ダイナースプレミアムカード、それは知る人ぞ知るブラックカードというカテゴリーに属するハイソサエティなクレジットカードです。
ブラックカードにふさわしい特典やサービスなどが付帯するとともに、2%という他のカードの追随を許さないポイント還元率もその魅力でした。
それ故に13万円+税と言う高額な年会費も受け入れられていたのですが、改悪に次ぐ改悪を経て、ついにポイント還元率も2%から1.5%に落とすという聖域にまで手を出してしまいました。
残念ながらコレが現実です。その期日は2019年9月15日まで。2019年9月16日以降の利用分からポイント還元率1.5%になります。
最近では20%還元が当たり前と言われるキャッシュバックやポイントバックの嵐の中、2%や1.5%なんて些細な感じがしますが、それ故に忘れずに享受しておきましょう。
目次
ダイナースプレミアムカード改悪の歴史
ダイナースプレミアムカードを含むダイナースクラブカードは、ワタシは陸マイラー活動を始めクレジットカードにハマり始める頃からじわじわと改悪の歴史を繰り返してきました。
インフラ系公共料金のポイント換算率の低下
まずインフラ系公共料金のポイント換算率の低下です。この改定はポイントが半減になるというわけでなく、ダイナースクラブカードでもダイナースプレミアムカードでも200円=1ポイントという換算率になるのが肝でした。
- ダイナースクラブカード|100円=1ポイント→200円=1ポイント
- ダイナースプレミアムカード|100円=2ポイント→200円=1ポイント
つまりダイナースプレミアムカードのポイント換算率は半分どころか4分の1になったのです。この頃はうまくすれば100円=3ポイント言う還元率もできていたので、その衝撃たるや…。
リボ払いを利用した3%ポイント還元率の終了
次に衝撃的だったのは、リボ払いをうまく利用することによって獲得できていた3%と言う驚異的なポイント還元率に蓋をされたことでした。
その頃はまだダイナースプレミアムカードを所有していなかったのでダメージはそこまでなかったのですが、世間的にはとても重く受け止められていたと思います。
ダイナースプレミアムカードを利用する人は、事業で利用したりして時に数百万円単位で決済していたでしょうから、影響は大きかったのでしょう。
それでも2%ポイント還元はまだまだ魅力的だったので、使い続けるという選択をするという声が多かったです。
ANAマイル交換を40,000ポイント年間上限に
次なる改悪はダイナースプレミアムカード(ダイナースクラブカード含む)のANAマイル交換を年間40,000ポイント上限を設ける、と言う内容でした。
ついでに提携カードであるANAダイナースプレミアムカードのポイント還元率を2%から1.5%の低下させました(ダイナースプレミアムカードは2%のまま)。
この時はダイナースクラブカードはANAと喧嘩したんじゃないかと噂されるほどの改悪でした。
年間40,000ポイントと言うと、ダイナースプレミアムカードで言えば年間決済額が200万円という事です。プライベートならともかくビジネスで利用している人は年間どころか月間200万円決済という方々が跋扈するダイナースプレミアムカードの世界、それ故にホルダーが最もダイナースプレミアムカードを見限った瞬間でした。
ついでにANAマイル交換上限を設けないANAダイナースプレミアムカードの方は1.5%に還元率を下げるというのだから、なかなかの徹底ぶりです。
この時点でダイナースプレミアムカードのままか、ANAダイナースプレミアムカードに移るか、ダイナースプレミアムカードそのものを見限る、と言う3つの流れができたと思います。
ちなみにANAマイル交換を重視する人は、ANAVISAプラチナプレミアムカードに注目していましたね。
ダイナースプレミアムカード冬の時代に、インビテーションが来たからと浮かれてANAダイナースプレミアムカードを申し込んだのがワタシです。
ダイナースプレミアムカードのポイント還元率も1.5%に
そしてダイナースプレミアムカード改悪の歴史最終章は、ついにダイナースプレミアムカードのポイント還元率も2%から1.5%に減少させる、というものでした。
1.5%のポイント還元率は、ANAVISAプラチナプレミアムカードで普通に達成されている還元率ですし、その他のクレジットカードを比較しても良いほうだけど突出しているわけではない、と言う程度です。
しかしポイント還元率などは常に改悪との歴史です。もらえないぐらいならもらえる方が良い、そう考えてダイナースプレミアムカードを使用し続ける人もいるでしょう。
特に旅行保険を含めたブラックカードとしての特典やサービス、年会費無料の家族カードなどはまだまだ魅力的ですからね。特に同時に発表したコンパニオンカードの存在は、ダイナースプレミアムカードの生き残りをかけた奇策だったと思います。
ただそれでも、お医者様には媚を売っておく必要はあったと思うのですよねぇ。医療用商材をダイナースプレミアムカードで切っていた開業医の先生もいっぱいいると思うのですが…。
まあそう分かっていてもコンパニオンカードの存在に惹かれANAダイナースプレミアムカードからダイナースプレミアムカードに発行し直したクレカバカがワタシですが。
ダイナースプレミアムカードが堕ちたポイント還元率1.5%の世界へ
そしてついにダイナースプレミアムカードのポイント還元率が2%から1.5%に堕ちます(落ちます)。
その期日は2019年9月16日利用分から、となっています。
- 国内利用|100円につき1ポイント→100円につき1.5ポイント
- 海外利用|100円につき2ポイント→100円につき2ポイント(期間限定で2.5ポイント)
つまり国内利用分については明日まで!
ダイナースプレミアムカード愛好家の方は明日までにダイナースプレミアムカードを切って切って切りまくって、ポイント還元2%の最後の世界を味わっておきましょう。
ちなみに後々でも利用できる何かしらのものの購入に当てておくといいんじゃないかなぁと思います、ゴニョゴニョ…。
最初にも述べましたが、今や20%還元じゃないと誰にも響かないそんなデフレーションの世界ですが、ダイナースプレミアムカード最後の宴を味わっておきましょう。
と言っても、ビジネスで利用している人はそんな都合よく利用できないでしょうが…^^;
まとめ
2019年9月16日月曜日・祝日、その利用分からダイナースプレミアムカードのポイント還元率が2%から1.5%に堕ちます、いや落ちます。
クレジットカード愛好家としてダイナースクラブカード改悪の歴史をたどってきたワタシですが、これ以上記事にするような大改悪が発生しないことを真剣に願っています。
ワタシがダイナースプレミアムカードを利用して2ヶ月とちょっとで2%還元率は少しの間しか享受できませんでしたが、普段1%還元率が当たり前のクレジットカードを利用していると、えっ??とビックリするぐらいにポイントが積算されていきました。
いやはや誠に残念ですね。