沸騰ワード10などでも取り上げられメジャーになった(ような気がする)エアラインのステータス修行ですが、JALの場合はテレビでやっているように数多く乗る「回数修行」とFLY ONポイントというポイントを貯める「FOP修行」があります。
回数修行の場合は(できるだけ安く)回数を乗ればいいので単純です。回数は国際線でもいいのですが、あまりにコストが掛かりすぎるので通常回数修行は国内線で行います。
FOPは搭乗マイルから計算されるポイントなので距離が物を言います。なので国際線の方が1回の搭乗でたくさん貯まりますし、国内線ならなるべく長い距離を乗れば効率よくFOP貯めることができます。
今回は福岡空陸マイラーとして、福岡を出発してJALのFLY ONポイントを効率良く貯める行程について検討したいと思います。
目次
JALのFOP修行の要は羽田ー那覇|福岡を絡めるには
JALのFLY ONプログラムとは、数多く搭乗しているお客に届けるJALの上質なプログラムです。積算されたFLY ONポイント(FOP)や搭乗回数に応じて、様々なサービスを利用できるようになります。
FOPは、対象便の搭乗で積算された「フライトマイル」を元に「FLY ONポイント」への自動積算が行われ自動的に獲得できます。
JALのFOPを貯めるステータス修行では「フライトマイル」が元手となるので、なるべく安く長距離を飛ぶことにより効率的にFOPを貯めることができます。
そしてJALの国内線での最長路線は「羽田=那覇」になるので(ANAは那覇=新千歳)、JALのFOPを国内線で貯めるためには、羽田ー那覇路線を利用するのが最も効率がいいのです。
羽田在住、または那覇在住なら「羽田=那覇」の往復を1日1往復、体力と時間と精神力が許せば1日2往復すればいいので話は簡単です。
ただ地方だとまず羽田か那覇に出ないとダメなんです。
福岡ベースで考えると最初に羽田に行くか最初に那覇に行くか、という話なのですが、福岡ー羽田路線というのはビジネス路線なので便数は多いのですが値段も高いのです。
なので、コストを下げつつ福岡を出発して1日で最大限JALのFOP修行をするとなると下記の行程になります。最初に那覇に行くパターンです。
- 福岡ー那覇
- 那覇ー羽田
- 羽田ー那覇
- 那覇ー福岡
そしてこの行程で乗り継ぎ時間30分とか無茶な予定を避けるとなると選べる便は限られてきます。
福岡発のJAL修行僧では鉄板のルートですね。
ただワタシは旅行とインター(国際線)で現在のJALステータス(JGCプレミア)を獲得したので、この福岡黄金ルートはほとんど利用しなかったのです。
今回、JALのクリスタルステータスを目指すためにFOP国内線2倍キャンペーンを利用してこの福岡ルートを飛んできたので、色々とご報告したいと思います。
福岡ー那覇|07:10〜08:50
第1便は07:10発の福岡ー那覇です。かなり朝早い便ですが、コレに乗れないと1日4レグをつなぐことができません。
ワタシが住んでいる北九州からこの便に乗るとしたら自宅を5時過ぎに出る必要があるので、初っ端からなかなかハードです。
この日は沖止めスタートでしたが、元々福岡ー那覇は総座席数165席のB738を利用するので優先搭乗の対象者も少ないし搭乗はスムーズです。
座席はB738ではクラスJシートより人気のある7列目の足元広々席です。この席はJGCプレミア・ダイヤモンドではなくJGC・サファイヤステータスでも選択できるおすすめ席です。
那覇空港には出発に時間がかかり定刻より20分遅れて到着しました。
福岡空港も那覇空港も羽田空港も混雑空港で出発や到着で数十分遅延することはよくあります。なので、修行の予定を組むときも乗り継ぎ時間30分以下では厳しいと思って余裕をもって行程を組むことにしています。
那覇空港滞在2時間
次の那覇ー羽田は10:10発と11:25発を選ぶことができます(季節によって異なります)。乗り継ぎ時間を考慮しても10:10発には余裕で間に合いますし、10:10発のJAL902便はファーストクラスがあるので値段の折り合いが付けばこちらの方がベターな便です。
しかしその後の行程を考えると、10:10発に乗ると羽田空港での滞在時間が2時間以上になります。
今回ファーストクラスは確保できなかったので、那覇空港で2時間潰すか羽田空港で2時間潰すかを迷って、那覇空港で2時間滞在することを選択しました。どちらでも構わないとは思います。
ホントは健康のためにゆいレールに乗って赤嶺駅で降り、瀬長島まで歩けるだけ歩いてみようと思っていたのですが、生憎の天候だったので空港内を散策ウォーキングしました。
那覇空港は国際線ターミナルと国内線ターミナルが繋がり、国際線ターミナルの方は広くて人も少ないので散策したりのんびりするのにはおすすめです。
それでもただウロウロするだけなら、潰せて1時間でした。
行く宛もなくなったので出発1時間前には再度制限エリアに戻り、ラウンジで朝食がてらゆっくり過ごしました。
ラウンジはステータスがないと入れないので、とりあえずのステータス確保を目指すJGC修行中だったら、時間潰しはもっと苦痛だったかもしれません。
那覇ー羽田|11:20〜13:40
那覇ー羽田はワタシが利用したJAL904便11:20発羽田行の1便前となるJAL904便10:10発羽田12:20着でも福岡からの便は余裕を持って乗り継げます。
※季節によって変わります
- 福岡ー那覇|07:10〜08:50
- 那覇ー羽田|10:10〜12:20
- 羽田乗り継ぎ時間25分←ココが厳しい
- 羽田ー那覇|12:45〜15:30
- 那覇のり付き2時間半←ココも長すぎ
- 那覇ー福岡|18:20〜20:05
この行程がとにかく家に早く帰れるので、うまくつながれば1番理想的です。
- 福岡ー那覇|07:10〜08:50
- 那覇ー羽田|10:10〜12:20
- 羽田乗り継ぎ2時間
- 羽田ー那覇|14:55〜17:40
- 那覇乗り継ぎ30分←ココが厳しい
- 那覇ー福岡|18:20〜20:05 or 19:55〜(那覇乗り継ぎ2時間)
10:10発の羽田行に乗ると、乗り継ぎ時間30分以内ですぐに羽田にとんぼ返りするJAL917便に乗れないこともないけど、割とギリギリです。しかも、遅延すると那覇から来てすぐに那覇に戻るという一般的に理解し難い乗り方を「呼び出し」によりさらされる辱めがあります。
その辱めを避けるためには、次の14:55発の那覇行を選択する必要があり羽田滞在2時間待ちが出来上がるわけです。気分によって変えてもいいかなとは思いますが。
ただ14:55羽田発だと那覇に着くのは17:40です。18:20羽田発の20:05福岡着の便に乗り継げたらいいのですが、こちらもまた割とギリギリです。季節によってはもっとギリギリになります。ワタシはこの乗り継ぎ時間は選択する勇気はありません。
そんなギリギリな行程は避けるために、11:20発の羽田行を選択しました。
羽田=那覇便は大型機材を利用して搭乗客も多いので、優先搭乗対象者もそれなりにいます。常に混雑する羽田=那覇便を利用するのは結構疲れるものです。
今回はお値段が手頃だったのでクラスJシートのバルクヘッド席(先頭席)を予約しました。実は10:10発のJAL902便よりこっちの11:25発JAL904便の方が出発時間が中途ハンバなのでより安かったというのも選択した理由です。
久しぶりのクラスJシートでしたが、やはり快適そのものでしたね。よく眠れました。
羽田=那覇の私服一人旅を見ると、みんな修行僧のように見えるので困ったものです(ワタシもですが)。
久しぶりの羽田空港B滑走路着陸となったので、ネズミーランドもよく見えました。
なんだかんだで定刻より30分近く遅れて到着しました。30分前後の遅延は羽田=那覇便ではそれなりにあるので、やはり乗り継ぎ時間30分はリスキーだと思います。
羽田空港滞在2時間
羽田空港滞在1時間以内になる14:55発那覇行の便もあるのですが、それだと那覇空港で再度2時間近く時間を潰さなくてはいけません。
それも辛いので余裕を持ってその次の16:00発那覇行を選択します。
ただ30分遅延した上に、羽田発の那覇行は搭乗客数がとても多いので搭乗開始時間もそれ相応に早めだと計算する必要があります。
それらを考えると羽田空港に滞在する時間は1時間程度しかなく、買い物の予定もあったので割とギリギリでした。
買い物の目的は第1ターミナルのJALショップと第2ターミナルのANAフェスタで子どものお土産と自分のカバンを物色することでした。
次男がホヌホヌうるさいのでホヌのモデルプレーンを見に行ったのですが、高いしデカイ!
JALでもJ-AIRがなんでこんなに高いの??
結局模型は諦めて2,000円台のおもちゃをチョイスしました^^;。
JTAの機内販売で購入できるジンベイジェットのモデルプレーンも羽田空港なら購入することができるんですね。
自分用のカバンは、事前に那覇のDFSでチェックしてきたTUMIのカバンがコッチだと定価も高ければさらに税込になるためDFSの方が数千円安いことが分かり、ココでは買わないことにしました。免税スゴい!
次に制限エリア内に戻りISETAN SHOPでカード発行時にもらったクーポンを使って妻へのお土産を購入しました。このパウンドケーキめちゃくちゃ美味しくて好評です。
さらに立ち寄りお寿司屋(又こい家)で定番のまぐろづくしでお昼ごはん。ダイヤモンドプレミアラウンジでコジコジご飯は食べれるのですが、少し飽きたので外で美味しいご飯を食べることにしました。
ココの握りはベテランっぽいおっちゃんが握るとわさびが多すぎる傾向にあるので、若い人がにぎる方が自分的には好きです。
そうは言ってもアルコールに関してはコジコジできるラウンジのほうがお得なので、ちょっとだけダイヤモンドプレミアラウンジにも立ち寄りました。時間がなく10分だけでした^^;。
那覇空港はすることがあれば2時間の乗り継ぎ時間でも十分時間が潰せますね。
羽田ー那覇|16:00〜18:45
バタバタ羽田空港で用事を済ませ、再度那覇に戻るために搭乗口に向かいます。この羽田ー那覇を利用したJAL修行で最もうんざりするときです。
それはこの搭乗口に殺到する人人人…。優先搭乗開始時では平日でもこの有様です。
※ワタシも要因の1人ということはおいておいて…
優先搭乗の対象者じゃない人まで前の方に陣取ったりしているので、列も進むに進めずカオス状態です。
JALでFOP修行するとココが1番うんざりして気疲れするポイントなんですよね。
ANAのようにグループに分けたり、関係ない人は座って待機するように放送したり、なぜ料金体系では真似できるのにもっと真似すべきところは真似しないのかホントに不思議です。
今回は前方座席が予約できなかったので、思い切って後方の2列になる窓際席をチョイスしました。2列席は窓側にも少しゆとりがあるので、急いで降りる必要がない場合は悪くない席でした。
このB777-300(773)は総座席数は500席もあり、2階建仕様のA380フライングホヌとそれほど座席数では変わりません。そりゃ搭乗時に大混雑するわけです。
羽田ー那覇路線はファーストクラスの設定がある機材の方が座席数がグッと少なくなるので、乗らなくてもファーストクラス設定機材を選んで予約するのもありかな、と勉強になりました。
搭乗に手間取るぐらいですから当然のように到着は遅延して、20分遅れで那覇空港に到着しました。こんな感じなので乗り継ぎ時間は1時間以上余裕を持って行程を組んだほうがいいです。そして次も慌ただしいです。
那覇ー福岡|19:55〜21:35
那覇空港到着が遅れたので、次の出発まで30分ぐらいしかありません。やはり乗り継ぎ時間は1時間以上は設定しておいて正解でした。
DFSで買い物をしたので時間は10分もありませんでしたが、意地でダイヤモンドプレミアラウンジに立ち寄って夕食を済ませました。
最近ではラウンジで飲めるから、という感じでペットボトルを買わなくなったのです。なのでラウンジで水分補給しておかないと死活問題なのです笑。
JAL特製カレーパンは飽きました。那覇のDPラウンジは紅芋あんぱんがおすすめです。
復路の那覇ー福岡でもステータスパワーで安定の足元広々普通席の7Aです。優先搭乗も全く並ぶことがなく、やはり小さい機材は正義です。
最後は福岡空港のアプローチが南からとなっている上に、羽田や伊丹や名古屋からの便が重なっている時間帯なので久留米まで大回りしての着陸となりました。
それでも10分しか遅延しなかったのはラッキーと言っていいのでしょうか…
結局全部の便で数十分の遅延が発生しました。
福岡発JALのFOP修行で得られるポイントは?
これにて福岡を出発して1日で4レグ乗って帰ってくる1日FOP修行の行程が終わりました。
- 福岡ー那覇|07:10〜08:50
- 待機2時間
- 那覇ー羽田|11:20〜13:40
- 待機1時間
- 羽田ー那覇|16:00〜18:45
- 待機30分
- 那覇ー福岡|19:55〜21:35
ご覧の感じの旅程でしたが割としんどいです。ただすべての便で到着が遅れたにもかかわらず、それなりに余裕を持って移動できる行程でした。
そしてJALの国内線FOP2倍キャンペーンをかけて得られたFOPがこちらです。
国内線FOP2倍キャンペーンは単純に得られるFOPが2倍になるのではなく、特便割引で得られる400FOPのボーナスポイントは2倍にはなりません。
今回の場合那覇ー羽田のクラスJが特便割引で利用しています。
路線|運賃 | FOP | 2倍FOP |
福岡ー那覇|先得-タイプA | 806 | 1,612 |
那覇ー羽田|特割21-クラスJ | 1,672+400=2,072 | 3,344+400=3,733 |
羽田ー那覇|スーパー先得 | 1,476 | 2,952 |
那覇ー福岡|スーパー先得 | 806 | 1,612 |
合計 | 5,160 | 9,909 |
今回の福岡発の4レグ修行で、計9,909FOPを獲得することができました。
1万近いFOPをまとめて貯めることができるので、目標とする30,000FOPまで一気に近づくことができました。コストは5万円以下だったので、FOP単価は5円ぐらいですね。2倍パワーを使ってかなりお得にFOPを獲得することができます。
最初のJALFOP修行では無理ですが、JALのステータスを維持するための継続修行を行うのなら、
- FOP国内線2倍キャンペーンを活用する
- 羽田ー那覇は値段の折り合いが付けば特便割引クラスJ(できればファーストクラス)を1レグは入れる
という点を考慮すれば、那覇ー羽田を1−2往復するような「おかえりなさい」辱めに怯えることなくFOPを貯めれる悪くない行程です。
福岡発JALFOP修行の感想
実はワタシはこの行程で修行するのは2回目なのです。他の行程に羽田ー那覇を織り交ぜたことぐらいはありますが、純粋に飛んだことはほとんどありません。
久しぶりのその修業の感想ですが、普通にしんどいです。
朝の5時に出発して、自宅に到着するのは23時になります。
もし今後JALのJGCプレミアを維持するために80,000FOPを貯めることを考えると、7回(7日間)はこの4レグを繰り返すことになります。
ワタシの場合平日はまず無理なので、土日で2日連続を2回が限度です。休み的にも体力的にも精神的にも…
それに同じ行程と景色ばかりでつまらないですしね!やっぱりせいぜい4回ぐらい、50,000FOPぐらいは頑張るにせよ、それ以外は国際線や国内線を利用した旅行修行を絡めた方が良さそうです。
まとめ
福岡を起点としたJALのステータス修行を行う際、FLY ONポイントを貯めるFOP修行の黄金ルートを利用してみました。
たった1日しかしてないのに、なかなか体にダメージを残してくれるきつい行程でした。
以前JALのステータスを獲得した時はクアラルンプール2往復、シンガポール2往復、国内旅行を何回も絡めながらFOPを貯めたものです。
国内線FOP2倍キャンペーンを絡めるとなると1ヶ月に集中して飛ばなくてはいけないのですが、あんまり無理をせずに予定を組むことが大切だということが分かりました。
このルートは福岡修行僧にとっては馴染みがあるルートだと思いますが、飛びまくっている皆さんに脱帽です…