2020年1月27日の昨日、羽田空港国際線増発に伴うANA新規就航路線の一斉発売が始まりました。
やはり予想通りの特典航空券発券祭りとなったのですが、簡単に取れた人とそうでない人がいます。
ワタシはもちろん取れなかったのですが、ツイッターなどから見た発券祭りとなったときの傾向と対策を今後のためにまとめておこうと思います。
ANA国際線新規就航路線の祭りについて
2020年1月27日は、ANA国際線の羽田空港発着枠追加に伴う新規就航路線の一斉販売が行われました。
同時に特典航空券の予約・販売も開始されたので、搭乗開始355日前までのチケットが一斉開放されることになります。
1月27日の355日前ともなると、2020年のGWから夏季・お盆休暇、秋の4連休から年末年始まで含まれているので、2020年の旅行がまだ確定していない場合はチケット取り放題のお祭り騒ぎです。
ワタシもお祭りには参加したのですが、家族旅行が前提であったことや暦通りの休暇しか取れないこと、そもそも家族4人分を発券するためのマイルが足りなかったことからチケット発券には至りませんでした。
今回はそんなワタシを横目にチケットを確保した人たちの報告から、今後のお祭りに備えた傾向と対策を練りたいと思います。
今回の特典航空券発券祭りのスタートは1月27日午前10時からとなっていましたが、実際にWeb上で発券できるようになったのは10時10分すぎからでした。
その10分は何なんだ?と思いましたが、スーパーVIPのための時間だったとかなんとか…(あくまで噂です)
人気新規就航路線の特典航空券バトル結果
今回のANA国際線の羽田空港発着枠新規就航路線は上の画像の通りです。
そして新規就航路線の人気ルートの傾向はご覧のとおりでした。
- ストックホルム
- ミラノ
- イスタンブール
- シドニー(増発分)
特にミラノが人気だったのですが、どさくさに紛れたシドニー増発分にも注目が集まっていたと思います。
シドニーは南半球が夏季に入る年末年始が狙い目でした。
またストックホルムやイスタンブールはあくまで【乗り継ぎ】としての目標地だったパターンも多かったような気がします。
メインはやはりミラノなのですが、往復でビジネスクラスを確保できる方は勝ち組です。お盆の時期でもゲットできた人もいるようです。
そのミラノ往復ビジネスクラスは、日程さえこだわらなければ4席マイルで確保することも可能だったようです。
ANAの国際線特典航空券はゾーン制で欧州のゾーンはレギュラーシーズンで90,000マイル。4人だと36万マイルが必要な計算になります。
ワタシが確保できたらと思ったのは、福岡ー羽田の国内区間を含めた羽田ーミラノ往復のコースなのですが、さすがに繁忙期は厳しかったです。
ご覧のように秋の4連休を絡めた発券をちょっとだけ狙ったのですが、10時30分前の段階で全滅です。
福岡ー羽田の国内区間の特典枠が空いてないためこのように国際線区間も含めて空席待ちになってしまうパターンもあります。
ただ福岡ー成田のように1日1−2便しかないならありえますが、今回は豊富にある福岡ー羽田区間です。
一応羽田発着便のみで検索しても、ビジネスクラスにこだわらなくても見事に玉砕しました。
それでもお盆時期を含めてミラノ往復ビジネスクラス2席を確保できたという報告はちらほら耳にしました。
激戦を勝ち抜くには、それなりのノウハウが必要です。電話予約の方が早くて確実だったのかもしれません。
ワタシは予約開始まで話を引き伸ばすことがどうにも慣れないのでなかなかできないのですが…
熟練の特典航空券発券技
今回のような発券祭りの結果報告を耳にすると、なるほどなぁと感心することがたくさんあります。
旅慣れたマイラーの方々は単純なミラノ往復コースを選択したりはしないのですね。
ANAの国際線特典航空券の必要マイル数はゾーン制なので、欧州往復のコースなら欧州内をウロウロしても必要マイル数は基本的に大きくは変わりません。
なので単純な欧州往復ではなく下記のような発券が可能となります。
- 羽田ーストックホルムー(欧州内移動)ーミラノー羽田
- 羽田ーストックホルムー(欧州内移動)ーイスタンブールー羽田
などです。逆ルートもありです。
欧州内をぐるぐる回っても欧州往復ならば同じマイル数で済むか少量のマイルで済む(もちろんルールの範囲内でです)ので、飛行機好きには堪らない発券方法となっています。
さらに欧州内移動はANAではない航空会社を利用することになるので、ANAの提携航空会社国際線特典航空券となります。
その場合はどこかで(基本的に羽田になるでしょうけど)ストップオーバーを付けた上で、国内区間を加えることが可能となります。
ANAの提携航空会社を含む特典航空券発券ルールについては上の旅カエルさんやJPさんのブログをご参照ください。
ただ提携航空会社を含める複雑な発券方法はやはり一人や二人旅が前提で、家族旅行としてはハードルがかなり高いです。
発券方法もそうだし空席を探すのもそうだし実際の旅行時もそうです。
なので、欧州内ぐるぐる旅やストップオーバーを利用した日本国内区間旅を含めた発券結果を拝見すると「すごすぎる!」と感嘆せざるを得ませんが、家族旅行を検討していたワタシには流石に厳しかったです。
ワタシが美しい発券と感動したのはトートさんでした。
予約でけたよ。東京→コンスタンティノープル→ミラノ→東京 pic.twitter.com/bEHYlJ7oVH
— トート@マイルで世界一周 (@Thort_100) January 27, 2020
ANAの提携航空会社を含めた特典航空券発券のマスターであるJPさんもスゴいです。
昼休みに検索してみて空いてたから年末年始取ってしまいました😊
よく考えないで取ったから、しっくりこない気もするけど、行くかどうかゆっくり悩もうかな(*´∀`)ちなみに、カイロはエジプト航空とかだと、年末年始でもビジネス直行便で空席普通にあるんですね(^_^ゞ お酒でないっぽいけど。 pic.twitter.com/9oleNGeKx3
— JP (@jp_mile) January 27, 2020
先達の教えに従い、ワタシも一度はぐるぐる旅をしてみたいものです。
特典航空券発券祭り時の傾向と対策ですが…
- 1人や2人なら単純往復ではなく乗り継ぎを考慮して探す
- 人数が多ければ2人-2人で分けて検索・発券する
ぐらいでしょうか。巷で言われている方法そのままですが、ANAの国際線特典航空券のルールを熟知しているのが大前提ですね。
そして【慣れ】の問題です。検索にせよ発券にせよ数をこなせばルールも分かるし発券時のコツも身につくようになるようです。
後は電話発券でも電話口で粘れる【鋼の心】ぐらいでしょうか^^;
家族旅行だとハードルが上がっていくのはご想像のとおりです…
ついでのANA国内線スーパーバリューと特典航空券発売開始
今回はANAの国際線特典航空券発券祭りと同じタイミングでANA国内線のお得な運賃であるスーパーバリューやプレミアムクラス割引運賃、そして国内線の特典航空券発売が開始となりました。
ANAのスーパーバリュー一斉発売は今回が最後となるのですが、すでにスーパーバリューアーリー(スーパーバリューの355日前発券スタートによりすでに廃止)で安く購入できていたこともありあまり盛り上がりませんでした。
実際に料金を比較しても、JALの330日前発券ルール改定に合わせて安くなったスーパーバリューアーリーで予約していた料金より今回発表になった2020年夏季ダイヤのスーパーバリューの方が極端に安くなった感じもなく(もちろん時期によっては安かったですが)、あまり祭りになる要素はありませんでした。
スーパーバリューの一斉販売は、2020年2月7日より搭乗の355日前9時半からの随時販売となります。
今回のスーパーバリュー一斉販売は2020年10月24日までの分でしたが、2020年2月7日になれば年末年始や2021年分を含めた355日前からお得な運賃でANA国内線を購入することができます。
プレミアムクラスのお得な運賃であるプレミアム28やANA国内線特典航空券は、今まで通り年2回のダイヤ発表時の一斉販売のままです。
※この点がJALと根本的に異なるポイントですのでご注意を
ワタシもそう思っていたのですが、ダイヤでも人気路線はほぼ空いてません。
理由はUA特典の方が早く取れたり国際線国内区間で取られているからです。
枠は完全に同じじゃないと言われてますが、そんなこと信じられないくらいダイヤスタートでも空いてません😭
なのでダイヤを目指す必要なしです😓 https://t.co/E3YEQwswkH
— ゴウタロウ@福岡LOVE空陸マイラー (@ugoraba) January 27, 2020
ただプレミアム28も運賃がかなり高くなったため競争が減り、またANAの国内線特典航空券は一斉開放といってもすでに人気路線は先に予約されちゃっているという訳のわからない状態なので、今後はあまり盛り上がらないだろうなぁ、と予想します。
ちなみに、ANAのスーパーバリューに見向きもしない人はdiscoverなんちゃらとかいうよりお得な運賃を利用しているのだろうなぁ、と想像します…(ご利用は自己責任で)
まとめ
2020年1月27日に一斉開放となったANA羽田空港発着の新規就航路線特典航空券発券祭りについてまとめました。
ついでに最後となったANA国内線スーパーバリューの一斉販売についても言及しています。
国際線も国内線も素直に往復チケットをWeb上で購入するだけでは到底追いつかない先達の様々な知恵や技が垣間見えて、こういうお祭りの時は大変勉強になります。
残念ながら家族旅行ともなるとなかなか真似はできないのですが、ここに記録として残しておくことには意味があると思っています。
そしていつかきっと….