ANAのダイヤモンドステータス、それはANAのプレミアムメンバーの中でも最上位に位置する特別なステータスです。
もちろん誰もが(は言いすぎですが)夢見るANAダイヤモンド、そこに至るまでの道のりは決して簡単ではありません。
具体的にはANAやANAが所属するスターアライアンス提携会社に当該運賃で搭乗し、マイレージプログラムのマイルとは異なるプレミアムポイントを貯めなくてはいけません。
その値はなんと100,000ポイント!・・・と言ってもピンとこないと思いますが、羽田ー那覇を普通席の割安運賃で利用する場合33往復以上が必要なポイントなのです。
通常はそんな無理な乗り方はせず、国内出張が週に複数回ある人や海外出張が月に1−2回ある人、そして時間とお金がある旅行好きの人が飛行機に乗っていたら自然と到達するステータスです。
ただあえてその至極のステータスを目指して、無理な乗り方をする人たちがいます。そう言う方々を俗に「修行僧」と呼んでいます。なぜ修行僧と呼ぶのか?などについては下記記事をご参照ください。
今回はANAでそんな無理な乗り方はできないと思って、ANAのライバル「JAL」のダイヤモンドステータスに匹敵するJGCプレミアに到達することができたワタシが、ANAダイヤモンドを目指す理由を(後付で)見つけたのでご説明したいと思います。
目次
JAL至高のサービス「パートナーステータスコース」について
ワタシは2017年にANAのSFC修行を行いANAプラチナステータスに到達しました。2018年はANAプラチナサービスの年でしたが、無節操にもJALのJGCに入会したくてJGC修行を行いました。
JALの上級会員ステータスの中で、FLY ONポイント(FOP)を50,000ポイント貯めればJALサファイヤステータスになりJGCに入会できます。
そしてFOPは100,000ポイント貯めれば、JALのダイヤモンドステータスとなりその辺りの数値的にはJALとANAは似通っているのです。
しかしJALにはJGC入会した人に贈られるもう1つのステータス「JGCプレミア」があります。JGCプレミアは80,000FOPが必要でダイヤモンドよりもハードルは低いのですが、サービスはダイヤモンドとほぼ同等の特典が受けれるのです。
ワタシは2018年にJALサファイヤに到達してJGCに入会した勢いでJGCプレミアまで修行を継続しました。その理由はJALダイヤモンド・JGCプレミアステータスに贈られる選択式の特典の中にある「パートナーステータスコース」が目標だったからです。
JALのダイヤモンド・プレミアステータスメンバーに贈られる選択式特典「サービスセレクション」で選択できるパートナーステータスコースは、ステータスメンバーと同等のステータスをパートナー(配偶者など)にプレゼントすることができるコースです。
JALサファイヤに到達してJGCに入会すれば、付帯するJALカードの家族会員になれば家族にJGCステータスをプレゼントすることができます。
しかしJALダイヤモンド・JGCプレミアと言う最上級ステータスまでパートナーにプレゼントすることができるのはANAにない突出したサービスなのです。
それゆえワタシはパートナーステータスコース目的で2018年はJAL修行に明け暮れました。
JAL「パートナーステータスコース」で欲しかったもの
JALのサービスセレクションで選択できるパートナーステータスコースを選んだ理由はなんでしょう?まずワタシがパートナーに与えることができるJGCプレミアサービスの中でも有用と思われる特典を上げてみます。
予約 | 専用予約デスク 前方座席指定サービス |
マイル | マイル有効期限の廃止 |
空港 | 専用カウンターでのチェックイン プライオリティバゲージサービス 専用保安検査場・ファーストセキュリティーレーン 優先搭乗 |
ラウンジ | ダイヤモンド・プレミアラウンジ ファーストラウンジ ワンワールドエメラルド用ラウンジ |
限定サービス | サービスセレクション |
どれもコレも飛行機の旅を一段も二段も快適にしてくれる特典やサービスです。
これらのサービスをパートナーも利用できるところがパートナーステータスの特筆すべきところです(サービスセレクションはNGですが)。ワタシの場合は「妻が」になります。
しかしよ〜〜〜〜〜〜〜く考えると、ワタシを残して妻が1人で(または子連れで)JALを利用して旅行に出かけることはまずありません(逆はありまくりです)。「妻にお願いするJGC回数修行」は特別です^^;。
妻がパートナーJGCプレミアにならなくてもJGCプレミア本会員のワタシが旅行の手配をして一緒に行動する限り、上記の特典は一緒に享受することができるんですよね。家族連れの場合でも同じです(厳密には専用カウンターやファーストセキュリティーレーンの利用などは同行者1名までですが、GSさんのご厚意により家族で利用できることがほとんどです、迷惑をかけてはいけません)。
妻がパートナーJGCプレミアにならないと家族で利用できないサービス、それはラウンジサービスのみ、と言っても過言ではありません。なぜなら本会員は同伴者1名までしか入場できないからです。妻がパートナープレミアだったらそれぞれ1名を同伴して家族4人でファーストラウンジに入れるようになります(サクララウンジだったらJGC家族会員だけでOK)。
そのためだけにJGCプレミアになってまでパートナーステータスコースを選んだようなものです。(ファーストラウンジを含める航空会社ラウンジにそこまでの価値があるかどうかということはいつも突っ込まれるのですが・・・)ファーストラウンジが使える、と言うより、ファーストラウンジ「も」使える、と言うその余裕が重要なんですね。
気づいた!ANAアップグレードポイントの価値
ANAにはJALのパートナーステータスのようなサービスはありません。特に最近のANAラウンジの混雑は殺人的ですからホントはANAスイートラウンジに逃げたいのです。しかし例えANAダイヤモンド会員になっても家族連れの場合はまとめてスイートラウンジは入れません。同伴者1名までです。
JALの場合はパートナーステータスコースの存在によりパートナーを簡単にJGCプレミアにすることができるのでワタシとパートナーの2人ともプレミアならそれぞれ同伴者1名をつけて家族4人でファーストラウンジにまで入れます。なのでJALとANA、どちらの最上級ステータスを目指すかと言えば家族連れメインのワタシはJAL、と言う結論に達していたのです。
ところが最近、ANAプラチナサービスが終わる年度末ということでANAのアップグレードポイントについていろいろ調べている時に気づいちゃったのです。
ANAのアップグレードポイントでラウンジ入れるじゃん・・・。
上記の記事の通り、ANAのアップグレードポイントはプレミアムメンバーに贈られる特別なポイントでJALには無いサービスです。JALとANAを比較した時はANAのプレミアムメンバーに贈られる「おまけ」みないなものです。
その「おまけ」でラウンジに入れるのならば、使い所としてそれほど間違ってはいないと思います。
家族旅行でのアップグレードポイントの利用法はラウンジもあり?
アップグレードポイントは座席クラスのアップグレードに利用することが最も理想的なことに異論はありません。しかし家族連れの場合、同一の予約にしていたらアップグレードは(少なくとも事前アップグレード予約では)全員にしか適用できません。1人だけ、とかはNGなんですね。
例えば東南アジアやホノルルに向かう場合に、エコノミークラスからビジネスクラスにアップグレードするために必要なアップグレードポイントは1区間1人8ポイントです。家族4人だったら32アップグレードポイントが片道だけで必要で、当然往復の分はありません。
そしてANAダイヤモンドステータスに到達する時にもらえるアップグレードポイントは10万プレミアムポイントに達した時点では40ポイントです(8万PP以上で40ポイント)。SFCに入会していたら+4ポイントで44ポイントになりますが、それでも家族往復分には到底足りません。
しかも家族4人分の対象空席がないと利用できないわけで(事前予約時)、1人ならともかく家族旅行が多い場合アップグレードポイントによるシートアップグレードは利用しづらければ成功率も高くなさそうです。
それならばいっその事アップグレードポイントは家族旅行時のANAスイートラウンジ入室に利用した方が幸せなのでは?と思った次第です。
ANAラウンジ・スイートラウンジに入室するために必要なアップグレードポイントは以下の通りです。
- 国内線ANAラウンジ・スイートラウンジ|2ポイント
- 国際線ANAラウンジ|3ポイント
- 国際線ANAスイートラウンジ|4ポイント
ANAダイヤモンドに到達していれば、自分と同伴者1名は無条件でANAスイートラウンジに入れます。4人家族なら残り2名分のアップグレードポイントを支払えば家族4人でANAスイートラウンジに入れるようになります。
例えば年に2回家族で海外旅行に行くとしたら、往路の国際線ANAスイートラウンジに利用するとして4ポイントx2名x2回で16ポイント消費します。
それでも44−16で28ポイント余ります。国内線のANAスイートラウンジなら1人2ポイントで済むので、28÷2÷2名で7回家族で国内線ANAスイートラウンジに入れます。往復で考えても4回の国内家族旅行に対応できます。
十分でしょう!たぶん家族旅行ともなるともっと回数は少ないので、余るほどです。
し・か・も、ANAにもダイヤモンド限定の選択式特典がありまして、その中のアップグレードコースを選択すればさらに12アップグレートポイントが追加されますし、ANAスイートラウンジ利用券を選択すれば6枚利用券がもらえるので、パートナーにANAダイヤモンドのステータスがなくても家族4人でスイートラウンジに入るのはさらに容易になります。
それらの特典を考慮したら逆にアップグレードポイントもそれなりに余るぐらいです。
つまり家族旅行をアップグレードするためにJALのパートナーステータスを狙ってJALプレミア・ダイヤモンドを目指さなくても、ANAダイヤモンドでも無償で提供されるアップグレートポイントを利用すれば同等の目標に到達できるわけです。
そこ(JALのパートナーステータス)にこだわる必要がなければ、JALとANA、どっちのダイヤモンドを選ぶのかは好みの問題、になります。
ANAダイヤモンドとJALダイヤモンド、どちらが好みか
ANAダイヤモンドとJALダイヤモンドはどちらも日本が誇るフルサービスキャリアの最高峰ステータスとして不満が出ることは少ないでしょう。
それでもワタシが気になる方といえば、ANAダイヤモンドステータスです。
目に見えてANAダイヤモンドがいいなぁと思うのは、例えば優先搭乗の順番だったり国内線先行予約サービスが最も早かったり、という点なのですが、もちろんそれだけではありません。
JALダイヤモンドは国内線FOP2倍キャンペーンなどを利用して比較的容易に到達できるのに、ANAダイヤモンドはより到達するのが困難だからチャレンジしたい、というのもあります。
ANAダイヤモンドは初年度と2年目継続以降ではサービスがまた上がるという話を聞いて体験したい、というのもあります。
まあ理由はいろいろあるので今度別記事にまとめようと思っていますが、とにかく今気になるのはANAダイヤモンドであり、アップグレードポイントのことをちゃんと勉強したら目指さない理由はないという感じです。
まとめ
ANAのアップグレードポイントを有効に活用すれば、家族連れ旅行が多くてもANAダイヤモンドステータスは十分活かせるかもしれない、という内容でお届けしました。
もちろんアップグレードポイントはシートアップグレードに利用するのが最もお得なのには完全同意です。ラウンジにそんなにこだわって意味があるの?という突っ込みがあるのももちろん分かっています。
今回はどちらかと言えば、ANAダイヤモンドを目指す理由を後付けした感じなのですから爆!
でもパートナーステータスコースが有る限りずっとJALに寄せるべきと思いこんでいたのですが、ANAでもイケるじゃんと思うことができたのはワタシ的に非常にビビビッと来た次第です。
今回は家族4人旅行が多いワタシがそれでもANAダイヤモンドを目指す理由を考えてみただけなので、共感は得られないかもしれませんがこういう考え方もあるんだなと思ってくださると幸いですm(_ _)m。
はじめまして。
これまでいつも読み逃げしており失礼しました。私も娘が2人いるので、ゴウタロウさんの家族旅行記事はいつも参考にさせてもらってます。
今日の記事は、まさに目から鱗でした。私もJGC&SFC持ちですが、今年はゴウタロウさんを見習ってJGCプレミアを目指す気持ちになっていました。目的はパートナーステータスコースを活用しての家族4人でのラウンジ利用です。
しかし、今日の記事を見て方針変更かもしれません(^^;)
これまで参考にさせていただいた記事を含め、遅まきながら御礼を伝えたく、コメントさせていただきました。これからも家族旅行記事を中心に楽しみに読ませていただきますm(_ _)m
思わぬ気付きをいただきましたこと、
ご丁寧にコメント、そしていつもご訪問いただきありがとうございます(^^)。
今回の記事の内容については、まだANAダイヤになってもいないのにたわごと言うな!とお叱りを受けるかと
ビクビクしていたのですが、
共感いただける方がいらっしゃってとても嬉しいです。
JALでももちろんいいのですが、
紫ダイヤ様がおっしゃられる「ダイヤならANAの方が上」と言う言葉に従い
アップグレードポイントの後押しを受けワタシはANAに全力投球する予定です。
今後ともよろしくお願いします!