けば、JCBカード(特にオリジナルシリーズ/プロパーカード)で貯まるポイントは「OkiDokiポイント」です。
そのルールは単純で、1,000円=1ポイントです。
1,000円=1ポイントと聞くと大変少なく感じますが(実際少ないのですけど)、1ポイントの価値が他のサービスと同等ではないので、単純に0.1%還元率、と言うわけではありません。世間一般ではOkiDokiポイント1ポイントは5円の価値、と言われています。
ポイントの有効期限は利用しているカードによって異なってきます。
・一般カード|2年間
・ゴールドカード|3年間
・プレミア/プラチナ/ザ・クラス|5年間
毎年の利用額によって貯まるボーナスポイント|JCBスターメンバーズ
「JCB STAR MEMBERS(スターメンバーズ)」とは、年間でJCBカードを一定金額以上利用した場合に、、特別に提供されるメンバーシップサービスです。ちなみに登録は不要で自動的に適応されます。
メンバーランクは集計期間中の利用金額によって決まります。下記表の通りですが、今回はJCBオリジナルシリーズについてなので、赤囲みの部分が適応となります。
集計期間中の利用金額合計 | JCBオリジナルシリーズ |
300万円以上 | ロイヤルαPLUS |
100万円以上 | スターαPLUS |
50万円以上 | スターβPLUS |
30万円以上 | スターePLUS |
300万円以上の利用は、年間のクレジット決済をすべて集中させなくてはならないので流石にムリです。一応100万円以上のスターαPLUSに入れればOKかなと思っています。
集計期間は、だいたい12月16日から翌年の12月15日の1年間となっています。
スターランクが上がるメリットはOkiDokiボーナスアップでポイント付与が増量されるからです。
メンバーランク | JCBザ・クラス/プレミア/プラチナ | 1,000円=1ポイント |
ロイヤルαPLUS | 70%UP | 1,000円=1.7ポイント |
スターαPLUS | 60%UP | 1,000円=1.6ポイント |
スターβPLUS | 30%UP | 1,000円=1.3ポイント |
スターePLUS | 20%UP | 1,000円=1.2ポイント |
こうしてみるとロイヤルαとスターαの差はそれほどでもなく、スターαとスターβの差が大きいため、やはりスターαPLUSを目指したいことが分かります。
OkiDokiポイントを貯める
OkiDokiポイントは1,000円=1ポイントしか貯まらず、スターメンバーになっても最大で1.7倍しか貯まりません。そこでよりOkiDokiポイントを貯めるためにはOkiDokiランドを利用する必要があります。
OkiDokiランドにある下記のようなおなじみのサービスサイトを利用することにより、OkiDokiポイントが2-20倍貯まることになります。
20倍というと1,000円に付き20ポイントなのでそのままでも後述するマイル還元率は1,000円=60マイルの6%と驚異的な数値になります。しかし大体が2倍になるサービスがほとんどなので、OkiDokiランドを利用してもマイル還元率は0.6%程度にしかなりません。それに基本ポイントが1.6倍になるスターαPLUSメンバーになっていて、やっとマイル還元率が1%を超えることがあると言うところです。
上記は以前の利用月のポイント明細です。分かりにくいのですが、
- 通常獲得ポイント|1,000円=1ポイント
- 優遇ポイント|スターメンバーズによるボーナスポイント(この時はスターαPLUS)
- ボーナスポイント|OkiDokiランド利用によるボーナスポイント
と言う内訳になっています。この月はOkiDokiランド経由のボーナスポイントは「AMAZON」でして、OkiDokiポイントは2倍になるサービスです。そして月の利用額は通常獲得ポイントが73ポイントということからも分かる通り、73,000円ぐらいです。
73,000円で得られたOkiDokiポイントは152ポイント。マイルに交換すると3倍になるので約450マイル。1%マイル還元率のクレジットカードで73,000円利用すると、そのままでも730マイル貯まることから、いかにJCBオリジナルシリーズでマイルが貯まらないかが分かります。
スターメンバーズによるボーナスポイント(優遇ポイント)のx1.6などは通常ポイントに対してしかつかないので、結局マイル還元率を1%に持っていくのですら至難の業です。
貯まったOkiDokiポイントの利用法
貯まったOkiDokiポイントは様々なサービスに利用したり、他サービスポイントに移行したり、特典プレゼントに利用したりすることができます。陸マイラーとして重要なのはANA/JALマイルへの移行効率になると思います。
ANA/JALマイルへの移行について
OkiDokiポイントのANAマイル・JALマイルへの交換レートはどちらも同じで「OkiDokiポイント1ポイント=3マイル」です。
1,000円で1ポイント得られるので、マイル還元率は1,000円=3マイルの0.3%です。クレジットカードのマイル還元率はANA/JALカード利用で得られる最低の還元率である1%は欲しいところで、0.3%だと陸マイラーとしては許容できる還元率ではありません。
年間100万円以上利用してスターαPLUSになり1,000円=1.6ポイントになったとしても、マイルにすると1,000円=5マイル程度であり、やっと0.5%のマイル還元率となります。
マイラーにとってはまさに残念カードです。
その他のOkiDokiポイントの活用法
陸マイラーとしてポイントはまずマイルに活用できないかを考えますが、もちろんその他の利用法もあります。
・AMAZONで利用|1ポイント=3.5円
・nanacoに交換|1ポイント=5nanacoポイント
・スターバックスカードにチャージ|1ポイント=4円分(200ポイント以上で)
・JCBトラベル旅行代金ポイント|1ポイント=5円分
・キャッシュバック|1ポイント=3円分
・カタログで利用する|元の商品価値からすると1ポイント=4円前後
いずれの利用法もそのままではキャッシュバック還元率では0.5%以下であり、スターメンバーズ制度を活用して、OkiDokiランドも活用して、やっと1%になるかどうかというキャッシュバックなので、お得とは言い難い利用法です。
JCBザ・クラス、1年間の軌跡
現在ワタシの優遇サービスは「スターαPLUS」ですが、その適応も今年の12月までになります。
現在スターαPLUSになれたのは、カード発行直後に大きな買い物をしたためです。10月に発行して12月の決済までに100万円以上の利用が一応できたのです。ただその後今年はなんとか毎月定期的に使っていますが、それでもせいぜいスターβPLUSまでが限界そうで、そうなると来年の優遇ポイントも30%UPの1,000円=1.3ポイントまでとなります
この利用額をもっとマイル還元率がいい他のクレジットカードに回しておけば、貯まったマイルも2倍にはなっていたでしょう。
しかし何でもかんでもマイル還元率語るならばANA/JALカードを利用しておけばいい話です。重要なのはそれ以外の付加価値があったかということになります。
JCBザ・クラスの付加価値は、ブラックカードとも称される最高峰の特典とサービス、そしてオリジナルスポンサーであるディズニーランド・シーやユニバーサルスタジオでの特別なサービスの利用になります。
以下にJCBザ・クラスの主な特典・サービスと、1年間でのワタシの利用の有無についてまとめてみました。
- JCBコンシェルジェ利用|なし
- クレジットカード界最高峰の旅行保険|利用はないが安心感はピカイチ
- メンバーズセレクション|高級肉をゲット
- プライオリティパス|発行せず
- グルメベネフィットで同伴1名無料|利用せず
- ダイニング30(飲食料金が30%OFF)|利用せず
- トラベルサービス|利用せず
- JCB Lounge京都|利用せず
- ディズニー関連|ディズニシーのJCBラウンジを利用
- クラブ33(ディズニー秘密のレストラン)|抽選になったので申し込みせず
- USJ関連|利用せず
こう並び立ててみると利用してないサービスの方が遥かに多いことが分かります。その中でJCBザ・クラスじゃないと!と言うサービスと言えば、ディズニー関連のサービスです。特にディズニーランド・シーのJCBラウンジだけは、まだJCBザ・クラスでないと利用できません。
USJのJCBラウンジはJCBプラチナやJAL/JCBプラチナでも利用できるので、ディズニーのJCBラウンジだけが唯一無二のJCBザ・クラスの勝るところです(今後どうなるかは分かりませんが)。あと抽選に当たればクラブ33もですが・・・。
それ以外のほとんどのサービスや特典はJAL/JCBプラチナでも利用できるので、JAL/JCBプラチナだと通常でも1%JALマイル還元率となるのが、JAL利用だと4%のマイル還元率にまで上がるので、遥かにお得です。
まさに巷で言われているように「ディスニー好き」ならではのカードがJCBザ・クラスになります(なんだかそれも情けない話ですが、あくまでマイラー目線だとそうなっちゃいます)。
今後JCBザ・クラスの継続について
ワタシが通常招待制のJCBザ・クラスを発行した経緯はすけすけさんに追従させてもらった次第です。
その後JCBプラチナが新たに発行されるにあたり、ザ・クラスの発行は厳しくなるんじゃないかという噂もあり、今後は欲しくても審査が通らない可能性もあります。
しかし今見返してみてもこんなにもサービスを利用していないとは・・・マジびっくりです。
このカードはワタシのクレジットカード遍歴を見てもちょっととんがった存在なので扱いに困るのも事実なのですが、当初志した「JAPAN発のクレジットカードブランドを応援する」意味で、あと1年は継続していこうと思っています。
JCBザ・クラスの発行を考えている方へのアドバイスとしては、他にプラチナ級のカードを持っているのならば、ポイント還元率が高くないこのカードを保つ意味をよく考えたほうがいいかな、と思います。しかしJCBザ・クラスがOnly Oneであるのならば、誇りを持って継続できるカードです。「The Goal」さんも書かれていますが、まずはJAPAN発のグローバルカードであることを強く認識するといいのかもしれません。
まとめ
陸マイラー界隈では全く話題に上がらないJCBザ・クラスについて、発行から1年経った上での感想をまとめました。このカードが話題に上がるのはディズニー関連のときだけ、と言うのもなんとも寂しい話です。
コレがもっと高い年会費だったら断舎離しやすいのですが、中途半端な年会費なのに希少価値が高いので切るに切れない、と言うのが正直な感想です。
使いこなせる方にとっては素晴らしいカードなのですが、ワタシ自身が追いついていない感じですね。「The Goal」さんはホントに凄いです。