2018年12月4日から導入されたJAL国際線特典航空券PLUSの制度、それは特典航空券を予約するのに必要なマイル数が残席連動性になるというものでした。
特典航空券と言えば繁忙期には取り合いになるほどのお得な航空チケットですが、それゆえに人気路線ほど取りにくいというジレンマに陥ります。
JAL国際線特典航空券PLUSの制度では、必要マイル数は増えるけど特典航空券の枠を広げたという意味では画期的でした。
ただ人気路線で繁忙期に必要なJALマイル数はべらぼうな数値になったので、改善なのか改悪なのかよく分からない制度改正となっています。
詳しくは下記記事をご参照下さい。
今回は以前も指摘されたJAL国際線特典航空券PLUSの制度に隠れた罠について実体験を元に再度お伝えしたいと思います。
JAL国際線特典航空券は片道発券できるのが便利
JALの国際線特典航空券は片道発券ができます。コレは時と場合によってはとても便利なんです。
一般的な利用時には往復で予約するのが当たり前なので、意識したことがありません。ただ、例えばエアライン修行時に(そうでなくても必要時に)海外発券を行ったときに、この片道発券が非常に有用となります。本来は片道発券で各国を渡り歩く旅行の時とかにつかうのでしょうけど・・・^^;。
記事にも載せていますが、海外発券を行うと出発と到着が海外の空港になるので、その空港に行くための航空チケットが必要になります。
日本からのチケットだと高いから海外発券を行っているわけですから、海外の空港に行くまでのチケットはなるべく安いものを確保したいところです。
安いLCCやエコノミークラスのチケットなどいろいろ選択肢がありますが、JAL国際線特典航空券の特典航空券も非常に便利です。
マイルさえ貯まっていれば費用は少なくて済みますし、片道発券できれば復路をいつにするのかということを心配しなくていいからです。
2019年はとりあえずANAプラチナ、あわよくばANAダイヤモンドステータスを目指すため、まずはマレーシアのクアラルンプール発のANA海外発券チケットを1往復確保しました。
その最初にクアラルンプールに行くためのチケットにJAL国際線特典航空券を選択したわけです。
片道のみの航空券だけだと出国拒否や入国拒否を食らうことがあるそうです(別記事のコメントで教えて頂きました)。
帰りのチケットや乗り継ぎのチケットをちゃんと示せれば大丈夫みたいですが、片道発券にはそれなりのリスクが伴うことがあることをご承知下さい。
ちなみに海外から日本へ帰る片道発券の場合、日本のパスポートがアレばまず大丈夫とのことです。
JAL国際線特典航空券PLUSの罠
2018年12月4日にJAL国際線特典航空券PLUSが発動したときにワタシも含めて色々な方がその利点・欠点をチェックしました。
- 利点|確かに繁忙期の人気路線でも特典航空券枠が空いていること
- 欠点|残席に連動してPLUSされるマイル数が時にトンデモナイことになる
上記のような利点・欠点が見つかったのですが、連動するマイル数のアルゴリズムは分かりませんでした。時に上位シートより下位シートの方が必要マイル数が高い逆転現象まで生じていました。
ワタシもブログを書く上でそう言うことは分かっていたのですが、その後JAL国際線特典航空券の発券作業を行っていなかったのですっっっっかり忘れていました。
そして先日、クアラルンプールに行くためにJAL国際線特典航空券の片道発券を試みたときですが・・・
福岡から成田を経由してクアラルンプールに向かうJALのプレミアムエコノミーで検索した結果、必要マイル数は56,000マイルと表示されました。
本来この区間においてプレミアムエコノミーの特典航空券発券の必要マイル数は25,000マイルなので、JAL国際線特典航空券PLUSのPLUS効果で56,000マイルまで増えています。残席が3席なので、そのような結果なのでしょう。
本来特典航空券が確保できなかったかもしれない旅程が確保できるだけめっけ物と思って予約しようと思ったのですが、エコノミーシートならPLUSされてないかもしれないからついでにビジネスも含めてチェックしてみようかと思って切り替えたら・・・
なんとビジネスクラスだとPLUSされたプレミアムエコノミーの56,000マイルより少ない46,500マイルで予約できるじゃないですか!
ココも本来は40,000マイルなところを残席2でPLUSされてはいますが、それでもプレミアムエコノミーよりも少ないマイル数で済んでいます。
PLUSされる前だったらプレエコがビジネスよりもマイル数が上回ることなんてありえなかったのですが、PLUSが導入されて残席に連動してマイル数が増えていくとこういう逆転現象が生じることも指摘されていました。
しかし実際に体験すると、気づくと気づかないとじゃ大きな違いですよ、コレは^^;。今回は気づけて本当に良かったです。
ちなみに次の週を見てみると、ワタシが狙っている旅程でもPLUSされずに済んでいました^^;。でも仕事がありどうしてもこの日程にはずらせないので、PLUSされたマイル分を支払って、予定通り出発します。
JAL国際線特典航空券PLUS、ホントにメリットとデメリットが同居する不思議な制度です。できればANAには後追いして欲しくないですね。
まとめ
JAL国際線特典航空券PLUSが発表されたときは、期待半分不安半分、と言う感じでした。そして実際に制度がスタートした時に感じたこともメリットとデメリットが同居しており、ヒトによっては改善だしヒトによっては改悪、と言う不思議な感じでした。
今回実際にJAL国際線特典航空券PLUSを利用して思ったのは、やはりメリットもデメリットも有るということです。
利用したい日時でマイルが増えてでも特典航空券を利用したいときはできるというメリットと、必要なマイル数がどれだけ増えるか予測がつかないというデメリットでした。
実際今回検討したプレミアムエコノミークラスですが、残席4の時のマイル数は通常の25,000マイルだったのに、残席が3になっただけで必要マイル数が倍以上になるなんてどういうアルゴリズムなのか理解できません。
しかもですよ、その後再度見てみたら残席が2にさらに減っているのに必要マイル数は基準の25,000マイルに戻ったりしているのです(;・∀・)。
JAL国際線特典航空券PLUSではルール変更により、やっぱり安いプレエコに予約を変えようとしても、手数料3,100円払って前の予約を一度キャンセルしなくてはいけません。
何という理不尽・・・。JAL国際線特典航空券PLUSは基準マイル数が増えている時は、色々なことが起こりえますので、他のクラスを見たり1日置いて再度確認したりと、少し注意が必要そうです。