2019年8月に家族でANAの大型の新機材A380を用いたフライングホヌに乗ってハワイに行ってきました。
フライングホヌにはファーストクラス・ビジネスクラス・プレミアムエコノミークラス・エコノミークラス(含カウチシート)の4クラスがあり、ワタシが利用したのはプレミアムエコノミークラスとなります。
今年デビューしたANAのフライングホヌのレビュー記事はいっぱいあるでしょうから、子連れ家族だったらどんな感じだったのかを中心に、機内の気になる様子などをお届けしたいと思います。
目次
ANAHawaiiのフライングホヌとプレミアムエコノミークラスについて
ANAのハワイ路線に投入した大型エアバス機材A380はハワイにちなんだウミガメ「ハワイ語でホヌ」のペイントを施し、フライングホヌの愛称で注目を集めています。
ANAが購入したA380は3機あり、2019年9月現在ANAブルーペイントの長男ラニくん、そしてエメラルドグリーンペイントの次男カイくんが就航しています。
内装は一緒なのですが、機内販売で購入できるぬいぐるみが異なったりすることがあります。
大型機材のA380は総2階建ての構造で、プレミアムエコノミークラスは2階の後方に位置しています。
家族4人が最も快適に過ごせそうな場所と想像して、画像に示したプレミアムエコノミークラスの座席を予約・利用しました。
ちなみに航空券はマイルを用いた特典航空券です。家族4人20万マイル以上必要ですが、それだけのマイルを貯める方向はこちらです。
シートはプレミアムエコノミーなので、エコノミークラスよりゆとりのある約97cmのシートピッチ(エコノミークラスは86cm)と大型レッグレストやアームレスト、その他快適に過ごすための設備が整っています。
詳細は公式ページに譲るとして、早速実際の様子をご紹介していきましょう。
フライングホヌ搭乗|成田国際空港
フライングホヌは大型機体で座席数も通常機体の倍あるため搭乗に非常に時間がかかることが予測されます。それゆえに搭乗は1階部分と2階部分に分かれて搭乗できるような特別なボーイングブリッジを利用します(できない時もあります)。
520人が殺到する搭乗時、搭乗口はさぞかし混乱するだろうと思っていたのですが搭乗時間が近づいてくると10人近いスタッフがわらわらやってきて混乱なく搭乗できるように腐心している様子が印象的でした。
搭乗はANAダイヤモンドメンバー・ファーストクラスのグループ1から始まり、ビジネスクラスやANAプラチナ・SFCメンバーのグループ2,そして3−4と続いていきます。
ワタシはANAダイヤモンドメンバー、妻はSFC会員、迷ったのですがその場のスタッフに確認して快諾を頂いたので、すべてのグループ1が搭乗していった後にコソコソっと利用させてもらいました。
搭乗口を抜けると、1階席へ2通路、2階席へ1通路の3本の導線が用意されていました。520名を迅速に搭乗させるべく、色々と考えられていることが分かります。
成田空港のこの搭乗口ではファーストクラスは通り抜けられないので、ビジネスクラスを通り抜けて後方のプレミアムエコノミーシートまで向かいます。
途中、子連れのハワイ旅行では縁がないだろうビジネスクラスをポチッとチェック。事前資料でも感じていましたが、やはりビジネスクラスの中央席で席が隣同士のパターンはかなり近いですね。親しい人同士ならいいでしょうけど、見知らぬ人とこの席には隣同士ではあまり座りたくないかもって思います。
今回選択したANAフライングホヌのプレミアムエコノミーシートはこちらです。窓際で前後に2人ずつ分かれるパターンですね。窓際2列だったらいつもこのパターンです。
あと後ろに遠慮なく座席を倒せることを優先するので、後方のシートを選択します。足元広々も捨てがたいのですが、我が家は座るなり機内モニターをあさり始めるので、安定飛行に移るまでモニターを出せないバルクヘッド席はスルーしています。
最初の空いているときにコソコソっと後ろも見に行きました。階段は基本的に閉まっていて、CAさんもほとんど利用しないみたいです。
ホノルルからの帰りのとき、1階から搭乗しちゃったお客さんを2階に誘導するときに利用していましたね。
ANAフライングホヌのシート周り
次に実際に利用したフライングホヌのプレミアムエコノミーシート周りをご紹介します。と言っても散々他で紹介されているので簡単に…
座席はなかなか収納が豊富です。ビジネスクラスじゃないと思えば、そんなに不足ない作りだと思います。
あと評判になっていましたが、JALのクラムシェル式シートとは違って前のシートが倒れてくるので、その場合かなり狭いです。少なくとも窓側の人が通路側に出るのは苦労するだろうし、隣が他人だと厳しいですね。座席が広いだろうから問題ないだろうと思っているのか、エコノミーよりも遠慮なく前のシートは倒される感じでした。
※モニターはチルト式なので、見やすい角度に調節できます。
座ると見えにくいところに充電用のポートとポケットがあります。
レッグレストがついているので、基本的に子ども用の足元に置くクッションなどはなくてもなんとかはなります。
プレミアムエコノミーの中央席、3席の並びはご覧のような感じです。
リモコンは見えないところにうまく収まっています。
アメニティは枕と毛布とスリッパとヘッドホンが置いてあります。その他のものは配られるので必要なものだけ手に取る感じです。
ヘッドホンはノイズキャンセリング機能はついてなかったです。
ご覧のプレミアムエコノミーの前と後ろのパーティションの間はかなり広く、座った人は足がのびのびと伸ばせるでしょうけど、通路になっちゃうこともありました。
頭上のオーバーヘッドビンなのですが、2階席特有の天井の湾曲があり結構狭く、持ち込み荷物のキャリーはココには入りませんでした(CAさんが中央席の方に入れてくれました)。
そして噂の窓際の収納ですが、噂以上の大きさでした。特に奥行きが凄くて、通路側の席から荷物の出し入れをするのは大人が手を伸ばしてもちょっと難しいです。便利なんですがココまで作らなくても、とは思います。奥行きがありすぎて、逆に小物を入れるには使い勝手が悪いぐらいです。
飛行中に使わないものをとりあえず突っ込んでおくスペースですね。全部収納にしないで、半分はテーブルにして貰ったほうが便利だったとは思います。
レッグレストを出すと子どもが寝るには十分な広さにはなります。リクライニングは足りませんが。
テーブルはアームレストから引っ張り出してくるタイプで、この辺はエコノミークラスと同じでテーブルが出てしまうと身動きできなくなります。むしろ前座席から倒れてくるタイプより窮屈に感じると思います。
最初にフライングホヌが発表された時、プレエコ用のトイレは後方に1つしかないのではないかと騒然としましたが、ビジネスクラス後方のトイレの1つをプレエコ用にすることによって解決していました。
反対側はビジネスクラス用なのですが、カーテンで仕切っているだけなので何人かはそっちも利用しちゃっていましたけどね。
プレエコの途中の広大なスペースはご覧のようで通路みたいに広いですが、モニターやらポケットやらも遠いところですが用意されているので、あんまり不用意に通らないほうがいいとは思います。
ただこのモニターはダミーで、バルクヘッド席では小型のモニターが座席間に備えてあります。
4歳児が寝るとこんな感じです。足元はいいのですが、やはり上体が起きているので窮屈そうです。ワタシの枕と毛布と機内用の防寒着を重ねてなんとか寝やすいように工夫し続けました。
サイドの収納スペースはご覧のようにちょっとした物置としても優秀です。ただそれ用に作られてないので滑り止めとかはなく、安定飛行中以外は利用しないほうがいいでしょう。
ANAフライングホヌの機内食について
機内食は飛行機の中の最大の楽しみ…と言われていたこともありますが、ラウンジを利用できるようになってからはそれほどでもなくなってしまいました。
プレエコの機内食は基本的にエコノミークラスと同等の事が多いですが、フライングホヌは陶器の器で提供したりしてプレエコ特別仕様となっています。また飲み物のうちシャンパンやワインなどがビジネスクラスセレクションより選べるのがちょっとだけ特別感を出しています。
ワタシは機内食は洋食派だったのですが、うなぎだったので和食にしてみました。子どもも食べるからというのもあったのですが、なかなか美味しかったです。
結局キッズメニューも含めて子どもは殆ど食べなかったのですが…。
ちなみに洋食派鶏肉のソテーでした。和食にはご飯、洋食にはパンが付く感じです。
食事が終わる辺りで、到着前の軽食が配られるのもいつものパターンです。キッズメニューの軽食はツナサンドでしたが、実は箱が違うだけで大人もほぼ一緒のメニューでした。大人のはデニッシュツナサンドなだけですね。
復路の機内食はご覧の感じです。機内食のメニューはちょくちょく変わるので、ご参考までに、ですね。ホノルル空港の新しいANAラウンジの食事はかなり美味しいので食べすぎて、機内食を食べるのに苦労しました。
復路の軽食は到着2時間前ぐらいに配られます。コレまたキッズメニューと普通のメニューの中はほぼ一緒でした。
ANAフライングホヌ復路の様子|復路はカイくん
復路に搭乗したANAフライングホヌは次男のカイくんでした。現在フライングホヌは2機就航していて、1日のうち初便が青色のラニくん、2便目がエメラルドグリーンのカイくんという順番が普通と思っていました。
そしてそれはホノルルを出発するときもそうだと思っていたのですが、今回のホノルルでは初便がカイくんになっていました。
現在(2019年9月)はフライングホヌは1日2機体制の時と1機体制の時が半々ぐらいなので、実は空港に着くまでラニ君とカイ君、どちらに搭乗するのか分からないのです。
機内の様子は全く同じなのですが、機内販売で購入できるフライングホヌ人形が搭乗した機体によって変わります。なのでもしかしたら意図的に変えているのかもしれないな、とは思いました。
同じ人形を買う人は多くないでしょうし、そっちの方が絶対に売れますからね。
復路では往路と反対側の場所に陣取りました。でもよく考えると、こっち側は離陸時にワイキキやダイヤモンドヘッドが見えないので失敗だったかもしれません。
復路でもプレミアムエコノミークラスの様子は変わらないのですが、明るいので窓の外をよく見ます。その時気づいたのが、2階席の窓は構造上斜めっているので機外の写真が非常に撮りにくい、ということでした。まあそれだけですけど。
ANAフライングホヌ|成田空港降機様子
ANAのフライングホヌはA380という巨大機体を用いていて搭乗人数も多いので、基本的に沖止め→リムジンバスのパターンはなく、成田空港第1ターミナルの第4サテライトに到着します。
降機時も上下のボーディングブリッジを利用して降りるのかと思いきや、2階席の乗客は全員先頭の階段まで行き、1階に降りてからの降機となりました。
その間1階はどうなっているのかというと、CAさんによる人のカーテンにより完全にブロックされてました。
ホノルル空港では1階2階は別々のドアから一斉に降機していたので、空港ごとの構造の問題もあるんだと思います。
2階の先頭まで行くので、搭乗時には見れないファーストクラスも事後ですが見ることができます。乗れたら憧れですが、子どもがいるうちはまずないですね。もったいなさすぎるでしょ。マイルが腐るほどあって容易に予約できたら考えなくもないですが…^^;。
まとめ
2019年からANAHawaiiに投入された巨大機体A380を用いた愛称「フライングホヌ」のプレミアムエコノミークラスの搭乗記をお届けしました。
A380のプレミアムエコノミークラスは、前の座席が全開でリクライニングをしてこなければ非常に快適に過ごせると思います。ただほとんど皆さん全開にリクライニングしてくるので、エコノミーほどではないですがサイドから出てくる自由度の低いテーブルと相まって思ったより窮屈に感じると思います。
ただ昨年利用したANAのエコノミークラスホノルル行に比べたら圧倒的に快適でした。エコノミークラスだと全く寝た気がしませんでしたが、プレミアムエコノミーだと曲がりなりにも寝れますからね。
あと窓側2席というのも4人家族連れにはホントに便利で気兼ねなく空間を利用することができます。A380特有の造りで、2階席の窓際は小物入れがあるぐらい圧倒的スペースが有ることも関係していると思います。つまり開放感が大きい!
ビジネスクラスにマイルなどを利用して格安で乗れるならそれに越したことはないですが、ビジネスクラスは子どもには「快適に寝れる」ということ以外は完全にオーバースペックですし、プレミアムエコノミーでも構わないと思いました。いやビジネスクラスに乗れたらそれに越したことはないのですが…^^;
しかしプレエコと言えども一度乗ると、たぶんもうエコノミークラスには乗りたくなくなりそうです。それが一番怖い…
最後尾の席も予約されてましたが、リクライニングはどんな感じでしたか?
こんにちは。
お問い合わせありがとうございます。
ワタシが利用したのはプレミアムエコノミーの
前部分の最後尾で、後ろにはパーティションがある場所でした。
リクライニングはパーティションがあるからといって制限があるわけではなく
他の場所と同じ程度にリクライニングできました。
フライングホヌのプレミアムエコノミーは
リクライニングすると後ろ座席との間がかなり狭くなるので
遠慮なくリクライニング出来るという点では
良かったと思います。
ご参考になれば幸いです。