【対象者限定】ではあるのですが、ANAに魅力的なキャンペーンのアナウンスがされました。
それは、ANAのダイヤモンドサービスを家族へプレゼントすることができる、というキャンペーンです。
JALにはダイヤモンドやJGCプレミアステータスが毎年選べるサービスセレクションという特典の中の「パートナーステータスコース」を選べば、家族などの対象者にダイヤモンドやプレミアという本会員と同じステータスを与えることができるのです。
この特典はかなり強烈で、このパートナーステータスゆえにJALを優先的に利用するという人もいるぐらいです。
逆にANAはダイヤモンドのサービスをそこまで気軽にばらまかないところが評価されていました。
しかし今回のキャンペーンはその評価を覆す内容になる…かもしれません。早速確認していきましょう。
目次
ANAの「ダイヤモンドサービス」+More特典獲得キャンペーンについて
ANAは2019年12月16日に新たな対象者限定キャンペーンとして【「ダイヤモンドサービス」+More特典獲得キャンペーン】をアナウンスしました。
本キャンペーンは対象者にメールでアナウンスされるとともに、ANAのマイキャンペーン内の「対象者限定」の欄に掲載されました。
ANAの「対象者限定」はJALのように対象者じゃなくても電話連絡すれば登録できるというものではないので、ここに載ってない場合は諦めるしかありません。
その内容は以下のとおりです。
特典内容①|マイルからANA SKYコインへの特別交換倍率実質2.0倍
対象期間中、マイルからANA SKYコインへの交換した際に適用された倍率(最大で1.7倍)と2.0倍で交換した場合の差分をボーナスコインとしてプレゼントされます。
ANAマイルはステータスや属性、そして交換するANAマイル数によって1倍から1.7倍の交換率でANAスカイコインにすることができます。
1倍なら5,000マイル=5,000スカイコイン、1.7倍なら50,000マイル=85,000スカイコインのような感じです。
1スカイコイン=1円と等価でANA航空チケット購入などに利用することができるので、当然交換率が高いほうがお得です。
その交換率が、交換時の交換率に関わらず最終的に2.0倍の交換率になるように差分をボーナスコインとしてプレゼントされる、というのが特典内容①です。
ANAマイルはビジネスクラスなどの特典航空券の発券時に利用するのがとてもお得な利用法なのですが、エコノミークラスとなると1マイル=2円程度の価値になります。
つまり2.0倍のコイン交換率にまでなると、エコノミークラスの特典航空券をANAマイルで取るよりコインに交換して有償発券した方が、マイルもプレミアムポイントも獲得できるのでお得な可能性があるのです。
もちろんキャンセルポリシーが異なるので何がお得か一概には言えないのですが、2.0倍の交換率というのはとても夢があります。
特典内容②|ANAカードファミリーマイルに登録の家族へ「ダイヤモンドサービス」ステータスをプレゼント
キャンペーンを達成された会員の家族1名(ANAカードファミリーマイルに登録済)に2021年度「ダイヤモンドサービス」ステータスをプレゼントされます。
ANAカードファミリーマイルとは、要は家族が貯めたマイルを特典に交換する際必要なマイル数のみを合わせて利用できる、ANAカード個人会員限定のサービスです。
申し込んでいると申し込んだANAカード個人会員にはご覧のようにファミリーマイルの合算マイル口座残高が表示されます。
この合算されているファミリーの中の1名にANAの「ダイヤモンドサービス」ステータスをプレゼントする、と言うのが特典内容②です。
ANAダイヤモンドステータスは、JALダイヤモンドに並ぶ日系航空会社の最高峰ステータスです(隠れステータスは除く)。
その内容は上記記事のように、知る人ぞ知る、知らなければ全く想像もつかない天上人の世界です。
ただ様々な特典が利用できても「同伴者1名まで」というのが多いので、3名以上の家族連れだと使いにくいのも事実です。
今回の特典内容②をよく一緒に旅行する家族にプレゼントすれば、プレゼントされた家族もダイヤモンドサービスを受けることができるので、家族4人の旅行でもダイヤモンドサービスを最大限享受することができます。
また家族が本会員とは別によく旅行するのなら、それはメリットは大きいでしょう。
実はJALには同様のサービスはすでにあるのです。
ワタシはJGCプレミアに到達してからパートナーステータスを配偶者にプレゼントしましたが、家族旅行の時に威力たるや絶大でした。
ANAでも家族へのダイヤモンドサービスプレゼントはある意味切望されていたし、ある意味敬遠されていました。
※ダイヤモンドの安売りは既存会員にとって歓迎されない面があります
そういう意味では、実験的な意味合いもあるのかもしれませんが、ついにANAも手を出してきたか、という感想です。
プレゼントされたダイヤモンドサービスには対象外サービスが有り
- ANAアップグレードポイントの付与
- SFCへの入会資格
- メンバー限定選択式特典
- ライフタイムマガジンの発想
- カレンダーの申し込み
- ダイヤモンドサービスメンバーオリジナルネームタグ
【「ダイヤモンドサービス」+More特典獲得キャンペーン】達成条件
今回のキャンペーンはスカイコイン交換率2.0倍はおまけみたいなもので、家族へのダイヤモンドサービスステータスプレゼントがポイントになります。
JALのパートナーステータスコース達成は本会員のダイヤモンドまたはJGCプレミアステータスへの達成です。
それに対抗するためのANA側の達成条件は以下のとおりです。
- ANAグループ運航便利用による2020年獲得プレミアムポイントが15万ポイント以上|対象搭乗期間:2020年1月1日〜2020年12月31日
- ANAゴールドカードまたはANAカードプレミアム(SFC含む)での利用金額が500万円以上|対象利用期間:2019年12月16日〜2020年12月15日
- 本キャンペーン参加登録|参加登録期間:2019年12月16日10:00〜2020年12月15日23:59
対象期間が条件によって微妙に異なるので注意が必要です。
微妙に異なるのはANAカードの決済のタイミングの問題によるものです。キャンペーンへの参加登録はすぐにしなくても大丈夫ですが、ANAカードの決済積み上げのスタートはすでに始まっています。
1年間の500万円という膨大な決済金額を積み上げるためには、すでに意識してANAカードを優先して利用していく必要があるということです。
前年は年間300万円のANAカード利用でブロンズステータスのプレゼントだったので、それよりは格段にメリットが大きいキャンペーンです。
年間500万円という決済金額もさることながら、条件①の2020年15万プレミアムポイント、というのも一般人にはかなり厳しい数値です。
仕事でANAを利用しまくっている人、不労所得的な余裕があり平日も積極的に飛べる人、などはまあ達成できるでしょうが、暦通りに働いていて土日祝しか動けず、さらにその仕事は飛行機での移動を利用しない場合、15万プレミアムポイントというのはかなりハードルが高いです。
ワタシは2019年度に仕事の飛行機利用はほとんどなく、あえて言えば無理やりANAを多用してダイヤモンドサービスステータスに到達しています。その過程は「修行」とも呼ばれています。
今年はANAダイヤモンド基準に達してからもなんだかんだでANAを有償で利用しているので、プレミアムポイントは11万6千PPぐらいは貯まっています。
しかしスターアライアンスメンバー運航便も含まれているので、ANAグループ運航便利用分は10万8千PPです。
これを15万PPまで積み上げるとなると、さらに30−40万円ぐらいは必要になります。経費じゃないとかなり大きな出費です。
ANAカードで150万円を利用して15万プレミアムポイント分を飛んで貯める、さらに350万円を1年間で利用する。
もちろんANAマイルをスカイコインにしてもいいけど、ANAカード決済金額には貢献できない。
150万円を利用して15万プレミアムポイントを貯めるのも年間に500万円をANAカード決済で利用するのも大変なのですが、ワタシみたいなプライベートANA利用が多い場合、15万プレミアムポイント分飛ぶのがこれまたハードルが高いです。
対象者はANAウェブサイトのMYキャンペーンに本キャンペーンの表示がある会員のみ
それ以外の受付は一切なし
ANAの「ダイヤモンドサービス」+More特典獲得キャンペーンの注意点
ハードルがかなり高いが達成ボーナスも高いこのキャンペーンの注意点はいくつかありますが、ワタシが気になるポイントを抜粋すると以下のとおりです。
- 家族カード分は合算OK
- 年会費分やキャッシング分は対象外
- 払い戻し分は相殺
- 複数のANAカードの合算はなし|いずれか1枚で達成が必要
- 途中での同ブランドの切り替えは合算対象
- 参加登録と利用の順番は問わない
注意事項は概ね納得ですが、複数のANAカードを所有していたら対象カードは1枚に絞る必要がある、ということですね。
ANAの「ダイヤモンドサービス」+More特典獲得キャンペーンにチャレンジするのか?
本キャンペーンは土日祝しか飛べないプライベート修行僧(仕事で飛ばない僧)にとっては非常に高いハードルとなります。
ワタシは2019年度にANAダイヤモンド基準に到達し、2020年も6−7万プレミアムポイントぐらいはプライベート修行僧として飛ぶ予定にしています。
しかし2018-2019年度のJGCプレミアと2019年度のANAダイヤモンドを両方体験してみると、やはり家族旅行のために修行するワタシにとってはパートナーステータスのあるJALの方が魅力的になり、JALの方に今後は集中するつもりでした。
しかししかし、今回のANAのキャンペーンは対象者限定とはいえJALと同じように配偶者にANAダイヤモンドをプレゼントできる千載一遇のチャンスなのです。
そんな楽しげな機会を逃していいのか?
いや良くない!
が、一般修行僧にハードルが高すぎるのも確かなんです。とりあえず今すぐに決済金額をANAカードに集中していきたいと思います笑。
まとめ
頑張ればANAのダイヤモンドサービスステータスを家族にプレゼントすることができる「ANAの「ダイヤモンドサービス」+More特典獲得キャンペーン」が発表されたのでまとめてみました。
読めば読むほどハードルが高いキャンペーンですが、その分目指し甲斐があるのも確かなのです。
ワタシの場合、15万プレミアムポイントを貯めるための時間が最も問題です。
JALの国内線FOP2倍キャンペーンを見越してJALのクリスタル修行を行ったばかりだし、そのFOP2倍月をいつにするか悩んでいたりもしているのですが、その金額をANAにつぎ込んで2020年もANAダイヤモンドを目指しちゃおうかとも思っちゃうぐらい特典が魅力的なキャンペーンです。
ただ、それならばJALのクリスタル修行をしなかったのに…予想外に裏目に出ました^^;。
やっぱり賢いのはANAですね。JALはどうしてもお役所仕事が否めず、ANAの幹部も民間だけでやって成長してきたという自負がすごいんですが、今回のプランもあっぱれですね!
おっしゃるとおりで、
既存会員の不満が出にくい絶妙のラインを設定してきたと思います。
面白そうだしチャレンジしたいのですが、
国内線のJALも捨てがたく、とりあえずANAカードいっぱい使っておきます笑。