地方都市の代表である福岡からハワイのホノルル(オアフ島)やコナ(ハワイ島)、カフルイ(マウイ島)に行くためのベストな行程を探します。なぜそんな事が必要なのかと言うと、福岡もそれなりに大都会と自負していますが、成田・羽田・大阪(関西)・名古屋(中部)・新千歳から何かしらのホノルル直行便が飛び立つ中、福岡だけはハワイに向かう直行便が無いからです(現在あるデルタ航空の直行便は2019年5月に撤退)。
2018年にも同じような研究をしたのですが、その時からだいぶ航空会社の様相が変わりました。
- ハワイアン航空とANAの提携解消
- ハワイアン航空とJALの提携開始
- ANAのA380(フライングホヌ)就航開始
- デルタ航空福岡=ホノルル直行便撤退
- JAL成田=コナ(ハワイ島)直行便就航
そこで今回は福岡からハワイに行くためのベストな路線を探る研究【ANA編】をお届けしたいと思います。
目次
ANAのホノルル路線について|JALに圧倒的に負ける少なさ
ANAのホノルル路線は成田から2便、羽田から1便飛んでいます。ついでに利用できるとしたら、ユナイテッド航空も成田から1便ですね。
出発 | 運航 | 出発 | ||
成田 | 毎日 | 20:20- | ホノルル | 11:30- |
成田 | 毎日 | 21:35- | ホノルル | 12:30- |
成田(UA) | 毎日 | 18:55- | ホノルル | 09:55- |
羽田 | 毎日 | 22:00- | ホノルル | 13:45- |
※UA=ユナイテッド航空運航便, 2019年前半期ダイヤ
羽田発の路線があるのがJALに対する圧倒的なアドバンテージとなっています。
JALの運航便は同様に表にすると以下のとおりです。
出発 | 運航 | 出発 | ||
成田 | 毎日 | 19:40- | ホノルル | 11:10- |
成田 | 毎日 | 20:40- | ホノルル | 13:10- |
成田 | 毎日 | 21:10- | ホノルル | 14:00- |
成田 | 毎日 | 22:00- | ホノルル | 15:20- |
成田(HA) | 毎日 | 21:00- | ホノルル | 15:40- |
成田(HA) | 毎日 | 21:25- | ホノルル | 16:05- |
羽田(HA) | 毎日 | 21:20- | ホノルル | 16:10- |
羽田(HA) | 週4 | 23:55- | ホノルル | 18:45- |
札幌(HA) | 週4 | 19:45- | ホノルル | 13:40- |
中部 | 毎日 | 22:10- | ホノルル | 14:40- |
関西 | 毎日 | 22:20- | ホノルル | 12:40- |
関西(HA) | 毎日 | 20:45- | ホノルル | 14:40- |
※HA=ハワイアン航空運航便, 2019年前半期ダイヤ
JALは成田から毎日4便を飛ばしつつも中部国際空港と関西国際空港までカバーし、さらに業務提携したハワイアン航空で羽田と新千歳まで網羅しているので完璧です(福岡がないことに憤りつつ)。
ANAのアドバンテージだった羽田発路線もJALのハワイアン航空業務提携で潰されてしまったので、ANAハワイは辛いところでしょうね。実際ハワイアン航空をうまく利用すれば、福岡からハワイに行くのには(ハワイ島のコナも含めて)JALで全く問題なさそうなんです。
これに対抗するためのANAのフライングホヌ作戦になります。すぐに航路を増やせないのなら、A380を投入して座席数を倍にしてなんとか運搬能力だけでも追いつこうとする作戦です。
ワタシも今年の8月にはフライングホヌ作戦に乗っかる予定ですが、まだ運航してないのでそのメリットデメリットはまだ分かりません。
福岡=ホノルル路線の検討
しかしそうは言っても1つの航空会社だけで移動できるメリットは、旅慣れない子連れ旅行家族にとっては何ものにも代えがたいアドバンテージです。実際ワタシは長男が生まれてからハワイに家族で何度か行きましたが、JALは最初の1回しか利用していません。JAL1回、ANA3回、デルタ2回、ハワイアン1回です。
ただいずれもJALとハワイアン航空が業務提携する前の利用ではあります。
ANA福岡ーホノルル往路について
ANAを利用すると、福岡ー成田を利用するときもちょうどいい時間帯の運航便があるので成田出発便でも羽田出発便でもどちらでもストレスなく利用できるのが大きなメリットです。
ただANAを利用して成田に向かった場合、JAL便を利用した成田10時間待ちとはいかなくても、4−5時間は空港で時間を潰す必要があります。
2018年にANAを利用してホノルルに向かった時は、この成田5時間待ちを体験しました。
その時は空いていたANAスイートラウンジを子連れ家族で利用したのですが、スイートラウンジと言えども子どもにとって5時間をラウンジで過ごすことはそれなりに困難でした。
やはりできれば、豊富に便数があって空港の待ち時間を調節しやすい羽田便を利用したいところです。ANAのホノルル線は羽田発のほうが割高だったので利用しづらいところもあったのですが(1便しかなく競争率が高い)、今年の8月は成田便のほうが高くなっています。フライングホヌの影響でしょうか?
21:55羽田発というのが子連れにとっても絶妙にコントロールしやすい時間で助かります。
ANAホノルルー福岡復路について
ホノルルを出発して福岡に向かう復路についても成田経由でも羽田経由でもどちらでも問題ありません。
成田路線は待ち時間が少なくターミナル間移動も無く、20時過ぎには福岡空港に着くので子連れ家族旅行ならこちらの方が楽だとは思います。
羽田経由だと羽田空港国際線から国内線に移動が必要になるのがちょっと手間ですね。ただその手間は最小限になるような動線にはなっています。
福岡空港に着くのが22時近くになるのが子連れ家族旅行にとっては大変かもしれません。時差ボケが全開だとハワイだったら完全に夜中になっている時間ですからね。羽田ー福岡は路線が豊富なので、30分早い19:00発の福岡行きもギリギリですが選択できます。
こうやって福岡=ホノルルのホノルル線を検討してみると、やはり自社便のみで全行程がイケるANA便のほうが使いやすいです。ステータスも威力を発揮しやすいですしね。乗り継ぎもスムーズです。
ポイントは子連れでも利用しやすいプレミアムエコノミークラスの数がJAL>ANAで、しかもANAは座席数が少ないからか値段がべらぼうに高いという点です。この点はフライングホヌに期待しつつ、エコノミー利用ならANAで良さそうです。
ANA福岡=コナ(ハワイ島)の検討
ANA便を利用してハワイ島のコナに向かうことも可能ですが、福岡を出発すると東京とホノルルで2回の乗り継ぎが必要です。
特にホノルル空港での乗り継ぎは広くて座る場所はあるのですが、特に往路で寝不足の子どもを連れてターミナルで1-2時間を過ごすのは本当に大変です。ホノルル空港で一度荷物を受け取らないといけないですし。しかも多くの場合、ハワイ諸島離島間で利用するハワイアン航空は座席指定ができません。乗り込んだ順、なんてことがほとんどです。
子連れだと優先して搭乗させてくれるので離ればなれになることはまず無いのですが、まあストレスです。オススメできません。ハワイ島のコナ空港に向かうのなら、直行便があるJALーハワイアン航空連合を利用することをオススメします。
ANA福岡=カフルイ(マウイ島)の検討
ハワイ島に関しては直行便がある時点でJALーハワイアン航空しか選択肢がありませんが、直行便がないマウイ島のカフルイ空港に向かう場合なら条件は一緒です。
往路ではホノルル空港でバゲージを受け取って、再度離島間のハワイアン航空便に荷物を預ける必要があります。ちなみに到着口出たすぐに荷物を預けるところがあるので、ホノルル空港の離島間ターミナルまで荷物をゴロゴロ持っていく必要はありません。
また離島間ターミナルのチェックインカウンターでも日本語ベラベラなスタッフが居るので手続き自体に困ることはあまりないでしょう。
復路の場合も当然ホノルル空港での乗り換えが必要です。ワタシはマウイ島カフルイ空港を利用したことはないのですが、ハワイ島のコナ空港の場合はそのまま日本に帰る場合はコナ空港で出国審査まで行うので荷物は日本までスルーで届けられますし、ホノルル空港では制限エリアを出ることはできません。
マウイ島は国際線の直行便はあるのでしょうか?国際空港ではないのでたぶん無いんだとは思います。軽くググってみると、カフルイ空港で国際線までチェックインして搭乗券が発券できれば基本的に荷物はスルーで日本まで届くし、ホノルル空港では制限エリアを出なければすることは無いようです。
ただ国際線がハワイアン航空じゃないと荷物がスルーできなくなったとかいろいろな情報がブログ上に溢れています。少なくともANA便に関してはQ&Aで、離島→ホノルル→日本の同日乗り継ぎならば、離島でのハワイアン航空の搭乗手続き時にANA便の手続きも可能で荷物も日本までスルーしてもらえるようですね。おそらくJALも同じでしょう。
ちなみにハワイアン航空のホノルル空港=カフルイ空港(マウイ島)の運賃は7,000〜10,000円程度で、JALでもANAでもハワイの離島まで乗り継ぎを設定するとその分だけ人数の往復分運賃が値上がりします。
安い運賃が残っているかに依存するとは思うのですが、場合によってはマウイ島に向かう場合はハワイアン航空が一番安くて、ハワイアン航空のエコノミーコンフォートの値段とJAL・ANAのエコノミーの値段が同じだったりするので、運賃は根気よく検索することをオススメします。
忘れてはいけないJALハワイ路線での歴史
JALは昔からハワイ路線へ力を入れてきて、そのおかげでハワイに着いてからのサービスも充実しています。
JALパック専用のトロリー「レインボートロリー」しかり、ワイキキの主要なホテルやショッピングモールで目にするジャルパックの店舗しかりです。いずれもANAにはない光景です。
ANAもH.I.S.のLeaLeaトロリーを期間限定だったのですがANAマイレージクラブ会員が利用できるようなキャンペーンを展開したり、ANAハローツアー利用者で利用できるようにしています。
それでもやはりANAのハワイサービスはJALに追いついていない、コレは忘れてはいけません。ワタシの場合は元々利用しないからあまり気にしませんが、すべてをJALでまとめるとそれはそれで便利なことは多いです。
ちなみに先日お伝えした「地方からハワイへ【JAL編】」でお伝えした往路ハワイアン航空、復路JAL利用する方法だとジャロアロカードに申し込んでレインボートロリーを利用することはできません。あくまでJAL便往復を利用した顧客向けで、コードシェアも対象ではないのです( ;∀;)。
まとめ
地方からハワイに向かうためのベスト路線を探せ【ANA編】をお伝えしました。
前回の【JAL編】と比較してどちらがベストなのでしょう?あくまでANAはSFC、JALはJGCという同等のステータス持ちという前提だと・・・
ぶっちゃけどっちでも良い!
と言ったら身もふたもないので、運賃がほぼ同じならANAですかな。ハワイアン航空に思うことは何もないし利用した限りでは高評価ではあったのですが、やはりANAだけで完結できるシンプルな旅程は子連れ家族旅行では非常に安心感が大きいです。
ホノルル空港に新しくオープンするANAラウンジの存在も評価を上げていますし、何よりフライングホヌを導入したANAには頑張ってもらいたいのです。JALはほっておいても安定していますからね。
というわけで、今年の夏はANAのフライングホヌを利用してハワイに行っています!