2019年9月1日から就航予定のANA東京(成田)=パース線の予約が2月7日から始まりました。ANAは路線拡大戦略に出ていて、2019年2月のウィーン線の続く就航です。
ウィーン線就航の発表とそれに伴う予約・販売開始時期にはちょっとした祭りにもなったのは記憶に新しいことです。なぜなら就航記念運賃として比較的安い運賃を利用できたり、マイルで予約できる特典航空券枠が一斉に開放されるので、取り放題だったからです。
今回のパース線でも同じようなことが生じるかと思っていたのですが・・・驚くほど盛り上がってないです(・・;)。なぜだ、なぜなんだ?
パースについてはワタシも全く想像ができない未知の世界なので、今回は当初予定していたANAのエアライン修行(SFC修行・ダイヤモンド修行)にこの新規就航路線が利用できるかを考えてみます。
ちなみにここまであえて伏せてきましたが、パースはオーストラリア西海岸の都市です。それすら知らない人がいる可能性がありますね・・・。
目次
オーストラリア西海岸第一の都市「パース」について
パース(Perth)という都市はオーストラリア西海岸にある都市です。
オーストラリア連邦の西オーストラリア州州都であるパースは、オーストラリアでよく知られているシドニーやゴールドコーストとは反対側の西海岸に位置しています。
シドニーは日本からの直行便としては長距離路線となりますが、パースは同等の長い飛行時間を必要とします。
飛行時間が長い=マイルが多い=プレミアムポイントも多い、と言うことで、ANAのプレミアムポイントが貯めやすい運賃設定だったらいいなぁ、と思うわけです。
成田=パースの飛行時間
パースはシドニーとほぼ同じ緯度に位置しているので、飛行時間もほぼ同じです。日本の発着は、パースは成田、シドニーは羽田となっています。こちらも緯度的には違いはありませんが、乗り継ぎなどを考えると大きな影響が出るときもあります。
往路では成田発と羽田発という違いはありますが、パースに行くにもシドニーに行くにも10時間と9時間半の飛行時間なのでほとんど変わりません。
復路ではパース発成田着でもシドニー発羽田着でも9時間半前後の飛行時間となっています。
東京からパースに向かうのにもシドニーに向かうのにも距離(マイル)的にはそう変わりません。
日本との時差がシドニーは+2時間、パースはー1時間となっていて、いずれも同じ経度のようでずれています。多少は偏西風の影響を受けて飛行時間が前後することもあるのでしょう。
その結果発着時間は以下のようになっています。
往路 | 出発 | 到着 |
成田ーパース | 11:10 | 20:15 |
羽田ーシドニー | 22:20 | 8:45 |
復路 | ||
パースー成田 | 21:45 | 8:25 |
シドニーー羽田 | 20:55 | 5:35 |
パースは往路が昼便、復路は夜行便になっています。シドニーは往復ともに夜に飛ぶ便となっています。
時間を有効に使うという意味ではシドニー往復のほうが素晴らしいですが、「飛行機に乗るために旅に出るのだ!」とか言っている場合は、昼便の方が景色も見れて機内でも楽しめるのでメリットは大きいかと思います。もちろんビジネスクラス限定ですが^^;。
成田=パースのマイル・プレミアムポイント
SFC修行やANAダイヤモンド修行のために重要なのはプレミアムポイントです。
ビジネスクラス(125%)で計算したプレミアムポイントは以下の通りです。
成田=パース | 6,157フライトマイル | 9,636プレミアムポイント |
羽田=シドニー | 6,078フライトマイル | 9,518プレミアムポイント |
往復となるとパース行が19,272プレミアムポイント、シドニー行が19,036プレミアムポイント、その差は236プレミアムポイントで、誤差の範囲内となっています。
プレミアムエコノミークラス(100%)で計算したプレミアムポイントは以下の通りです。
成田=パース | 4,926フライトマイル | 7,789プレミアムポイント |
羽田=シドニー | 4,863フライトマイル | 7,694プレミアムポイント |
往復ではパース行が15,578プレミアムポイント、シドニー行が15,388プレミアムポイントとなっていて、その差は190プレミアムポイントなのでこれまた誤差の範囲内となっています。
成田=パース路線の機材
成田=パース路線の機材はB787-8(788)と今のところ発表されています。
最初B788と聞いてギョッとしました。ANA修行僧なら分かると思いますが、現在成田=クアラルンプールに就航しているのがこのB788なのですが(4月以降はB789)、ビジネスクラスがスタッガードシートじゃなくてプレミアムエコノミークラスの設定もない悪名高き機材なのです。
ただ成田=パースに利用するB787-8は184席バージョンとなっていて(成田=クアラルンプールは240席)、ビジネスクラスはスタッガードシートだしプレミアムエコノミークラスの設定もある機材となっていました。せ〜ふ(^_^;)。
成田=パース新規就航の運賃は?
さてここまで見てきたところ、エアライン修行目線では成田=パースは羽田=シドニーとは何ら変わらないということが分かりました。
そうなると、肝心なのは運賃です。新規就航を記念した特別運賃が出ていればそれを利用して1往復ぐらいは成田=パースをプレミアムポイントを貯めるのに利用するのもありと思います。
今のところANA公式サイトで発表されている運賃は上記の通りです。エコノミークラスはプレミアムポイントの加算率が悪いので除外しますと・・・
- プレミアムエコノミー|186,000円〜
- ビジネスクラス|358,000円〜
と言う、全く安くないお高い値段設定となっています。
期間限定のビジネスクラスは255,000円〜となっていますがプレミアムポイント加算率が70%のPクラスとなっていて、これまた論外です。
成田=パースを往復するとプレミアムエコノミーEクラスが15,578プレミアムポイント、ビジネスクラスZクラスが19,272プレミアムポイントとなっていますが、計算するまでもなくプレミアムポイント単価は10を軽くオーバーする計算となります。オーバーキルです。
プレミアムエコノミークラスも安い運賃は加算が70%となるNクラスとなっていますし、国内区間として那覇往復をつけようにもパース行の発着は成田空港なので空港間移動が必要となり面倒なことこの上もないでしょう。
ちなみにパース発の海外発券を検討してみますと、プレエコのEクラスに設定して140,460円ぐらいになり、これならばPP単価は10を切るのでなんとか許容範囲内かとは思います。
ただそのパースに行くのにどうするんだ?と言う話にはなりますが。
ちなみにビジネスクラスにするとパース発の海外発券でも70%加算のPクラスばかりで話になりませんでした。
結論|成田=パースは修行に利用できるのか?
ここまで検討した結果、2019年9月1日から新規就航するANAの成田=パース路線はエアライン修行に使えるかどうかと言われると、使い勝手が悪いと言わざるを得ません。
機材も小さな184席仕様のB787-8だし、あまりそういう利用は想定していないのだと思います(当たり前か)。
じゃあどういう需要を狙ってこの路線を開拓したのでしょう?ビジネス?観光?その辺はまずパースという街の魅力について調べないと分からないですね。
世界一美しい街と言われる西オーストラリア州の首都パース、今度はその街の魅力について調べてみたいと思いました。
またパースを起点としてオーストラリア内を移動したり、他の地域に飛ぶなんてことは修行とは関係なく旅人としては心躍る設定なのかもしれません。オーストラリアは広大ですからね(^^)。
ちなみに新規就航としてお決まりの特典航空券も取り放題モードに入っていますが、こちらも全然話題にならないですね^^;。
まとめ
2019年9月1日から成田=パースにANAの直行便が新規就航します。パースという街はよく分かりませんが、新規就航のご祝儀価格が出てくればANAのプレミアムポイントを貯めるエアライン修行に利用できるかとも思いましたが、今のところは運賃も運賃クラスもお得ではなく使えなさそうです。
そもそも最近のANAは安い運賃はプレエコのNクラスやビジネスクラスのPクラスに設定していて、全然プレミアムポイントが貯まりません。
今後もその流れは加速していきそうですし、だからこそできることはできるうちにしておいたほうがいいでしょう。エアライン修行を来年・再来年に伸ばしていってもあまりメリットはなさそうな気がします。
なんか言ってたなぁぐらいの感覚でした(^^ゞ
正直、聞いたこと無い都市でしたし、オーストラリアはゴールドコーストの海にしか興味がなかったのでスルーでした!
世界一美しい街なんですね!全然知らないのでリサーチの結果を楽しみにしています!
超他力本願ですけど( ̄▽ ̄)
ワタシもなんか他の人と違う(シドニーじゃないとこ)に行ってみたいぐらいの感覚でしたが、
恐ろしいほどに何も知りません笑。
まあそう言う行き当たりばったりなところは、
ワタシには足りないところなので面白いかもしれません。
じっくり研究してみます(^_^)。
11月にエアチャイナでシンガポールへそこからパースにはSQでいき、プレエコ修行します。
1月にテニス観戦の後によってからいきましたがいい街ですよ。
11月に2回パースにいけるのが楽しみです。
コメントありがとうございます(^^)
ワタシも12月にパースに行く予定にしていますが、2回とはすごいですね^^;
海外発券で行くとなるので、1STレグが北京、SIN、パース周りで、2NDレグを那覇、成田、パース、SIN、北京周りで一気に35000PPを2週で稼いでプラチナに到達させる予定です。
PP単価もSQが足を引っ張りましたがほぼ10円余しでいきますね。最初のパース成田は深夜便ですのでビジネスUGを確定させています。
う〜ん、すごいですね^^;
どうやってパースを修行路線にするべきかと思っていましたが、
まさかそのようなルートがあるとは!
まだまだ世に出ないルートが有ると勉強になりました(^^)