ANAのダイヤモンド会員、それは日本が誇るフルサービスキャリア全日空の最上級ステータスの代名詞です。一般人として目指せるステータスとしては、航空会社の中でも最高峰でその分取得の難易度も高くなります。
ANAをよく利用してくれる方々をお招きするのがダイヤモンド会員を含めたANAプレミアムメンバーサービスなので、仕事でよく利用したり頻回に旅行に出かけれるような人を対象にしているのだと思います。
しかし年にそこまで飛行機に乗らなくても、やはりステータスが欲しいという人はいるのです。そう言う人達は、無理矢理にでも飛行機に乗ってプレミアムメンバーステータスに到達するためのポイントを貯めることだってあります。
時に空港についても外に出ずにまた飛行機に乗って帰るようなそんな苦行のようなスタイルを見て、エアラインのステータスを目指すための行程を「修行」と言ったり、そのような方々を「修行僧」と呼んだりします。
JALとANAの修行については下記記事をご参照下さい。
ワタシは2017年にANA/SFC修行を、2018年にJAL/JGC修行を行い、いずれもクリアしています。
今回は一度SFC修行を行いプラチナステータスになった男が、平SFC会員になる2019年にANAのダイヤモンドを目指すダイヤモンド修行の計画公開となります。
目次
なぜ修行をしてまでANAダイヤモンドを目指すのか
ワタシのように普段の仕事で飛行機を利用せず時々の国内仕事移動、国内家族旅行1-2回、海外家族旅行1回ぐらいの利用頻度でしたら、ANA/SFCとJAL/JGCだけあれば十分です。
それ以上を目指すとなると毎年修業が必要となり、その分のコストと時間は家族に費やした方が絶対に幸せです。
ただワタシが敬愛するANAダイヤモンドブロガーの「弾丸トラベルは怖くない」さんのある一言がずっと喉に引っかかっているのです。
「ダイヤモンド会員を継続するメリットの1つはダイヤモンド会員について語れることである」(だいぶうろ覚えなのでかなり違うかもしれません^^;)
陸マイラーとして安価で大量のマイルを貯めて特典航空券でハワイに行く、と言う当初のありきたりな目標から始まった陸マイラー活動ですが、目的も変容してきています。
まず暦通りの仕事をしていて子連れでハワイ行き特典航空券チケットはまず取れません。マイルは貯まる一方で、エアラインチケットは基本的に有償で確保します。そしてSPGアメックスカードの登場で、途中からホテルステータスという分野が加わりました。
その行く着く先は「ステータス」と言う呪縛で、目的はステータスを追い求める旅へと変化してきました。JALは準ではありますがほぼダイヤモンドステータスに匹敵するJGCプレミアを獲得できました。残るはANAダイヤモンドだけじゃね?と言う思考過程です。
このブログもだんだん陸マイラー的ポイントサイト活動の発信から、JALやANAのエアラインについてと、エアライン、ホテルに続くステータスであるプレミアムクレジットカードの情報について発信するブログへと変容してきました。
つまりANAダイヤモンドステータスを1度はゲットしないと、気持ち的にもブログ的にもマイラー的にも中途半端じゃないかな、と感じ始めたのです。
他にも細かい理由はあるのですが、なぜ今ANAダイヤモンド?と問われると、こう答えるのが正解のような気がしています。
前置きが長くなりましたが、ココで2019年にANAダイヤモンドステータスを求めるための計画を公開して、まだ多少迷っている自分へのプレッシャーともしていきたいと思います。
ANAダイヤモンドステータスを目指して10万プレミアムポイントを貯める計画
ANAのダイヤモンドステータスに到達するためにはプレミアムポイントを10万貯める必要があります。どのように貯めるのかについてはいろいろ戦略がありまして、下記の記事にまとめています。
ワタシが今回ANAダイヤモンドを目指す修行を行うための条件は以下のとおりでした。
- 国内線はSFC修行・JGC修行で飽きたのでなるべく国際線を利用したい
- コストより効率重視
国内線を利用して羽田ー那覇往復などでピストン輸送されるのは、SFC修行とJGC修行で散々してきたので、今度はなるべく国際線を利用した修行を行おうと決めていました。
そして結論としてワタシが利用すると決めたのが、クアラルンプール発券(海外発券)のANAビジネスクラスを利用することです。
今まではANAの修行と言えばクアラルンプール発券のプレミアムエコノミーがコストパフォーマンスが最高とされていましたが、プレエコNクラスが設定され積算マイルが70%となり、そこから計算されるプレミアムポイントが減ってしまったため旨味が減ってしまいました。
現在はプレエコEクラスが比較的安価な運賃で復活しており、まだまだ利用価値は高いのですが、効率を重視するために1回で得られるプレミアムポイントが多いビジネスクラスを利用することにしました。
- ルート|クアラルンプール=成田=福岡
- ビジネスクラス|Zクラス(125%積算)
- 15,584プレミアムポイント
- PP単価|約10
クアラルンプール=成田=福岡をビジネスクラスで4往復することで、62,336プレミアムポイント貯めることができます。コストがそれなりに掛かりますがPP単価=10なら、コストより効率重視としては合格点かなと思っています。
特徴としては、よりプレミアムポイントを貯めるための羽田=那覇を取り入れるのではなく地元の福岡に帰ることを重要視していることです。基本的に土日を利用した弾丸修行なので、沖縄に寄っている時間はありません。
福岡に日曜日に帰ってくるためには、クアラルンプールを7:10AMに出発する成田便を利用する必要があります。那覇往復をつけるために多くの人が利用する羽田行ではないのですね。
逆に羽田行を利用すると、羽田で1泊する必要があり福岡に着くのが月曜日の早朝となります。なるべく利用したくないコースなのですが、4往復(実質5往復)を予約するに当たって安価な運賃が売り切れていたり満席だったりして、そのコースも利用せざるを得ないケースも生じました。
金曜日 | 19時台福岡発 | 羽田着 |
金→土曜日 | 23:30羽田発 | クアラルンプール6:00着 |
クアラルンプール1泊+α | ||
日曜日 | 7:10クアラルンプール発 | 15:10成田着 |
17時台成田発 | 20時頃福岡着 |
土曜日 | 13時台福岡発 | 成田着 |
17:20成田発 | 23:35クアラルンプール着 | |
クアラルンプール1泊 | ||
日曜日 | 14:15クアラルンプール発 | 22時台羽田着 |
羽田1泊 | ||
月曜日 | 6時台羽田発 | 8時台福岡着 |
福岡からクアラルンプールを利用してANAのプレミアムポイントを貯める行程は、週末弾丸だと基本的に上記の2パターンとなります。
クアラルンプール6:00着のあと、当日のクアラルンプール14:15発を利用すればクアラルンプールに1泊する必要がないのですが、1回ならともかく複数回に渡ってクアラルンプール数時間の滞在のみで帰国するのはさすがに怪しまれるかと思って、必ずクアラルンプール1泊を挟むことにしています。
ついでにヒルトンダイヤモンド宿泊の実績をホテル代が安いクアラルンプールで稼いじゃおうという打算もあります。
クアラルンプールでの過ごし方
ワタシはクアラルンプールを訪れたらどうにかしてエンジョイしなくてはイケないと思っていました。
昨年のJGCプレミア修行の時は、どこに遊びに行くか予習までしちゃってます。
でも今回割り切りましたね。クアラルンプールに行ったからどこかに出かけなくてはいけない、そう言う固定観念を捨て去ったらすっっごい楽になりました。ホテルにお籠りしてもいいじゃないですか。過ごしたいように過ごすことにしたら、気が楽になりました。ブログでも書き溜めようかな。
海外発券の前後を閉じるのに利用するのはJAL国際線特典航空券PLUS
海外発券を利用して旅行をする場合は、最初に現地に行くチケットと最後に現地から帰ってくるチケットが必要です(海外発券を閉じる、と言います)。
最初は少しでもプレミアムポイントを稼ぐためにANAマイルが貯まる何かしらの航路を選択しようと思いました(ANAエコノミーの利用やシンガポール航空の利用)が、運賃規則その他諸々ものすごく考えるのが面倒になってしまったので、JAL国際線特典航空券PLUSを利用することにしました。
2019年は2018年のJGCプレミア修行の成果でワンワールドエメラルドステータスとなっています。なのでJALを利用することにより羽田や成田のファーストラウンジを利用できたり、クアラルンプールのマレーシア航空ファーストラウンジを利用することができるのです。
JGCプレミア修行の次の年にJALに乗る機会がなかなか無かったので、まさに渡りに船のフラッシュアイディアでした(^^)。
ANAダイヤモンド計画まとめ
ワタシの2019年ANAダイヤモンド計画をまとめます。
航路 | プレミアムポイント | PP単価(おおよそ) |
KULー東京ー福岡(C) | 7,792 | 10 |
福岡=SIN(SQ)(C) | 7,811 | 11 |
福岡=東京=KUL(C) | 15,584 | 10 |
福岡=東京=KUL(C) | 15,584 | 10 |
福岡=那覇=関空 | 6,104 | 12.5 |
福岡=東京=KUL(C) | 15,584 | 10 |
福岡=東京=シドニー(PY) | 17,912 | 9.5 |
福岡ー東京ーKUL(C) | 7,792 | 10 |
東京=ホノルル(PY) | 6,162 | 計算したくない |
福岡=東京(Y) | 1,700 | 計算したくない |
- ※最後の福岡=東京=ホノルルは別発券なので分けて表示。いずれにせよPP単価は高すぎて計算したくない
以上をざっくり分けますとこのようになります。
- クアラルンプール4往復|62,336PP
- ただの旅行|33,585PP(たぶん、と言うのもシンガポール航空搭乗の付与マイルの計算に自信がない)
- 仕事で強引にANA利用|6,104PP
以上で合計102,025PPとなります。SFC修行で50,000PPを貯めた時は絶望的と思っていた倍の100,000PPに到達するのですから、恐ろしい話です。ただPP単価も恐ろしくて計算したくありません。旅行分も含まれているからと強引に納得します。
ツイッターを見ていると、海外発券&那覇・石垣をうまく使ってPP単価も5-6に抑えているヒトがゴロゴロしています。しかしどうしても効率を重視するとPP単価は上がってしまいます。自分の未熟さを痛感する次第です。
解脱フライトは8月のハワイからの復路となるフライングホヌプレエコです。
しかしココまで来ると欲が出てくるというもの・・・どうせならハワイの往路でダイヤモンド解脱して、復路のホノルル空港に新設されたANAスイートラウンジに入ってみたいじゃないですか。
そのためには、あと2,000PPぐらい8月までに追加で飛ばなくてはなりません。どこでどうやって楽しみながら乗れるか、今画策中です。
まとめ
すでにSFC修行を2年前に終えて、一度平SFC落ち寸前の陸マイラーが再度修行を行いANAダイヤモンドを目指す道を公開しました。
今年はANAダイヤモンド計画を発動しなくても33,000プレミアムポイントぐらい貯まることになっていたので、それならばプラチナを、いやせっかくだからダイヤモンドを目指してみようと考えました。
しかし普通に考えたらダイヤモンドを維持するためには、毎年クアラルンプールをビジネスクラスで6往復ぐらいしなくてはいけないので、子連れ旅行が多いワタシにとってANAダイヤモンドにそこまでの価値があるのか、未だにANAダイヤを目指す道を迷っています。
最初の方にも書きましたが、これだけのコストと時間を掛けるぐらいなら最上級を狙わず「万年2位でいいじゃないか(SFCのこと)」とは思います。全部仕事の搭乗でもないのに、毎年継続してダイヤモンドを維持している方々はホントに尊敬します。
ただ迷っているからこそチャレンジする意味もあるのだろうと思って、計画を推し進めていく所存です。