2019年にANAダイヤモンド修行を行い7月に解脱することができました。最近ではアプリで自分のステータスが確認できるのですっかり忘れていたのですが、ANAダイヤモンド2019のステータスカードが送られてきたわけです。
同時にANAダイヤモンドサービスメンバーの特典・サービス一覧が載った冊子も同封されていました。
ワタシは以前ANAのプレミアムメンバーサービスについてまとめたことがあるのですが、それはやはり多くのユーザーとワタシ自身にとっても必要なSFC/プラチナサービスが中心でした。
そこで今回はANAのダイヤモンドサービスメンバーだけに絞って、その特典やサービスを研究したいと思います。サブテーマは「子連れ家族時の利用は本来どうする?実際はどうなの?」です。
【特典利用】とは
以後に出てくる「特典利用」とは、メンバー本人が事前に、特典利用者登録されたメンバーの2親等以内のお客に利用できる特典・サービスです。
目次
ANAダイヤモンドサービス|COMFORT
ANAダイヤモンドサービスCOMFORTのテーマは「空の旅に、ゆとりとくつろぎをお届けします。」だそうです。内容としては以下の通りです。
- ダイヤモンドサービスデスク
- ラウンジの利用
- コンシェルジェサービス
- プレミアムエコノミーへの変更
- 座席クラスのアップグレード
「ダイヤモンドサービス」デスク|本人
ANAグループ運航便の予約はもちろん、マイレージサービス、プレミアムメンバーサービスについての問い合わせなどについてメンバー専用デスクで相談することができます。
まだ数度しかダイヤモンドデスクには電話してないのですが、図ったかのように3コールでつながるのは怖いぐらいです。ANAの場合はSFCデスクですら繋がりにくいことはあまりなくスタッフも優秀なので、あんまり問題はなかったのではありますが。
ただそれでも「国内線」と「国際線」の区分はしっかりしていて、すべての対応を一つの窓口ではしてもらえませんでした。
家族旅行の手配を会員である自分で行っているうちは、利用できるのは本人だけですが問題ありません。
ラウンジの利用|本人+同行者・特典利用
ANAグループ運航便およびスターアライアンス加盟航空会社運航便で出発の際、搭乗時刻まで各空港内にある指定のラウンジを利用できます。
利用条件 | |
---|---|
本人 | デジタルカードまたはステータスカードの提示 |
同行者 | メンバー本人と同時にラウンジに入室 ・同日中にANAグループ・コードシェア便、スタアラ運航便で出発 |
特典利用者登録済 | メンバー本人が同行しない場合、あらかじめ搭乗する人の特典利用者登録が必要 ANA便名で搭乗時、最大5名までアップグレードポイントで利用可能 |
国内線(ANAグループ運航便・コードシェア便にANA便名で搭乗の場合)に限り、メンバー本人が同行しなくても特典利用者登録済の場合、1人あたり2アップグレードポイントでANAラウンジ・スイートラウンジに入室可能
国内線 | 本人と同行者1人目 | 同行者2〜4人目 | 特典利用者登録済 (本人同行なし) |
ANAスイートラウンジ ANAラウンジ | デジタルカード ステータスカード 提示 | 2,000マイル または 2アップグレードポイント | 2アップグレードポイント |
国内線に限れば特典利用者登録していれば本人同行しなくても本人のアップグレードポイントを消費してANAラウンジのみならずANAスイートラウンジにも入れます。
ANAラウンジは同行者をSFC家族会員にしていれば、SFC会員・家族会員でも同行者1名同伴できるので自分・配偶者・子ども2人まではコストが不要となります。
ANAスイートラウンジだと家族4人で入室するためには2,000×2の4,000マイルまたは4アップグレードポイントが必要(国内線)。2アップグレードポイントは2,000ANAスカイコインに交換できるので、2人追加で同伴させる際の実質的価値は4,000円となります。
アップグレードポイントはダイヤモンドメンバーになれば無条件に利用できるので、ANAスイートラウンジに1人2アップグレードポイントに入れるのはリーズナブルと思われます。
国際線 | 本人と同行者1人目 | 同行者2~4人目 | 特典利用者登録済 (本人同行なし) |
ANAスイートラウンジ | デジタルカード ステータスカード 提示 | 5,000マイル 4アップグレードポイント | 利用不可 |
ANAラウンジ | 4,000マイル 3アップグレードポイント | ||
スタアラ航空会社ラウンジ 運航会社指定ラウンジ | 利用不可 |
国際線(ANAグループ運航便・スターアライアンス加盟航空会社運航便に搭乗)を利用する場合、同行者1人目まで無料で利用できるのは国内線と同じです。
ただ国際線の空港ラウンジはサービスが豪華なので、同行者2〜4人目が利用する時に必要なマイルやアップグレードポイントはかなり高くなっています。
またANAラウンジではなくスターアライアンス加盟航空会社や運航会社指定のラウンジでは2〜4人目の同行者は利用できず、本人がいない場合の特典利用者登録済の方だけの利用はすべてのラウンジで利用できません。
ワタシが獲得したANAダイヤモンドサービスはANAスイートラウンジを利用することができます。しかし家族4人で利用するとなると、2人分の10,000マイルまたは8アップグレードポイントが必要になります。
それぞれの価値を考えると、ちょっともったいないかもしれません。家族でANAスイートラウンジを利用する予定があるのなら、後ほど登場するメンバー限定選択式特典の中にある「ANAスイートラウンジご利用券」を確保した方が心の平穏には繋がりそうです。
コンシェルジェサービス|本人のみ
国内線や国際線搭乗時にチェックインカウンターやラウンジで常駐のコンシェルジェが旅行や出張のサポートをしてくれます。
しかしホントにどのようなことをお願いすべきなのか、コンシェルジェは何ができるのかが見ているだけでは全く分かりませんでした。
逆におダイヤ様のクレーム担当係のような…^^;
同伴者の家族だけで利用する必要はおそらくないサービスです。
プレミアムエコノミーへの変更
搭乗手続きの際に空席がある場合、対象運賃以外で搭乗の場合でも追加料金無くANAグループ運航便の国際線「プレミアムエコノミー」を利用することができます。
しかしこのサービスは2019年9月30日搭乗分までで終了予定なので、検討しなくていいです。
座席クラスのアップグレード|本人・特典利用
アップグレードポイントの利用で、国内線(ANAグループ運航便)はプレミアムクラスへ、国際線(ANAグループ運航便・ユナイテッド航空運航便)はビジネスクラス・ファーストクラスへのアップグレードを申し込めます。
メンバー本人と特典利用者登録済みの顧客が利用可能となります。
国内線 | ANAグループ運航便に搭乗の場合 |
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国際線 | ANAグループ運航便・ユナイテッド航空運航便に搭乗の場合 |
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必要なアップグレードポイント数は以下の通りです。
欧米路線 |
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リゾート・東南アジア・南アジア路線(ハワイ含む) |
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東アジア路線 |
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オセアニア路線 |
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このアップグレードポイントを利用した座席クラスのアップグレードはアップグレードを獲得できるANAプレミアムメンバーだったらダイヤモンドメンバーじゃなくても申し込めるので、特別なことではありません。ただアップグレードの優先案内はされると思います。
実際に平SFC会員でもアップグレードを確保することはできました。
座席アップグレードは家族4人で1つの予約を入れていると、4人まとめてアップグレードを申し込まなくてはいけません。必要なアップグレードポイントも4倍になります。一部だけをアップグレードするためには予約記録を分ける必要があります。
アップグレードポイントを利用した座席クラスのアップグレードはダイヤモンドメンバーにとって特別なことではありません。本当に特別なことは以下の2倍アップグレードを利用した特典です。
国際線 | ANAグループ運航便に搭乗のダイヤモンドメンバー本人のみ |
|
この2倍アップグレード利用特典はダイヤモンドメンバー本人のみの特典になります。
例えば東京ーロサンゼルスのエコノミークラス(アップグレート対象外運賃)を75,000円で購入、2倍のアップグレードポイント(20ポイント)を利用して24万円のビジネスクラスにアップグレードできたとしたら、1ポイントの価値は8千円ぐらいになります。
プレミアムメンバーになるだけでもらえるアップグレードポイントで十数万円が浮くのですから、コレこそがアップグレードポイントの最強の使い方、とも囁かれるぐらいです。
ま、本人しか利用できないのですがね。
ANAダイヤモンドサービス|PRIORITY〜予約を優先して〜
快適な空の旅はスムーズな予約から…予約の瞬間から快適な空の旅がはじまるよう、様々な優先サービスがダイヤモンドメンバーには用意されています。
- 国内線の先行予約
- 国内線座席指定の優先
- 予約時の空席待ちの優先
- 国内線特典航空券・いっしょにマイル割の先行予約
- 国内線特典航空券の空席待ち
- 国際線特典航空券・アップグレート特典の優先
- 国際線手数料の免除
以上がPRIORITYサービスですが、いずれもかなり有用なサービスです。
国内線の先行予約|本人・同行者
ANAグループ運航便およびANA便名で予約・搭乗のコードシェア便の運航ダイヤごとに一斉発売する運賃を一般販売に先がけて予約できます。
同一予約の同行者も利用できるので、家族旅行時には家族全員で先行予約することができます。
例えば上記の画像は2019年1月の運航ダイヤ一斉販売時のANAからのアナウンスですが、プレミアムメンバーとしての先行予約をすることができました。
しかしこれはANAプラチナメンバーとしての先行予約で、ANAダイヤモンドメンバーはさらに2時間早く9時からの予約・販売が開始となっていました。実際は以下の通りです。
- ダイヤモンドメンバー|9時〜
- ダイヤ以外のプレミアムメンバー|同日11時〜
- ANAカード会員|1日後の14時〜
- AMC会員・一般|1日後の16時〜
誰よりも先がけて国内線を予約購入できるのはANAダイヤモンドメンバーの特権ですが、正直一般販売に関しては一部の那覇線を除き予約が埋まってしまうということはあまりありません。予約販売期間が長いですからね。
国内線の先行予約の本当のメリットは、後述する国内線特典航空券の先行予約サービスにあると思います。
国内線座席指定の優先|本人+同行者
ANAグループ運航便の日本国内普通席予約の際に、同一予約番号を持つ同行者も含め、希望の座席を優先して選ぶことができます。
プレミアムメンバーのステータスによって指定できる座席の範囲が設定されており、プレミアムクラスは対象外です。
ご覧のようにダイヤモンドメンバーは最も広い座席範囲を指定することができます。家族も一緒にですね。この画像は2014年のものでして、現在この画像はANAのウェブサイト上では見当たりませんでした。また画像からその後SFCが省かれたので、SFCの指定できる範囲は本当はどこなのか…謎です。
ダイヤモンドメンバーはすべての席を選べると思っていましたが、車椅子の方に対応するためやその他不測の事態に対応できるように、早い段階では中央席以外のバルクヘッド席はブロックされていて指定できないことも多いです。
予約時の空席待ちの優先|本人・同行者 or 本人のみ
希望の便が満席でも、空席待ち予約を優先して受け付けてもらえます。例え申し込む順番が遅くても、他のステータスに先んじた優先が存在します。
- 国内線・ANAグループ運航便|本人・同行者
- 国際線・ANAグループ運航便|本人・同行者
- 国際線・スタアラ加盟航空会社など|本人のみ
国内線はANAウェブサイトからも申し込めますが、基本的に日本のダイヤモンドサービスデスクや各社の予約窓口で申し込む必要があります。
国内線特典航空券・いっしょにマイル割の先行予約|本人・特典利用者
ANAグループ運航便およびANA便名での予約・搭乗のコードシェア便の国内線特典航空券・いっしょにマイル割の先行予約を申し込むことができます。
現在国内線の特典航空券は有償航空券との同時開放となっていますので、半期に1回の国内線ダイヤ発表時の先行予約・購入時に特典航空券も先んじて申し込むことができます。
ただANAの特典航空券はダイヤモンドメンバーと言えども、人気路線の良い時間帯の便は確保が非常に困難です。過度の期待は禁物となります。
国内線特典航空券の空席待ち|本人・特典利用
ANAグループ運航便およびANA便名での予約・搭乗のコードシェア便の国内線特典航空券の空席待ちを申し込むことが出ます。
現在のANA国内線特典航空券は例え先行予約を利用できたとしても、希望の時間帯や路線での確保は時に困難となっています。
しかしダイヤモンドメンバーは国内線特典航空券の空席待ちサービスを利用することにより、高い確率で特典航空券を確保することができます。
空席待ちの受付期間は「予約開始日〜搭乗日2週間前まで」となっています。
国際線特典航空券・アップグレード特典の優先|本人・同行者
ANAグループ運航便の国際線特典航空券と国際線アップグレード特典の予約・空席待ちを優先して申し込むことができます。
他のプレミアムメンバーに先んじて優先して割り当てられます。
ダイヤモンドメンバーだとかなりの確率で特典の空席待ちを確定させることができ、ダイヤステータス最大のメリットの1つとされています。
国際線手数料の免除|本人・同行者
ダイヤモンドサービスデスクでの予約や変更を申し込む場合、メンバー本人または同行者の以下の手数料は免除されます。
- 国際線航空券|新規発券手数料・交換発行手数料
- 国際線特典航空券|新規発券手数料
同行者は特典航空券の利用時に限ります。
この手数料はANA電話窓口での新規申し込みや変更により、運賃および税金・料金の増減による差額調節が発生する場合などに必要な2,000円+税の手数料のことです。
ただダイヤモンドメンバーじゃなくても電話でなくては申し込めない状況であるのならば、だいたい無料となる手数料です。
ANAダイヤモンドサービス|PRIORITY〜手続きをスマートに〜
空港での手続きはスピーディに行い、出発までの時間はラウンジでゆったりと過ごせるようにするなど、多彩なサービスでゆとりある旅を演出してもらえます。関わるサービスは以下の通りです。
- 優先チェックインカウンター
- 手荷物受け取りの優先
- 手荷物許容量の優待
- 専用保安検査場の利用
- 優先搭乗の案内
- 空港での空席待ち優先取り扱い
- マイカー・バレーの優待(成田空港)
- 羽田空港駐車場の優先予約(有料)
- 香港国際空港の優先レーン
- スターアライアンスに加盟していない提携航空会社運航便搭乗の際の空港サービス
これらの項目はANAのダイヤモンドメンバーサービスの中でも特に大きなメリットと考えられています。
優先チェックインカウンター|本人・同行者1名 or 本人
日本でも海外でも、メンバー優先のチェックインカウンターが用意されており、搭乗手続きと手荷物の預かりを申し込めます。
上記画像はホノルル国際空港のANAチェックインカウンターですが、ご覧のような優先チェックインカウンターレーンが用意されています。
国内線 | ANAグループ運航便・コードシェア便のANA便名搭乗時 | |
ANAスイートチェックイン | 羽田空港 | 本人+同行者1名 |
ANAプレミアムチェックイン | 多くの国内空港 | 本人 |
国際線 | ANAグループ運航便に搭乗時 | |
ファーストクラスチェックイン・スイートチェックイン | 本人+同行者1名 | |
ビジネスクラスチェックインカウンター | 本人 | |
スターアライアンスゴールド優先チェックイン | 本人 | |
国際線 | スターアライアンス加盟航空会社運航便 | |
スターアライアンスゴールド優先チェックイン | 本人 |
上記の利用できる対象者の範囲はあくまで原則であり、現場の判断である程度の裁量を任せられている面もあります。
会員本人だけがダイヤモンドメンバーの時、家族で利用するとルール違反と指摘されることもあります。ただ現場で何回か確認しましたが、家族での利用の場合は遠慮なくご利用ください、と言われることしかありません。
もちろん上記の原則があるので、度を超えた迷惑をかけることは避ける必要がありますが。
手荷物受け取りの優先|本人
ANAグループ運航便およびスターアライアンス加盟航空会社運航便を利用の際、手荷物に優先タグを付けてもらい、到着後は優先的に受託荷物を受け取ることができます。
- ANAグループ運航便・コードシェア便にANA便名で搭乗の場合|国内線なら【FIRST】マークを手荷物タグに印字、国際線なら【FIRST PRIORITY】または【FIRST CLASS】タグを取り付け
- スターアライアンス加盟航空会社運航便の場合|スターアライアンスの優先タグを取り付け
ダイヤモンドメンバーの受託荷物は1番最初の第1便で出てくるので、かなりの時間短縮となります。
荷物はすべてダイヤモンドメンバーにタグ付けされるので、家族の分も含めてすべての荷物が優先されます。
手荷物許容量の優待|本人
ANAグループ運航便およびスターアライアンス加盟航空会社運航便を利用の際、無料で預けることができる手荷物の個数や重さ制限の優待を受けることができます。
国内線 | +20kgが無料 |
プレミアムクラス | 合計60kg(40kg+20kg) |
普通席 | 合計40kg(20kg+20kg) |
国際線 | +1個が無料 | |
クラス | ダイヤモンド | 一般 |
ファーストクラス | 1個あたり32kgを4個まで | 1個あたり32kgを3個まで |
ビジネスクラス | 1個あたり32kgを3個まで | 1個あたり32kgを2個まで |
プレミアムエコノミー | 1個あたり23kgを3個まで | 1個あたり23kgを2個まで |
エコノミークラス |
国際線 | スターアライアンス加盟航空会社運航便など |
個数制の場合 | +1個まで無料に |
重量制の場合 | +20kgまで無料に |
実はハワイ旅行の復路となるホノルル空港で、プレミアムエコノミークラス利用時に受託荷物の1つが24.4kgと23kgの制限をオーバーしてしまったことがあります。
荷物の入れ替えも手間だったのでペナルティの追加料金を払うつもりだったのですが、ダイヤモンドメンバーなので、という事で許容していただけたことがあります。
コレは現場の判断で常にそうなるわけではないですし、甘えずに重量のルールは守る必要があるのは当たり前なのですが、正直ダイヤモンドステータスのパワーを感じた瞬間でした。
専用保安検査場の利用|本人のみ or 本人+同行者1名
ANAグループ運航便に搭乗の際、対象の空港では専用保安検査場を利用することができ、混雑時でもスムーズに通過することができます。
国内線 | ||
ANAスイートチェックイン | 羽田 | 本人+同行者1名 |
ANAプレミアムチェックイン | 羽田・新千歳・福岡 | 本人 |
ANAスイートラウンジ | 那覇 | 本人+同行者 チェックインはプレミアムで |
専用保安検査場 | 伊丹 | 本人 |
「スイート」の名がつく場所はダイヤモンド会員しか利用できませんが、「プレミアム」の場所は他のプレミアムメンバーであるプラチナメンバーとSFCメンバーも利用することができます。
上画像は福岡空港国内線のANAプレミアムチェックインですが、中はダイヤモンドメンバー専用レーンはなく、他の利用者との共用となっています。
SFCメンバーなら家族SFC会員もOKなので、利用にそれほど躊躇しません。ダイヤメンバーのみで家族4人を引き連れていくのは抵抗がありそうですが、現場の判断では全く問題ないと言われています。
国際線 | ||
ANAスイートチェックイン | 成田 | 本人+同行者1名 |
ゴールドトラック | 成田・世界各地 | 本人 |
プライオリティレーン | 羽田・成田 | 本人+同行者1名 |
ファーストレーン | 関西 | 本人+同行者1名 |
国際線の原則に関しては上記のとおりです。
上画像は成田空港のANAスイートチェックイン内です。ご覧のようにソファーなども置いてあり、非常に快適な空間となっています。
本施設を利用できるのは「本人+同行者1名」となっていますが、聞いてみたところご家族連れの場合は遠慮なく皆さんでご利用ください、と仰っていました。ただこの奥に専用保安検査場が1レーンあるのですが、大家族がぞろぞろそこを利用していると、後から来たお一人のダイヤモンド会員の方が待たされてあんまりいい気持ちはしないだろうなぁ、とも思いました。
ゴールドレーンやファーストトラックなどは、プラチナ・SFCメンバーも利用することができます。
優先搭乗の案内|本人
ANAグループ運航便およびコードシェア便にANA便名で搭乗時、スターアライアンス加盟航空会社運航便などを利用の際、国内線・国際線全路線において、搭乗クラスに関わらず、プレミアムメンバーは優先して機内に案内されます。
優先搭乗の順は以下の通りです。
- 搭乗の際、手伝いが必要な方や小さな子連れの方
- ダイヤモンドメンバー+ファーストクラス(国際線)|【グループ1】
- プラチナメンバー・SFC会員・スターアライアンスゴールドメンバー+プレミアムクラス(国内線)・ビジネスクラス(国際線)|【グループ2】
- すべてのお客様|【グループ3】以降
ファーストクラスの設定がない国際線や国内線ではグループ1に分類されるのは実質ダイヤモンドメンバーのみとなり、大きな優遇となります。
実はこの優先搭乗の対象者は【本人】となっています。同行者は案内上は含まれていません。
家族連れでの対応ですが、やはり現場の判断ということになりますが、現場で伺った限りでは(20名とか大人数は困るけど)同じ予約番号のご家族なら遠慮なくグループ1でご利用ください、と確認しました。
羽田=伊丹路線のようにダイヤモンドメンバーが大行列を作るときには流石に気が引けてしまいますが、10人前後しか利用がない路線ではそれほど気後れすること無く家族で利用してもいいのではないかと、個人的には思います。
しかしワタシのようなにわかダイヤメンバーではなく、昔からのダイヤメンバーからの視線は時に厳しい時があるので、グループ1での優先搭乗を家族で利用したいときは都度その場で利用していいのか確認したほうが無難とは思います。
※優先搭乗がホントに必要かどうかという議論はまた別問題です。個人的には子連れ家族での優先搭乗の恩恵は大きいと思います。グループ1に先んじて優先される2歳以下のお子様家族の優先搭乗がありますが、その理由を考えれば2歳以上の子連れでも優先搭乗は非常に助かるとは思うのですがね。
空港での空席待ち優先取り扱い|本人
搭乗当日に、ANAグループ運航便やスターアライアンス加盟航空会社運航便で、希望クラスの座席が満席の場合でも、空席待ちの呼び出しが優先されます。
グループ2以下の人が先に予約をしていても、空席待ちの優先権はダイヤモンドメンバーにあるのです。理不尽かもしれませんが、コレがステータスの現実です。
マイカー・バレーの優待(成田空港)|本人
成田空港に車で移動する際、提携駐車場サービスを優待料金で利用することができます。
出発時は提携駐車場(セントラルパーキング成田)の屋根付き専用ガレージで預かってもらえ、専用車で成田空港に送ってもらえます。
帰国時は専用車よせまで届けてもらえますし、送迎車到着まではANA ARRIVAL LOUNGEでくつろいでおくことができます。
対象は成田空港発着のANAグループ運航便をANA便名で往復購入済みのメンバーです。スターアライアンス加盟航空会社運航便や、他社運航によるコードシェア便は対象外です。
ダイヤモンドメンバーは表の通り料金においても優遇されます。ただ成田空港直結の駐車場が、高くても2,060円/1日なので、それより高い料金サービスに利用価値があるのかは疑問ですが。
羽田空港駐車場の優先予約(有料)|本人
羽田空港第3駐車場(P3)の予約を、ANAウェブサイトから優先的に申し込むことができます。予約に際しては1,000円が必要です。
羽田空港P3にはANA枠というのがありANAウェブサイトから申し込むことができます。ただ満車の場合は利用できません。
香港国際空港の優先レーン|本人
香港国際空港の出入国手続きにおいて優先レーン(フリークエントビジターeチャンネル)を利用することができ、スムーズな手続きを享受することができます。
- 対象者|18歳以上のダイヤモンドメンバー本人
同行者は利用できない旨がしっかり明記されているので、家族連れでは利用できないサービスとなります。
スターアライアンスに加盟していない提携航空会社運航便に搭乗の際の空港サービス
対象の提携航空会社が運航するコードシェア便利用時も、メンバー本人に限り特典・サービスを利用することができます。
国内線 | ||||
AIRDO | IBEX エアラインズ | オリエンタル エアブリッジ | ソラシドエア | スター フライヤー |
国際線 | ||||
エア ドロミティ | マカオ航空 | アリタリアー イタリア航空 | エディハド 航空 | ジャーマン ウイングス |
ガルーダ インドネシア | ユーロ ウイングス | ジェット エアウェイズ | 吉祥航空 | オリンピック 航空 |
フィリピン 航空 | 山東航空 | ベトナム航空 |
これらの航空会社を利用の場合、ANAのステータスで同様のサービスを利用することができます。
- ラウンジの利用
- 優先チェックインカウンター
- 手荷物受け取りの優先
- 手荷物許容量の優待
- 専用保安検査場の利用
- 優先搭乗の案内
ただ航空会社によっては利用できないサービスもありますし、本人だけのサービスを家族にまで広げるのはやはり現場の判断ということになるので、過度な期待は禁物です。
ANAダイヤモンドサービス|DELIGHT〜充実の特典を〜
プレミアムメンバーだけに贈られるスペシャルなボーナスマイルがあります。またANAカードゴールド・プレミアム持ちのメンバーならさらにマイルが貯まるようになります。
- ANAアップグレードポイント
- フライトボーナスマイル
- マイル有効期限の延長
- ANAゴールドカード/ANAカードプレミアム特別ボーナスマイル
- ANAマイレージクラブFinancial Pass VisaデビットカードATM出金手数料・他行あて振込手数料無料
- マイルからANA SKYコインへの特別倍率で交換
- アップグレードポイントからANA SKYコインへの交換(期間限定キャンペーン)
- IHG/ANAホテルズグループジャパンでの優待
これらの特典はダイヤモンドサービスの中でも空港サービスとはまた一線を画する特別な特典となっています。
ANAアップグレードポイント|本人
1〜12月のANAグループ運航便の利用で獲得したプレミアムポイント数に応じて、翌年度のプレミアムメンバーにプレゼントされる特別なポイントがアップグレードポイントです。
アップグレードポイントは座席クラスのアップグレードやラウンジの利用などに利用することができます。※下記記事をご参照ください
アップグレードポイントこそがJALダイヤモンドと最大の差別化を図ることができる最強の特典であり、この特典が魅力的でANA便を多く利用する人もいるぐらいです。
フライトボーナスマイル|本人
ANAグループ運航便およびユナイテッド航空運航便搭乗の際、通常のフライトマイルに加え、フライトのたびにボーナスマイルがプレゼントされます。
ANAダイヤモンド | ステータス1年目 | ステータス継続2年目以降 |
ANAカードゴールド・プレミアム | 120% | 130% |
上記カードがない場合 | 115% | 125% |
※マイル積算の対象になる運賃種別・予約クラス搭乗時
実際にダイヤモンドメンバーになった後に利用したハワイ往復では、マイル積算率は70%となる予約クラスでしたが、120%のボーナスマイルが付与されてかなりマイルが貯まります。
マイルを山程貯めるにはポイントサイトを活用するのが1番ではありますが、実はステータスさえあればフライトでもマイルはかなりの量を貯めることができます。
マイル有効期限の延長|本人
ダイヤモンドサービスメンバーの期間中は、獲得している未使用のマイル有効期限が延長され、マイルが失効しません(通常は36ヶ月の期限)。
ダイヤモンドメンバーでなくなった場合は、すべての未使用マイルの有効期限はダイヤモンドステータス陥落から36ヶ月後の月末までになります。
コレも地味に嬉しい特典です。
ANAカードゴールド/プレミアム特別ボーナスマイル|本人
ダイヤモンドサービスメンバーの期間中、対象のANAカードを所有している場合は、カード継続時にANAカード継続ボーナスマイル(プレミアム|10,000マイル、ゴールド|2,000マイル)に加え、2,000マイルの特別ボーナスマイルが積算されます。
家族カードは対象外です。
ANAマイレージクラブFinancial Pass VISAデビットカードATM出金手数料・他行あて振込手数料無料
ANAマイレージクラブFinancial Pass VISAデビットカードとはスルガ銀行のVISAデビットカードにANAマイレージクラブと銀行キャッシュカードの機能を搭載した、便利なデビットカードです。
スルガ銀行のANA支店に口座を作ることにより、世界中のVISA加盟店で利用できるデビットカードとなります(海外取引事務手数料3.0%)。
また銀行キャッシュカードとしての機能もあり、ダイヤモンドを含むプレミアムメンバーはATM出金手数料が無料になったり(通常210円+税)、他行あて振込手数料が月に10回まで無料になる特典を受けることができます。
またANAマイレージクラブ機能として、様々な銀行取引でマイルを貯めることもできます。ただクレジット機能付きANAカードとは異なるので、一部利用できないサービスがあります。
マイルからANA SKYコインへの特別倍率で交換|本人
10,000マイル以上をANA SKYコインに交換する際、交換率が最大1.7倍になります。
最大の1.7倍を得るためには、プレミアムメンバーになって(SFCのみは最大1.6倍まで)50,000マイル以上交換する必要があります。
ANAのマイルはビジネスクラスやファーストクラスの特典航空券に利用する際に最もパワーを発揮します。しかしエコノミークラスだと特典航空券に利用したマイルの価値は有償航空券とそれほど変わりありません。
キャンセルポリシーの違いがありますが、エコノミークラスで利用するのならばマイルを1.7倍でスカイコインに交換して有償航空券購入に割り当てたほうが、飛行マイルやプレミアムポイントも付与されるのでメリットが大きいときもあります。
それゆえ、最大1.7倍でスカイコインにマイルを交換できるプレミアムメンバーのメリットはやはり大きいものです。
アップグレードポイントからANA SKYコインへの交換|本人
手持ちのアップグレードポイントをお得な交換率でANA SKYコインに交換することができます。
1アップグレードポイントは1,000ANAスカイコインに交換することができます。しかしコレはアップグレードポイントの使い方としては最ももったいない利用方法で、アップグレードポイントの期限切れ間近の時の最終手段です。
アップグレードポイントは座席アップグレード(特に国際線)で利用する時にその真価を発揮します。
期間限定と言われつつも毎年行われているキャンペーンです。
IHG/ANAホテルズグループジャパンでの優待|本人
IHG/ANAホテルズグループの国内対象ホテルでの宿泊優待プランや食事優待などを利用することができます。
IHG公式サイトではなくIHG/ANAホテルズグループジャパンのサイトで対象の国内ホテルの予約プランを見ると、ANAのプレミアムメンバー向けの特別料金プランが載っています。
具体的には「ベストフレキシブルレートから10%OFF」「ウェルカムドリンク」「朝食券サービス」なのですが、特に会員本人だけとは言え朝食サービスは非常にお得な優待として好んで利用されています。
ANAダイヤモンドサービス|SELECTION〜とっておきの贈り物を〜
ANAではプレミアムメンバーに向けた厳選された贈り物を用意しています。
- ダイヤモンドサービスメンバーオリジナルネームタグ
- ダイヤモンドサービスメンバー限定選択式特典
- カレンダーセットのプレゼント
- プレミアムメンバー限定ANAセレクション
- ライフスタイルマガジン「ana-logue」
- 150,000プレミアムポイント限定特典
特にメンバー限定の選択式特典は物によっては数万円の価値あるもので、ダイヤモンドメンバーのみに贈られるものでもあり価値が高いです。
ダイヤモンドサービスメンバーオリジナルネームタグ|本人
「ダイヤモンドサービス」メンバーで希望の方に、記念のネームタグがプレゼントされます。
このネームタグはダイヤモンドサービスの年が刻まれるので1年限りの価値あるタグとなります。ネームタグは下記の選択式特典と一緒に申し込むことができ、希望しない場合は1,000ANAスカイコインがプレゼントされます。
ダイヤモンドサービスメンバー限定の選択式特典|本人
ダイヤモンドサービスメンバーだけに贈られる特典で、ライフスタイルに合わせて8つのコースが用意されています。
- ANAスカイコインコース|ANAスカイコイン60,000コイン(60,000円相当)の進呈
- アップグレードコース|アップグレードポイント12ポイントの進呈
- IHG/ANAホテルズグループ宿泊・食事コース|クーポン40,000円分
- 上質なレストランコース|厳選されたレストラン約50店舗から、お好きな1店舗にペアで招待
- ギフトセレクションコース
- ANA SUITE LOUNGEご利用券コース|ANAスイートラウンジご利用券6枚進呈
- 機内販売コース|ANAグループ運航便の機内販売やANA FESTAやANA DUTY FREE SHOPで利用できるクーポン40,000円分
- 自然再生コース|沖縄恩納村の海にサンゴを20本植え付け
- コンシェルジェコース|クラブコンシェルジェのコンシェルジェサービス会員資格1年間分(通常年会費|入会金20万円/年会費18万円相当)
ANAのダイヤモンドメンバー限定選択式特典は毎年微妙に内容が異なっており、上記は2020年版となります。
①から⑦にかけてはさらに「ANA SKYコイン20,000コイン」または「アップグレードポイント4ポイント」を選択する事ができます。
例えば①を選択すれば、合わせて8万円分の価値があると言えます。
カレンダーセットのプレゼント|本人
申込期限内に手続きを行うと、年末までに「ANAオリジナル卓上カレンダー」のセットが贈られます。
申し込まない場合は卓上カレンダーは届けられず、500マイルが代わりにプレゼントされます。
プレミアムメンバー限定ANAセレクション|本人
プレミアムメンバー限定の商品を専用サイトで購入することができます。
素敵な商品も多いですが、ダイヤモンドメンバー限定ではないですし、通常の料金が必要なので、特別な特典ではないですね。
ライフスタイルマガジン「ana-logue」|本人
プレミアムメンバー向けのマガジン「ana-logue」が送られてきます。ダイヤモンドメンバー限定ではありません。
150,000プレミアムポイント限定特典|本人
ANAグループ運航便で150,000プレミアムポイント以上を獲得すると、「特別仕様ネームタグ」と預け入れ手荷物用の「オリジナルバゲージタグ(2枚)」がプレゼントされます。
非常に物欲をそそる一品ですが、仕事で頻繁に乗るのでなければ150,000プレミアムポイントのハードルは非常に高く、さすがに目指せません。
まとめ
ANAのプレミアムメンバーの最高峰「ダイヤモンドメンバー」の特典をすべてご紹介しました。
ダイヤモンドメンバーのサービスや特典は非常に多岐にわたりますが、実はここに載せられないような「忖度」こそが素晴らしいとも言われています。
普通席を予約したらなぜかお隣の席が空席のことが多くなるとか、遅延・欠航などのトラブル時の対応が素早いとか、機内でご挨拶に来ていただけるとか…。
こちらが望まなくとも気持ちを推し量ってサービスしてくれる、そういう扱いこそが満足度の高いものなのかもしれません。
ワタシはまだANAダイヤモンドメンバーになって日が浅いにわかではあるのですが、それでもそんな忖度的な心遣いはいくつも感じております。
また利用したいな、と思わせてくれるサービスこそが真骨頂なのでしょう。
ワタシは2019年にANAのダイヤモンド修行を行い、2021年3月までダイヤモンドメンバーサービスの恩恵が受けれます。
まずはANAを沢山利用して、そのサービスを享受していきたいと思います(^^)