陸でマイルを貯める陸マイラー、空でマイルを貯める真のマイラー、そして最近流行りのエアライン修行時、いずれにせよ電子書籍は非常に有効な存在です。なぜなら電子書籍を購入するときにもマイルは貯まるし、空を飛んでいる時にもスマホ1台あれば何百冊もの本がお供になってくれるからです。
電子書籍と言う言葉もだいぶ浸透してきましたが、それでも広い目で見ればまだまだ利用しているヒトは少なく、需要も頭打ちと言われています。飛行機内や電車内ではよく見かけますが、普段の生活にまで浸透しているかと言われるとどうでしょう?ただ今後広がることはあれど廃れることは考えにくく、今からそのサービスに慣れておくのも悪いことではありません。
今回は数多ある電子書籍サービスの中でも、ワタシが最も利用している「BOOK☆WALKER」に焦点を当てて、電子書籍の有用性やお得な購入法などをご説明したいと思います。
ちなみに、飛行機に乗る前に本を一冊買って、読み終わったらすべて頭で理解して旅先で捨ててくるという素敵ライフを送っている真の読書家の方々にはあまり縁のない話になるかも知れません。
目次
電子書籍とは|電子書籍のリスクについて
どうしても紙の本がいい、本棚に本が並んでいるのが安心する、紙の匂いが好き、紙の手触りが好き、スマホの文字は見にくい・目が悪くなる・・・云々カンヌン・・・などという紙の本大好きな方はともかくとして、何百・何千冊もの本をスマートフォン1台に入れて管理することが出来る電子書籍の利便性については疑い余地が無いと思います。
しかしそれでも電子書籍の需要がなかなか伸びないのは、そんな紙好きな理由とは別に電子書籍の取り扱いに関するリスクが存在するからだと思っています。
電子書籍元年と言われた2010年以降、多くの電子書籍サイトが立ち上がり、そして幾つかが消えていきました。その際に問題となったのは、購入した書籍データは誰のもの?という事です。
その際多くの解釈として残ったのが「電子書籍においては、ユーザーが購入しているのは電子書籍を読む権利であって本そのものではない」という指摘です。今では多くのサービスの契約規約に載っていると思われます。
電子書籍はデジタル世界に慣れたヒトにとっては便利なことがいっぱいありますが、いつ突然読めなくなっても最終的に文句を言えないかもしれない、と言うことは覚えておきましょう。一応今までクローズした電子書籍サービスの中で、ユーザーが泣き寝入りしたケースは多くありませんが、油断はできません。
ユーザーとして打てる手は多くありませんが、利用規約をよく読む(ワタシは読んでいませんが^^;)、できるだけ大手のサービスを利用する、そしてワタシ的重要だと思っているのが「出版社」関連のサービスを選択する、です。根拠はありませんが、紙の書籍も販売しているサービスの方が「書籍を売る」と言うことに真摯なのでは、と勝手に思っています。
上記のようなリスクが生じる根本的なところは、購入したデジタルデータは購入したサービスでしか利用できない、と言うところにあります。紙書籍だったら、どの書店で購入しても誰の本棚においてあっても誰でも読むことができます。電子書籍の場合は、利用したサービスのサイトや専用アプリなどでしか読むことができず、他のサービスとの横のつながりはほとんどありません(例外はあります)。
BOOK☆WALKERとは
BOOK☆WALKER(以後☆は省きます)とは出版大手の角川書店、今ではKADOKAWAが運営する電子書籍ストアです。出版会社大手が運営するので、サービス打ち切りー購入書籍がすべて「パー」と言う心配が少なくて安心です(と信じています)。
2014年にドワンゴとの経営統合に至り、2017年にニコニコ書籍がBOOKWALKERにシステム統合して、2018年にはBOOKWALKERとニコニコ書籍のアプリ統合を得て、ますます大きなサービスとなっています。ライバルと思われるBookLiveとも連携しており、KADOKAWAに所属するレーベルの作品ならBookLive!で購入したものもBOOKWALKERアプリで見ることができます。
BOOKWALKERで取り扱っていない電子書籍は、1年前に小学館を加えた時点で「ない」と言っても過言ではありません(たぶんあると思いますけど、感じたことはありません)。
BOOK☆WALKERはポイント割引が凄い
電子書籍はデータだけのデジタル媒体なのに紙媒体と同じ金額なのは高すぎる!と言う声をよく聞きます。ワタシもそう思います。しかし、その分頻繁にキャッシュバックやポイントバックのキャンペーンを行っています。それゆえ実質的な値引き額としては15-50%ぐらいで買うことができます。
BOOKWALKERはコイン(ポイント)バックキャンペーンを行い、購入金額の何%かがポイントとしてバックされ、そのポイントでさらに商品を購入することができます。またコインは購入することもできます(10,000コイン買うと300コインがおまけでついてくるのでお得です)。
例えばコイン50倍と言うキャンペーンであれば、購入金額の50%がコインとして戻ってきます。ただ税抜価格からの50%なので、実質的なキャッシュバックとしては50%を下回ります。
例えば税込の2,182円を支払って作品を購入する際は、50%のコインバックキャンペーン時は税「抜き」価格の50%である1,009コインが付与されます。実質的には46%の値引きとなります。それでも普通に購入することを考えれば十分にお得です。
BOOKWALKERのコインバックキャンペーンは、だいたい2週間に1回(月に2回)程度の頻度で開催されます。このコインバック率は35%が多いですが、後に説明するランク制度のランクによって変わってくるときもあります(ちなみに後に出てくるBookLiveは15-25%、紀伊國屋書店は20-25%程度の実質的な割引率です)。
非常にお得なこのキャンペーンですが、唯一にして最大の難点があります。それはキャンペーンが適応される作品に期限があることです。具体的には発売されてから1ヶ月以内の新書はほとんどの場合適応外となります。お得に購入したければ、発売から1ヶ月後のキャンペーンをじっと待つ必要があります。
逆にBookLiveや紀伊國屋書店は割引率こそ低いですがその制限がないことが多いので、どちらを優先するか、ですね(ワタシは大量に買うので安くなる方を優先しています)。
BOOK☆WALKERのランク制度がすごい
すぐ読みたいのに1ヶ月も待てないと言う人にも朗報です。BOOKWALKERは購入した金額に応じたランク制度を導入していまして、ランクが高ければキャンペーンに依存しなくてもそれなりのコインバックを受けることができます。
会員ランクには「ライト」から順に「エース」まであり、エースの上に永世ランクの「ジョーカー」があります。それぞれのランクの基準は以下の通りです。
会員ランク | 算定条件(新着作品) | 得点ランクコイン |
ジョーカー | 生涯購入金額800万円以上 | 17% |
エース | 前月購入金額80,000円以上(6,000円以上) | 17% |
キング | 前月購入金額40,000円以上(4,000円以上) | 14% |
クイーン | 前月購入金額20,000円以上(2,000円以上) | 11% |
ジャック | 前月購入金額10,000円以上(1,000円以上) | 7% |
レギュラー | 前月購入金額5,000円以上 | 4% |
ライト | 前月購入金額2,000円〜4,999円 | 2% |
会員ランクは前月購入金額によって表のように決められています。ただしその購入金額の中に配信開始から2週間以内の「新着作品」をそれぞれの金額分含む必要があります。
この条件は少しずつ改定されて、当初よりだいぶ使いづらくなってきたのですが、無いよりマシです。ワタシはだいたい毎月ランク「キング」をキープしていますので、多くのキャンペーンで対象外となる新着作品購入時でも14%のコインバック(税抜価格からですが)を受けることができます。
ジョーカーは規格外の条件ですが、これでも達成者がいるたびにハードルが上がっていて、最初は500万円だったような気がします。
BOOK☆WALKERの使い方
BOOKWALKERの使い方はムズカシイことはありません。ポイントサイトを経由して(次に説明)BOOK☆WALKERのサイトを訪れます。
トップページに上記のように各カテゴリーから分かれたタブがあるので、そのタブを開いて目を引く作品を購入するか、目的が決まっていたら検索欄から検索して探してもOKです。
また欲しい作品があれば「チェック」しておけば、自分のチェックカートに入るので、お得なキャンペーン時にまとめて買うことができます(ワタシは267冊が購入待ちの状態ですがとりあえずチェックしているだけですべてを購入するわけではありません)。
買った書籍はPCの読書ノートから読むこともできますが、一般的にはスマホのBOOKWALKER専用アプリを用いて読むことになります。
使い方やアプリのダウンロード、利用法については「はじめての方へ」や「FAQ」を読めば分かりますし、直感的にも利用することができます。
BOOKWALKERは7台まで利用認証ができるので、あらゆる場面で書籍や本棚、栞などを同期して続きを楽しむことができます。
BOOK☆WALKERの購入はポイントサイトを経由するとお得
BOOKWALKERはそれ単体で利用してもお得ですが、ポイントサイトを経由するとさらにポイントサイトのポイントも貯めることができます。
ポイント獲得ナビでBOOKWALKERを検索してみると上図のように有名所のポイントサイトで取り扱っていることが分かります。
余談ですが、各ポイントサイトでBOOKWALKERを検索するとヒットしません。正式にはBOOKとWALKERの間に「☆」が入るせいですが、それゆえに検索する時は「book walker」と間にスペースを空けるとヒットするようになります。
だいたい貯まるポイントは1.5-2.0%だということが分かります。10,000円購入して150円から200円相当のポイントが入ります。
おすすめのポイントサイトはハピタスとモッピーです。微々たるポイントなので、お気に入りのポイントサイトを利用すればいいとは思いますが、一応理由があります。
・ポイント還元率が1.8%と高め
・ハピタスの会員ランク「ゴールド」を保つのが容易になる
・ポイント付与が早い
・ビンゴ用のカードを大量に貯めることが出来る
モッピーのポイント付与が早い利点は2018年11月から無くなりました。ビンゴ要カードが必要ないなら、よりポイント数が高いポイントサイトがおすすめです。
ポイントサイトを経由してiTunesで楽曲を買うときもそうですが、電子書籍のように個別に買える商品は、少し面倒ですが都度ポイントサイトのリンクを踏みながら細かく買うほうがお得です。
ハピタスの会員ランクは過去6ヶ月間に広告利用有効が20回以上、または獲得ポイントが10,000pt以上、となっています。電子書籍を20冊まとめて買っても10,000ptにはなりませんが、2冊づつ10回に分けて購入すれば、それだけで広告利用有効回数が10回稼げます。
モッピーの場合は、分けて購入するごとに上記のビンゴアイテムをゲットできます。20冊をまとめて買えばビンコアイテムも1回分しかもらえませんが、10回に分けて買えば10回分のビンゴアイテムが貰えます。
結果、ワタシのポイント通帳はこんなうざい感じになっています笑。
しかしおかげで、PCとスマホ、両方のビンゴゲームで毎週フルオープンの12ラインを達成していて、最大の89ポイントx2を毎週ゲットできています。微々たるポイント数ではありますが、ポイ活は細かいところからコツコツと、ですからね(陸マイラーとしてはこんな細かいことはせず、大きくドッカンと、と言うのも否定しません)。
ハピタスとモッピーをおすすめするのにはもう1つ理由があって、この2つのサービスでは作品を購入時の決済法の指定がないんです。
例えばちょびリッチだと条件に「※ポイント対象外:クレジットカード・WebMoney・auかんたん決済・ドコモケータイ払い以外での決済の場合」と載っていて、コインを利用した購入だとポイントが付与されない可能性があります(ぶっちゃけポイント付与されていますが)。
ハピタスとモッピーはそのような条件がなく、コインで決済してきた今までも問題なくポイントが付与されているので安心しておすすめできるわけです。
他の電子書籍サービスと言う選択肢は?
電子書籍サービスとして、最も有名で利用している人が多いのは・・・分かりませんが、有名所としてはAmazonのKindle本になると思います。Amazonでの購入はポイントサイトのポイントは付けることができません。
その他には「eBookJapan」は比較的ポイント還元率が高いサービスです。
「BookLive!」は、以前モッピーで20%と言う驚異的なポイント還元率を誇っていましたが、今では平凡な還元率となっています。
「紀伊國屋書店ウェブストア」で購入できる電子書籍でもポイントサイトのポイントは貯まります。
電子書籍サービスの弱点として、データが各サービスで相互利用できない点にあります。
上記のいずれのサービスを利用してもいいのですが、あっちこっちに手を出すとどこに読みたい本があるのか分からなくなります。ワタシが利用している、または過去に利用していて電子書籍データがあるサービスは以下の通りです。
- eBookJapan|1,438冊
- 紀伊國屋書店ウェブストア|2,597冊
- BOOK☆WALKER|6,876冊
- BookLive!|842冊
- DMM電子書籍サービス|104冊
- AmazonKindle書籍|123冊
- honto|1冊
上記のようにこれだけ電子書籍データが散らばってしまうと非常に不便です。できれば1箇所に絞りたいところです。ワタシの場合は、電子書籍創成期に最も大きなサービスであったeBookJapanを最初に利用し始めて、徐々にPCアプリの使い勝手が良かった紀伊國屋書店ウェブストアに移行していきました。
紀伊國屋書店ウェブストアの割引サービスがあまり高くなかったことと頻度が低かった、何よりスマホアプリの使い勝手が悪かったことから、よりキャンペーンが多くて実質的な割引率が高かったBOOK☆WALKERに徐々に利用を移していきました。BookLiveは昨年モッピーで20%ポイント還元となっていた時に利用して今でもそれなりに利用していますが、20%ブーストが無くなってしまうと割引率が低めなので、結局はBOOKWALKERを愛用しています。
電子書籍サービスを利用する時は、その作品が利用・閲覧しやすいことも非常に重要です。それはポイントサイトのポイント還元率が多少低くても優先すべき事項と考えています。データを格納する本棚の利便性、PCやスマホなど各プラットフォームでのシームレスな利用・データ同期、などはサービスを利用するにあたってのポイントになります。
これだけサービスを利用しているワタシにとっては、上記の中ではBOOKWALKERが最も利用しやすいと思っています。eBookJapanと紀伊國屋書店ウェブストアはスマホ全盛・多プラットフォームという時代についてこれていません。Kindleしか利用してないヒトにとっては気づかないかもしれませんが、Kindleアプリはワタシにとってはめちゃくちゃ使いづらいです(もちろん個人的な感想なので感じ方は人それぞれです)。Amazonではお得な割引も行われますが、満足の行くレベルと頻度ではありません。
それゆえ、ワタシはBOOK☆WALKERの利用をおすすめする次第です。実際にはお好きなサービスを利用すればいいと思いますが・・・。
う〜〜ん、それにしてもとんでもない冊数ですが、紙媒体ではこれだけの本を本棚に収めることはムリでしょう。それこそが電子書籍の有利な点であり、これだけの冊数をスマホ1台で持ち歩くことが出来るのはすごい時代になったものだと思います。もちろんすべてデータをダウンロードはしていません。さすがにGBイッちゃいますので。
ちなみに電子書籍を原価で買ったことはまず無いですし、無料なものも多数含まれていますし、時に90%割引なんてときに買っている作品もあるので、実際の冊数ほどお金を払っているわけではないことはお伝えしておきます(^_^;)。
まとめ
今回は電子書籍を利用する上でのお得な購入法やおすすめのサービスであるBOOK☆WALKERのサービスを、他サービスと簡単に比較しながらお伝えしました。
ワタシはSFC修行やJGC修行などのエアライン修行時、飛行機の中で何をしているのかと言えば、フライトマップを見るかスマホで買い溜めた電子書籍を見ています。全部で1万冊以上ありますが、もしかしたら今の時点ですでに一生読みきれないかもしれず、コレクターと化しています。どうしても割引率が高い時にまとめ買いをしてしまった結果です。
普段はまとめて本を読む時間が取れないので、飛行機に乗っているときなんかは少しでも未読を減らす絶好のチャンスです。ちなみに購入した書籍のおそらく6-7割はコミックですが、飛行時は(CAさんに)カッコつけるために活字の本を読んでいます(^_^;)。
またスマホを2台持ちしているので、どちらでも読むことができサブ機で読めばメインスマホのバッテリーの消耗を避けることができ、この方法を愛用しています。普段から持ち歩くメイン機でも、栞などのデータが同期されるのですぐに続きを読むことできます。ぜひ皆さんもお得に電子書籍を購入して楽しみましょう。