クレジットカードの5大国際ブランドの一角を担うダイナースクラブカード、その中でも上位のダイナースプレミアムカードはブラックカードとも言われるハイステータスなクレジットカードです。
実質限度額無制限で高いポイント還元率を誇りアメックスカードの双璧とも言われる人気のクレジットカードでしたが、その普及率の低さからくる世界中での使い勝手の悪さは有名でした。
世界5大ブランドと言われても、実際に使えるのは日本とアメリカぐらいと言われています。
その弱点をカバーするために登場したのが「コンパニオンカード」です。
コンパニオンカードはダイナースクラブカード・プレミアムカードホルダーに年会費無料で提供するマスターカードブランドのクレジットカードで、利用普及率の高いマスターカードが付帯することでその使い勝手の悪さを解決する起死回生の一発でした。
今回はダイナースクラブプレミアムカードに付帯するコンパニオンカード「TRUST CLUBワールドエリートカード」を入手したので、そのレビューをしていきたいと思います。
目次
ダイナースクラブカードのコンパニオンカードとは
ダイナースクラブカードは2019年8月以降順次コンパニオンカードの提供を開始しました。コンパニオンカードとは併用して持つことができるカードのことです。
提供されるコンパニオンカードは以下のとおりです。
ダイナースクラブカード プレミアムカード会員 | TRUST CLUB ワールドエリートカード |
ダイナースクラブカード会員 | TRUST CLUB プラチナマスターカード |
- TRUST CLUBカードとは以下のとおりです。
- TRUST CLUB ワールドエリートカード|Mastercardの最上位のステータス
- TRUST CLUB プラチナマスターカード|Mastercardのプラチナグレードのステータス
TRUST CLUBとはざっくり言えば三井住友信託銀行(トラスト=信託)のグループ会社であるカード発行会社で、日本のダイナースクラブカードも発行しています。
そのトラストクラブが発行するマスターカードブランドのクレジットカードがTRUST CLUB ワールドエリートカードやプラチナマスターカードとなります。
ダイナースクラブに付帯するコンパニオンカードについては下記記事をご参照ください。
ダイナースクラブプレミアムカード・コンパニオンカードサービス一覧
ダイナースクラブプレミアムカードに付帯するコンパニオンカードが8月2日に到着しました。
同封されていた冊子で、コンパニオンカードの気になっていたサービス内容も判明したのでまとめてみたいと思います。
サービス一覧 | ダイナースクラブ プレミアムカード | プレミアム コンパニオンカード(CC) | |
年会費 | 本会員 | 130,000円 | 無料 |
家族会員 | 無料 | 無料 | |
基本情報 | 利用可能枠 | 共通 | |
暗証番号 | CCの初期暗証番号はプレミアムカードと同じ | ||
ポイント | 100円ごとに | 100円=2ポイント※1 | 100円=1ポイント (プレミアムカードに合算) |
コンシェルジェ | プレミアム専用デスク | ||
付帯保険 | プレミアムカードの保険が適用 | ||
空港ラウンジ | 名称 | ダイナースクラブラウンジ | ラウンジ・キー(LoungeKey)※2 |
利用可能 | 850ヵ所 | 1,000ヵ所以上 | |
料金 | 無料 | 無料 | |
同伴者 | 1名まで無料(国内のみ) | 1名まで無料 | |
トラベル | 国際線手荷物 宅配サービス | 往路・復路各1個無料 | 往路・復路各3個無料※3 |
Wi-Fiサービス | ー | Boingo Wi-Fi(無料) | |
グルメ | コース2名以上で1名無料 | エグゼクティブダイニング | ダイニングby招待日和 |
※1:2019年9月16日利用分から100円=1.5ポイント
※2:ラウンジ・キーに関しては2019年9月1日から利用手続き開始(初回のみ事前登録必要)
※3:搭乗券の半券と海外でMastercardを利用した際の売上伝票1枚が必要
ダイナースクラブのコンパニオンカードが発表されたときに気になったポイントの1つが、Mastercardのコンシェルジェサービスが利用できるのか?でしたが、どうやらコンシェルジェサービスはダイナースプレミアムカードのサービスを利用するようです。
ラウンジ・キーの提供は既知の通りでしたが、利用は9月1日以降からでした。夏休み期間に利用チェックできないのはちょっと残念です。
同じマスターカードワールドエリート「ラグジュアリカード」との比較
今回三井住友トラストクラブが提供するTRUST CLUBワールドエリートカードは、ラグジュアリカードに続く国内で利用できるマスターカードの最高峰ブランドになります。
ワタシがラグジュアリカードを愛してやまないのも、その理由の1つとしてマスターカードブランドであることが挙げられます。
そこで見た目比較をしてみました。
同じブラックな見た目となるラグジュアリカードブラックカードとの比較です。
ラグジュアリーブラックカードはマット基調のブラックな色ですが、TRUST CLUBワールドエリートカードのブラックはそれと比較すると若干淡い感じです。
ラグジュアリカードはシンプルなデザインですが、TRUST CLUBワールドエリートカードはダイナースクラブプレミアムカードの地球デザインがプリントされています。
特徴的なのはマスターカードのロゴです。輝く銀色のロゴはワールドエリートの証。
通常のマスターカードのロゴはご覧のように赤と黄色の円が重なりあるデザインが有名ですが、ワールドエリートのロゴは濃淡2つの銀円が重なりあるロゴデザインでクールです。
たたラグジュアリカードは金属カードとしてロゴを削り出ししているので凹凸がありますが、ワールドエリートカードの方はさらっと真っ平らの手触りです。
券面のデザインをダイナースプレミアムカードとワールドエリートカードで比較すると、ブラックとグレーの濃淡の使い分けや、地球デザインのデザインも微妙に異なることが分かります。
この券面、カッコいいですね!
裏面をラグジュアリカードと比較すると、コンパニオンカードの方は特になんの変哲も有りません。ゴテゴテ他のロゴが入ってないのは好印象です。
ただラグジュアリーカードの裏面のデザインのカッコよさには到底及ばないですね。ラグジュアリカードは裏面にワールドエリートのデザインが光り輝いています。
手にした感じではTRUST CLUBワールドエリートカードは通常のプラスチックカードなので、金属カードであるラグジュアリカードには遠く及びません。
ワールドエリートカードを入手したら同じマスターカードブランドのラグジュアリカードは不要になるかもと思っていましたが、やはりラグジュアリカードの素晴らしいデザインと質感は捨てがたく、とても手放せるものでは有りませんね。
ワールドエリートMastercardのサービスとは
散々口にしてきたマスターカードブランドの最上級「ワールドエリート」ですが、そのプレミアムサービス「Taste of Premium」はどのようなものなのでしょうか?
Taste of Premiumの内容はMastercardワールドエリートの案内ページからアクセスし、手持ちのワールドエリートカードのカード番号最初10桁を入力することによりログインすることができます。
その内容は…
- るるぶモールレストラン割引優待
- ふるさと本舗・ふるさと納税特別優待
- Tokyo Supercars特別優待
- Trip.com特別優待
- ザ・カハラ・ホテル限定宿泊プラン
- 楽天スポニチゴルファーズ倶楽部特別入会
- TIMES CAR CHARE・カーシェアリング特別優待
- 海外空港送迎手配代行サービス
- 国内空港送迎優待サービス
- 海外有名ゴルフコース手配代行サービス
- 会員制ゴルフ・限定コースの予約およびイベントコースの紹介
- ダイニングby招待日和
- 歌舞伎・能のチケット手配
- 国際線手荷物無料宅配(3個まで)
- ヘリクルーズ
- 国内高級ホテル・高級旅館予約
- 海外用携帯電話・Wi-Fiレンタルサービス
- 空港クローク優待サービス
- 国内ゴルフ手配・優待価格
以上が2019年8月現在公式ページで案内されているTASTE OF PREMIUMの内容です(サービス内容は出入りするようです)。
特別優待は10%オフなどの内容で、他の「手配」してくれるだけのサービスも有りざっと見た限り他のステータスカードと比較してもそれほど濃い内容の優待では有りません。
内容の詳細に付きましては下記記事をご参照ください。
まとめ
ダイナースクラブがより便利に利用できるコンパニオンカード、ダイナースクラブプレミアムカードとそれに付帯するTRUST CLUBワールドエリートカードの内容について、カードが手元に届いた時点で判明したことについてまとめました。
ついでに同じワールドエリートマスターカードであるラグジュアリーカードとの見た目比較もしてみました。
ダイナースクラブのコンパニオンカードは世界中の空港ラウンジを利用できるラウンジ・キーサービスも付帯します。
しかしこの代償として、コンパニオンカードを発行したら元々ダイナースプレミアムカードに付帯していたプライオリティパスは発行できなくなるので、その点だけには気をつける必要あります。
ラウンジ・キー以外で使い勝手が良いサービスとしては、往路・復路各3個ずつ無料になる国際線手荷物宅配サービスでしょうか?
ワタシ的にはやはりマスターカードブランドを引っさげて世界中で利用できるのが最大のメリットと思っています。これからの旅行のお供に欠かせないカードとなるでしょう(^^)。
追加というか訂正ですが、コンパニオンカードを発行しなくてもプライオリティパスは廃止だそうです。コンシェルジュに聞きました。実質的にダイナースプレミアムの改悪です。
貴重な情報をありがとうございます。
ワタシもコンシェルジェに伺ったことがあるのですが、
その時はブログに記載したとおり、
コンパニオンカードを発行しなければ、
プライオリティパスは発行できる、ただし発行できるのは本会員のみ(その代わり同伴1名無料)に変更
と言う内容で確認をしました。
どちらが本当かは分かりませんが、
ダイナースの最近の傾向から
プライオリティパス廃止のほうが真実味がありますね^^;。
いずれにせよ、ワタシは面白そうなコンパニオンカードを楽しんでいきたいと思います。