日本が誇るフルサービスキャリアの日本航空【JAL】は搭乗が多いお客様へと言うことで、サービスステータスを用意しています。
最高峰のダイヤモンドステータスをはじめ大きく3つに分けられているJALのサービスステータス、その特典を受けたいがためにわざと搭乗を多くする「修行」というスタイルが確立してしまうほどです。
今回は特に修行を行って目指す人が多いJALのサファイア・JGCステータスと、その上のJALダイヤモンド・JGCプレミアステータスの特典やサービスについてまとめてみたいと思います。
永遠に続くかもしれないJGCとそれに至るJALサファイアの特典
JALグローバルクラブ【JGC】はサファイアステータスに到達したヒトが申し込めるもう一つのステータスです。
JGCはJALカードに紐づけすることにより、JALカードを継続する限り今のところ永続して利用できるステータスとして人気です。だからこそ「修行」という無茶な乗り方もあるぐらいですからね。
サファイア/JGCの特典は多岐にわたりますが、その中でもワタシが有用と思える特典について表にしてみます。
サービス・特典 | サファイア | JGC |
ワンワールドエリート | サファイア | サファイア |
専用予約デスク | ◯ | ◯ |
国内線・国際線 前方座席サービス | ◯ | ◯ |
専用カウンター チェックイン | ◯ | ◯ |
JGCエントランス | ◯ | ◯ |
サクララウンジ利用 | ◯ | ◯ |
国内線・国際線 優先搭乗 | ◯ | ◯ |
プライオリティ バゲージサービス | ◯ | ◯ |
ボーナスマイル | 105% | 35% |
JALのサファイアとJGC、ご覧のようにそのサービスの差は名目上はマイルアップボーナスのみとなっています。
1.ワンワールドエリート|サファイア
JALが所属するワンワールドアライアンスの中でJALサファイアやJGCはサファイアというステータスになります。提携航空会社なら同じサファイアとしての特典・サービスを受けることができます。特に航空会社ラウンジを相互に利用できるのは、異国の地でゆっくり心も体も休めることができるので重宝します。
2.会員専用予約デスク
平会員のままJMB(JALマイレージバンク)の問い合わせ窓口に電話すると、5−10分待つのは当たり前、人気の特典航空券用電話番号だと30−60分つながらないことも起こりえます。
会員専用予約デスクに電話をすると繋がりやすくなるので、そのストレスがかなり軽減します。少しでもつながりやすくなるのならぜひ積極活用したいものです。
3.国内線・国際線前方座席サービス
予約開始時は、よく最前列だけ上記のように埋まっていることがあります。数年前までは、予約競争に負けたのだなぁ、と無邪気に思っていましたが、実はコレはステータスブロックでして平会員だと最初は選択できなくなっているのです。
最前列は足元が広くて普通席でも快適になるので非常にうらやましい座席です。ステータスや機体次第ですが、JGCに入会すればこの最前列も最初から予約出来るようになる・・・かもしれないです(ダイヤモンド様だけの時もある??)。ただ足元に荷物が置けないこともしばしばなのですが。
4.専用カウンターチェックイン
上が普通会員が利用するチェックインカウンター、下がJGC会員以上が利用できる専用カウンターです。普通のカウンターが混雑する中、専用カウンターはゆとりがあります。また空港によっては専用の手荷物検査場(JGCエントランス)もあり、制限エリア内に入るまでの時間も短縮できます。
ご覧のようにJALでもANAでも、空港のチェックイン窓口は時間帯によっては混雑していることが多いです。特に子供がいると、子供を確認するために自動チェックイン機では対応できないことも有ります。そんなに混まない専用のチェックインカウンターは助かります。
5.JGCエントランス
上記のJGCカウンターの画像には載っていますが、サファイア/JGCステータス以上の会員のみが利用できる専用保安検査場があるのです。このサービスも混雑しているときは重宝します。
6.サクララウンジ利用
JALの航空会社ラウンジのサクララウンジをサファイア/JGC会員は利用することができます。
日本国内の空港で利用できるサクララウンジは上記のように散らばっています(シルバーのマーク)。国内線のサクララウンジは飲み物(アルコール含)+おつまみぐらいしかありませんが、出発前にゆっくり過ごすには十分の空間です。
7.国内線・国際線優先搭乗
国際線や大型機材の時は、優先搭乗を利用して先に機内に入れるのは驚くほどゆったり過ごせる時が有ります。指定座席や手荷物の有無によっては、先に入っても意味ないことももちろんありますが。
会員ステータスの優先搭乗は、「お手伝いが必要な方」の次、2番目になります。その時国内線の場合は「JMBダイヤモンド、JMBサファイヤ、JGCプレミア、JGC会員、ワンワールドエメラルド、ワンワールドサファイヤ」のすべてを一度に呼びます。その会員数だけでもそれなりになり、上の画像のように優先搭乗とは思えない混雑っぷりが大型機材やドル箱路線ではいつも生じています。
8.プライオリティバゲージサービス
預け荷物を受け取る時、優先的に受け取ることができます。これも混んでいる時は非常に重宝するサービスです。
9.ボーナスマイル(マイルアップボーナス)
サファイア会員とJGC会員はマイル加算運賃で搭乗時、それぞれ105%/35%のフライトマイルアップボーナスが与えられます。JGCの35%は同じようなステータスのサファイアに比べてだいぶ減算されてしまいますが、それでも嬉しい特典であることは間違いありません。
毎年到達する必要がある最高峰ステータスJMBダイヤモンド/JGCプレミアの特典
JALのサービスステータスの最高峰のダイヤモンド、そしてそれに準ずるJGPプレミアは1年だけサファイアになりその後JGCに入会すれば永続するステータスとは異なり、毎年達成しなくてはいけない高みにあります。
当然そのサービスも最高峰でなくてはならないはずです。JMBダイヤモンド/JGCプレミアのコレはという特典を表にまとめてみました。
サービス・特典 | ダイヤモンド | JGCプレミア |
ワンワールドエリート | エメラルド | エメラルド |
専用予約デスク | ◯ | ◯ |
国内線・国際線 前方座席サービス | ◯ | ◯ |
国内線(特典航空券含) 先行予約サービス | ◯ | ◯ |
ダイヤモンド/JGCプレミア 専用保安検査場 | ◯ | ◯ |
専用カウンター チェックイン | ◯ | ◯ |
JGCエントランス | ◯ | ◯ |
JALファーストラウンジ DPラウンジの利用 | ◯ | ◯ |
サクララウンジ利用 | ◯ | ◯ |
国内線・国際線 優先搭乗 | ◯ | ◯ |
プライオリティ バゲージサービス | ◯ | ◯ |
ボーナスマイル | 130% | 105% |
マイル有効期限の廃止 | ◯ | ◯ |
サービスセレクション | ◯ | ◯ |
※赤字はダイヤモンド・プレミアでより高いサービス・特典となるところ
以下はサファイア/JGCと異なるところ、ダイヤモンド/プレミアだけの特別なサービスのみに焦点を当ててみたいと思います。
1.ワンワールドエリート|エメラルドステータス
ワンワールドアライアンスのエメラルドステータスはワンワールドエリートの中でも最高峰のステータスです。空港によってはファーストクラス利用者しか入れないような空港のファーストラウンジにも入れます。
また国内線ではダイヤモンドもサファイアもJGCも一緒くたになる優先搭乗ですが、国際線ではワンワールドエリートで分けられますので、エメラルドステータスはサファイア/JGCに先んじて優先搭乗できるようになります。
2.専用デスク
JMBダイヤモンド/JGCプレミアには、サファイア/JGCデスクとは異なる専用デスクが用意されています。電話の対応も一段階あがります。1番のメリットはもっともつながりやすい、という点だとは思いますが。
3.国内線・国際線前方座席サービス
JMBダイヤモンド/JGCプレミア会員は、サファイア/JGC会員よりも指定できる座席範囲が広がります。ほぼ全部ですね。サファイア/JGCだと普通席の最前列は予約できないことがあるのですが(すべてではない)、ダイヤモンド/プレミアだとそう言うことはまずありません。
4.国内線・国内線特典航空券先行予約サービス
ダイヤモンド/プレミア会員は、国内線予約、国内線特典航空券予約を通常の2ヶ月前より2週間早く予約することができます。
国内線で先行予約できるメリットは先得があるのでそれほどないのですが、特典航空券を先行予約できるメリットは甚大です。ブラックアウト期間はあるとはいえ、繁忙期で特典航空券確保が困難な時期に先行予約できるのは助かります。
※ANAと違ってJALは特典航空券の利用制限期間は(今のところ)設けていません(ただ座席数を極端に絞っているかもしれない)。
5.ダイヤモンド/プレミア専用保安検査場
ダイヤモンド/プレミア会員専用保安検査場がそれぞれの会員は利用できます。ただ専用保安検査場を設置している空港そのものがとっても少ないです。
国内線でしたら羽田空港、伊丹空港、新千歳空港、福岡空港、那覇空港だけです。それだけ特別な設備なのですが、設置していない空港ではJGC専用保安検査場を利用することになります。
6.JALファーストラウンジ(国内線)・ダイヤモンド・プレミアラウンジ(国内線)の利用
JALのダイヤモンド/プレミア会員は、サクララウンジより一段階上のファーストラウンジ(国際線)やダイヤモンド・プレミアラウンジ(国内線)を利用することができます。
しかし特別なラウンジゆえに設置されている空港は限られています。
- JAL国際線|羽田空港、成田空港
- JAL国内線|羽田空港、新千歳空港、伊丹空港、福岡空港、那覇空港
上記以外の空港ではサクララウンジを利用することになります。
7.マイル有効期限の廃止
ダイヤモンド/プレミア会員の間は通常3年間のマイル有効期限が廃止されます。そして会員資格が失効した年の4月より再度3年間の有効期限が始まります。
マイルは使ってなんぼですが、知らぬうちに失効する心配がなくなるのは非常に助かります。
8.サービスセレクション
JALが特別に選んだコースから自信のニーズに合わせて選ぶことができるサービス、それがサービスセレクションです。コースは2019年度は以下の5つとなっています。
- eJALポイントコース
- パートナーステータスコース
- スマートギフトコース
- JALクーポンコース
- 選べるギフトコース
ワタシはこの中でもパートナーステータスコースが秀逸と考え、2019年度のサービスセレクションに選びました。
まとめ
JALのサービスステータスの中でも、修行してまで目指す人がいるダイヤモンド/プレミアとサファイヤ/JGCの特にメリットが大きいと思われる特典やサービスについてご紹介しました。
いつでもビジネスクラスを乗れるような人にとってはそれほど魅力的ではないかもしれませんが、特に家族旅行が多い方には意外にメリットが大きいことを感じています。
特に以下のサービスは、家族旅行時の子どものストレスを軽減してくれるので親のストレスも軽減できて非常に幸せです。
- 優先チェックインカウンター
- 優先専用保安検査場
- ラウンジの利用
- 優先搭乗
- プライオリティバゲージサービス
コレばかりは経験してみないと分かりませんが、一度経験すると無くてはならないものだと実感できるはずです。