日本のフルサービスキャリアである日本航空(JAL)にはよく利用する顧客向けのステータス制度があります。
JALのサービスステータスメンバーになると利用前の予約時から空港に着いて飛行機に搭乗して受託荷物を受け取るまでに様々なサービスを受けることができます。
ワタシはJALのステータスのうちでも2番目に上で1番上のステータスであるダイヤモンドとほぼ同等のサービスを享受することができるJGCプレミアとなっています。
しかし色々あってそのステータスは今年(2020年)の3月までとなっています。
別れの気持ちは決まってはいるのですが、JALに乗らなくなるわけではないので細々とJAL関連のサービスを利用していると、やはり惜しいと思わざるを得ません。
JALに乗っていなくても感じるJALのステータスパワーをまとめてみたいと思います。
JALのサービスステータスについて
JALは毎年1月〜12月の12ヶ月に積算された「FLY ON ポイント」や搭乗回数に応じて多彩なサービスを利用することができる「JMB FLY ON プログラム」を用意しています。
FLY ON プログラムによるステータスから利用できる特典やサービスについては下記記事をご参照ください。
JALの最上級ステータスであるダイヤモンドと次のJGCプレミアの主なサービスや特典は下記のとおりです。
サービス・特典 | ダイヤモンド | JGCプレミア |
ワンワールドエリート | エメラルド | エメラルド |
専用予約デスク | ◯ | ◯ |
国内線・国際線 前方座席サービス | ◯ | ◯ |
国内線(特典航空券含) 先行予約サービス | ◯ | ◯ |
ダイヤモンド/JGCプレミア 専用保安検査場 | ◯ | ◯ |
専用カウンター チェックイン | ◯ | ◯ |
JGCエントランス | ◯ | ◯ |
JALファーストラウンジ DPラウンジの利用 | ◯ | ◯ |
サクララウンジ利用 | ◯ | ◯ |
国内線・国際線 優先搭乗 | ◯ | ◯ |
プライオリティ バゲージサービス | ◯ | ◯ |
ボーナスマイル | 130% | 105% |
マイル有効期限の廃止 | ◯ | ◯ |
サービスセレクション | ◯ | ◯ |
※赤字はダイヤモンド・プレミアでより高いサービス・特典となるところ
この中でも
- 専用チェックインカウンター
- 専用保安検査場
- ラウンジ
- 優先搭乗
- プライオリティバゲージサービス
などはよく知られた目に見える特典です。
特にJALのダイヤモンド・プレミアはサービスセレクションでパートナーステータスコースを選ぶことによって、パートナーにも自身と同等のサービスをプレゼントすることができます。
コレはかなり大きな特典となっています。
目に見えるこれらの特典は実際に飛行機に乗らないと体験できない特典ですが、ワタシのステータス期間が残り2ヶ月を切る中、自宅で仕事場で飛行機に思いを馳せていると飛行機に乗らない時に実感できるサービスがあります。
今回はそこに焦点を当ててみたいと思います。
専用予約デスクの素晴らしさ
JALのJGCプレミアになると、専用のダイヤモンド・プレミア予約デスクを利用することができます。
ダイヤ・プレミアデスクのスタッフは色々スキルが優れていると耳にしましたが、頻繁に困った相談をするわけではないのでそこまでは分かりませんでした。
分かるのは圧倒的な繋がりやすさです。
普通会員であるJMB会員であるときには特に30-60分待たさせるのが当たり前だったJALのデスクですが、サファイヤになって繋がりやすくなって、ダイヤ・プレミアになるとコールが始まって1分以上待たされるのはまずありませんでした。
もちろん繁忙期(というより日本・世界にかかるような大きなトラブル時)にはそれなりにつながるまで時間がかかるのでしょうけど、今のところデスクに電話することに関しては完全にストレスフリーです。
国内線特典航空券先行予約の素晴らしさ
JALのダイヤモンド会員・JGCプレミア会員は、JALの国内線特典航空券を通常の予約開始日である330日前より前の、搭乗日の【330日+4日前】から先行予約することができます。
特典航空券とはマイルを利用して発券できるお得なチケットのことですが、マイルは時に大量に貯めることができるので、特典航空券も早いもの勝ちの取り合い勝負になります。
それがたった4日ですが、おそらく1日違うだけでも予約に走る絶対数が異なるので有利になることが予想されます。
実際にこの記事を記載している330日前と、まだダイヤ・プレミア会員しか予約できない331日前の今年年末の羽田ー沖縄を検索してみると、12月29日(330日前一般開放)と12月30日(331日前ダイヤ・プレミアのみ)で比較してみます。
両日とも帰省ラッシュのピーク日ではあると思うのですが空席具合にだいぶ差があることが見て取れます。
ANAと異なりもともと特典航空券が比較的取りやすいと言われているJALですが、さらにステータスパワーを発揮すると取れない路線はない…のかもしれません。
もちろん330日以上前に予約を立てることができ、いざという時は1名・1特典に付き3,100円という払い戻し手数料を支払うリスクを背負い込むことができたら、ですが^^;。
ダイヤ・プレミアのみ開放期間とその他会員への特典開放期間では特典枠数を変えている可能性がありそうです。
なのでダイヤ・プレミアにすべて刈り取られて他会員が特典を全く取れないということは無いと思います。
ちなみに特典航空券だけでなく有償航空券もダイヤ・プレミア会員は通常の330日前より早い334日前に予約・購入することができます。
ただJAL国内ファーストクラスは先行予約の対象外ですし、お得な先得チケットがダイヤ・プレミア先行予約だけで無くなる可能性はかなり低いのでそんなに心配する必要はなさそうです。
やはり330日も前から予定を立てて航空チケットを購入しておくというのはそれなりにハードルが高いということでしょう。
その他のメリットはマイル有効期限の廃止やサービスセレクション
実際にJAL搭乗時に恩恵が受けれる優先チェックインカウンターや保安検査場、ラウンジの利用やプライオリティバゲージサービスなどがメリットなのは言わずもがなです。
その他にJALのダイヤ・プレミア会員とお別れを告げるにあたって残念だと思う特典やサービスは2つあります。
1つはマイル有効期限の撤廃です。
通常積算されたマイルの有効期限は36ヶ月後の月末ですが、ステータス期間中は保有しているすべてのマイル有効期限がなくなります。
まあマイルは使ってなんぼなので取っておいてもしょうがないのですが、やはり有効期限を気にしなくていいのは大変助かりました。
もう1つ残念なのはサービスセレクションの含まれるパートナーステータスコースです。
このメリットは家族旅行メインだと「ラウンジの利用」のみと言っても過言ではないのですが、垣根なくDPラウンジやファーストラウンジを利用できるのはいいものでした。
まとめ
JALの最も良いサービスや特典を享受することができるダイヤモンド・JGCプレミア会員ですが、いざ離れるに当たるとやっぱり寂しいと思う特典がいくつもあります。
搭乗時のステータスの恩恵やマイル獲得率や有効期限の廃止などは分かっていたことなので覚悟を決めることができていました。
JGCプレミア会員ではなくなるワタシですが、来年もJALに搭乗する機会がないわけではありません。むしろ乗る機会があるからこそ今のうちにと色々ステータスの恩恵にあやかっているのですが、そうすると今まで意識しなかった特典にとても助けられました。
ダイヤモンド・プレミア会員専用デスクや、国内線の先行予約サービスなどです。
いずれのサービスもANAにもあるじゃないかとなりますが、国内線の先行予約サービスだけはJALに特有です。
特にANAの国内線特典航空券はアホのように取りにくいので、先行予約であっさり予約できちゃうのは感動モノです。
そのためだけに修行をして50-80万円をかけてJALのステータスを獲得しに行くとなると、メリットとコストのバランスは難しいのですが、個人的には修行する価値はあると思いました。
マイルでビジネスクラスにばかり乗ればステータスはいらないという考え方も耳にしますが、それは国際線の話です。
国内線になると話はそう簡単ではありません。国内ファーストクラスが全線に設定され、常に利用できるぐらいじゃないとステータスパワーには勝てないでしょう。
その場合は普通の旅行も修行のついでになるように「回数修行」の方が気持ち的負担も少なくて済むとは思います。
ただANAのステータスとJALのステータスの両方を維持するのは弾丸週末修行僧としてはさすがに不可能ということで、とりあえずANAを選択する方針にしています。
今年来年とJGCプレミアから堕ちた平JGC会員として過ごして、やはりステータスの恩恵を忘れられなかったらまたJALのハイステータスホルダーに返り咲くことも考える…かもしれません。
あとあえて書かなかったのですが、地方空港特有のJAL好きな理由もあります。
それは福岡空港や北九州空港からよく利用されているJALの機材であるB737-300やE70が殊のほか快適だということもあります。
B737-300は座席配置が絶妙で、特にクラスJの後ろにある普通席先頭が足元広すぎて大人気です。
搭乗者数も多くないので、乗り降りに時間を要さないのもグッドです(その分沖止めになりやすいですが…)。
J-AIRでよく利用されているE70は76人乗りなのですが、ANAにはこのクラスのジェット機はなくプロペラ機のボンバルディアDHC8-Q400(愛称ボンQ:74席)しかありません。
JALももっとマイナー路線になるとプロペラ機がそれこそANAの比じゃないほど離島路線を中心に飛んでいますが、ANAがボンQで運用しているところをより快適なE70に乗れるのはJALの隠れたメリットかも知れません。
まあ実はワタシはプロペラ機は大好きですけど。
プロペラの音は飛行機好きとしては全く気ならないし、ボンQの座席は広いし、なにより高度をあげれないからか外の景色がよく見えるのです。
自分もANAに一票です!欧州・アジアにいかないで米国ばっかりならワンワールドもありなんですが^^
お気遣いコメントありがとうございますm(_ _)m。
我が家の旅行プランがだんだん分かってきて、
夏のハワイ
冬に北海道
どこかで沖縄
みたいな感じなので笑、
もうJALだけもいいじゃないかな??
なんて思いつつもあと2年はANAを満喫する予定です(^^)
最終的にはJALに落ち着きそうな感じではあります。