日本が誇るフルサービスキャリアのJALやANAは年がら年中航空チケットを販売しているように感じますが、実は国内線に関しては半期ごとのダイヤ決定(ダイヤグラム=運行計画:飛行機なら運航?)時にお得な運賃とともに航空券を発売していました。
現在ではANAはSUPER VALUE EARLYという少しお高めの残席連動性運賃を利用して355日前からでも予約・購入できる運賃があります。
そしてJALもついに330日前から国内線の運賃・特典航空券が購入できるようになります。
新しいJALの国内線運賃販売について、そしてANAとJALの違いなどをまとめたいと思います。
ちなみに国際線と国際線に乗り継ぐ国内線に関しての販売ルールは異なりますのでご注意ください。
JAL国内運賃のルール変更について
具体的なJAL国内運賃のルールは以下のように変わります。
【ポイント1】2019年9月10日(火)予約分より予約開始日が変更
搭乗日の330日前から予約購入が可能になります。
【ポイント2】2019年10月29日(日)搭乗分より取消・払戻手数料が変わります
航空券の種類・運賃および払い戻しされた日によって取消/払戻手数料が異なります。
詳しく見ていきましょう。
予約開始日の変更について
JALの予約開始日は、お得な先得運賃は半期に1回(1月・8月)で、それ以外の運賃(特割や普通運賃)や特典航空券の予約開始は搭乗2ヶ月前の午前9:30からでした。
それが2019年9月10日以降はは以下のように変わります。
すべての運賃・特典航空券|搭乗日の330日前の午前9:30から
搭乗日は含めないで計算します。
現在は2020年3月28日搭乗分までの先得が発売されています。9月10日になると、今まで2ヶ月前からしか予約・購入できなかった「特割」や「特典航空券」、そして2020年3月28日以降の先得も含めてほとんどすべての搭乗券が(搭乗日を含まない)330日前までに購入することができます。
つまり9月10日に2020年8月5日まで予約できるようになります。
ただ国際線なら常識なこの早期予約・購入システムも、国内線となると「先過ぎるやろ!」となります。
なので、もう1つのポイントである取消・払戻手数料の改定も確認する必要があります。
取消・払戻手数料の改定について
取消・払戻手数料の改定は2019年10月27日搭乗分より適用となります。
取消日・払戻日 | 先得 | 特便 |
購入後〜搭乗日55日前 | 430円 | |
搭乗日54日前〜便出発 | 運賃額の50% | 運賃額の5% |
重要なところだけ書き出しましたが、実は上記のルールは現行と比較してもそれほど変わりありません。
特便は航路の普通運賃の値段によって取消手数料が決まっていたので、運賃額の5%というのは前より高くなったり安くなったりするのですが、それほど大きな乖離はありません。
今までは払戻手数料が430円(2019年10月1日以降消費税率UPで440円)が必ず必要だったのですが、今回は含まれているようですね。ただ今までは1区間430円だったのですが、今回はその記載がありません。1予約430円だったら朗報なのですが、まだ不明です。
とにかく上記の取消・払戻手数料の改定なら430円のリスクを背負って、乗りそうな予定があれば330日前から予約・購入しておく、と言うことでスッキリすると思います。
330日前からの予約でも、55日前までは払戻・取消手数料の430円だけのリスクなので、よい便は迷わず確保!
ANAの国内線を355日前から予約できるANA SUPER VALUE EARLY運賃はかなり割高なので、330日前のJAL運賃がお得かどうかは始まってみないと分からない
国内線特典航空券の場合、未使用の特典航空券払戻手数料3,100円に変更があるという記載は今のところ見当たりませんでした。
JALダイヤモンド・JGCプレミアステータスの優遇
JALの最上級ステータスであるダイヤモンドと準であるJGCプレミアのメンバーは、現行では一般の2ヶ月前の予約に2週間先んじてJAL国内線を予約することができました。それは特典航空券も含まれていたので、まさに最強ステータスでした。
2019年9月10日からはその特典がなくなり、一般の330日前からの予約に先んじること4日、つまり334日前から先行予約できるようになります。
要は一般より早く予約できればいいので、4日間でも十分な特典とは思います。もちろん特典航空券も予約可能チケットに含まれていますし。
JALダイヤモンド・JGCプレミアは330日前ではなく334日前からJAL国内線を予約できる(特典航空券を含む)
JALのステータス修行との相性はどうか?
今回のJAL国内線運賃ルールの変更はJALのステータス修行にどのような影響を及ぼすのでしょうか?
JALのステータス修行とは、とにかくJALに乗りまくってJALのステータスメンバーの仲間入りを目指すややアブノーマルな行為のことをいいます。
今回は国内線を利用した修行計画への影響が考えられます。
今までの作戦は以下の通りです。
- 先得発売時期に修行単価が安くなるお得なチケットを買いまくる
- 搭乗日を決めてその2ヶ月前にまずは羽田ー那覇のファーストクラスを狙う
- ファーストクラス確保失敗したり高すぎれば次にFOPが多い特割クラスJを狙い撃つ
ポイントは半期に一度の先得発売と搭乗2ヶ月前のファースト・クラスJ発売でした。
それが今後はこうなります。
- 修行予定日の330日前の9:30に逐一運賃をチェックして良さそうなら購入する
これだけですね。
なので修行予定日を前もって計画しておき、その搭乗日を含まない330日前がいつかを確認しておき、330日前の9:30に予約・購入をし続けることになります。
しかも先得・特割(クラスJ・ファーストクラス)が入り乱れるので、ざっと運賃を見定めたらどのクラスで確保するかも決めなくてはいけません。
まさに365日修行のことを頭に入れておかなくては行けなくなります^^;
カレンダーなどにリマインダーを入れておかないといけないですね。しかも330日前となると他の予定なんて無きに等しいから、考えるのも大変そうです。
JALの330日前発売の国内線運賃で未だ分からないのは、それがお得な運賃かどうか、です。
ANAの場合は355日前に発売のANAスーパーバリューアーリーは割高なことは分かっているし、半期に一度のよりお得なスーパーバリュー発売日も分かっているので、予約の挿げ替えも簡単です。
JALの場合実際に予約販売が始まってみないとお得かどうかもどのような運賃体系化も分からない不気味さがあります。
ワタシは2019年11月にJALの修業をする予定にしているのですが、一部は通常の2ヶ月前予約(つまり9月9日前)に予約を入れる必要があり、一部は9月10日に一斉に予約を入れる必要があり…超面倒そうです。
9月の第2週は頭の中はJAL一色になるでしょう^^;
もし330日前の発売の運賃が最安値的な運賃体系なら、毎年修行する場合、例えば1月にJAL国内線で修行をしまくった次の月には来年の1月の修行計画を立てて順次予約を入れまくらなくてはいけません。
もうめちゃくちゃですね^^;。
まとめ
2019年9月10日から始まるJALの新しい国内線運賃ルールについてまとめました。
ANAの場合は355日前から発売される運賃は割高なことも後で予約を入れ替えやすいことも分かっているので特に混乱は有りませんでした。
しかしJALの場合、330日前から発売となる国内線運賃や運賃体系・クラスがどのようなものなのか不明なので、実際に始まってみないと分からない不気味さがあります。
しかもそのタイミングで必要な予約が多いので悶々としています。始まってみないと分からないのだから、大人しく待っておけばいいんですけどね(;´Д`)。
2019年9月10日火曜日09:30からはJALの歴史が変わるほどのサーバーダウンが起きるかもしれません。