ANAの空港での空席待ちの流れが2020年4月1日より変更となります。
今までのように搭乗日当日に搭乗手続き後に申し込むのは変わらないようですが、申し込みが複数便可能になったり呼び出し方法が変更になります。
また呼び出し順の種別にも変更があり、ANAダイヤモンドの最優先は変わらないのですが、今までANAプラチナ=SFCだったのが、明確にプラチナ>SFCとなります。
簡単にまとめたいと思います。公式の案内はこちらです。
ANAの空港空席待ちのサービス変更について
ANAは2020年4月1日より、空港空席待ちサービスを変更します。
現行(2020年3月31日まで) | 変更後(2020年4月1日より) | |
申し込み方法 | 路線別の申し込み | 搭乗希望便への申し込み (複数便可能) |
呼び出し開始時刻 | 出発時刻の25分前 | 出発時刻の20分前 |
呼び出し方法 | アナウンス | デジタルサイネージで表示 |
手続き方法 | 係員による手続き | 自動チェックイン機で手続き |
変更点は表の通りです。
複数便への申し込みが可能となったり、呼び出し方法や手続き方法が大きく変わります。
申込方法の変更
申し込みについては今までは路線別の申し込みでしたが、2020年4月1日よりは搭乗希望便を選んで複数便の申し込みが可能となります。
申し込めるのは搭乗日当日の空席待ちの申し込み分のみで、搭乗手続きの実施が必要となります。
通常は自動チェックイン機で手続きができますが、同じ搭乗日でも乗り継ぎ便は空港カウンターでの手続きが必要となります。
当日搭乗便で搭乗手続きを済ませてしまえばプレミアムクラスへの変更を前もって申し込めるのは朗報ですね。
呼び出し開始時刻の変更
呼び出し時刻は現行では出発時刻の25分前からでしたが、変更後は出発時刻の20分前となります。
この辺は気をつけておけば大丈夫でしょう。
呼び出し方法の変更
現行では呼び出し時刻となったら係員によるアナウンスで呼び出しがかかりましたが、変更後はデジタルサイネージでの表示となります。
出発時刻の20分前になったら、搭乗口付近に設置したデジタルサイネージで自分の名前の一部と空席待ち番号が表示されているかを目を皿にして探さないといけません。
もちろん見逃したらOUTで、見つけても手続きをしないと利用することはできないのは同じです。
ただ今まではアナウンスで呼び出し時に応じないとその時点で整理番号が無効となっていましたが、今後は表示されている限り申し込みが可能となります。
手続き方法の変更
現行では空席待ちの手続きは係員が行っていましたが、今後は搭乗口付近に設置してある自動チェックイン機で手続きが必要となります。
通常の空席待ちはプレミアムクラスへのアップグレードでしょうから対象席数もそれほど多くないことが予想されるので、行列ができるというほどではなさそうですがなんとなく目立ちますね^^;。
出発も10分前までに手続きを行う必要がありますが、結構ギリギリまで攻めるものです。
空港待ちカテゴリーと呼び出し順の変更
空席待ちの呼び出し順番は、カテゴリー順となります。また同じカテゴリーの中では、航空券の運賃種類に応じて呼び出し順が前後します。
従来のカテゴリーは上記のようで、種別Sとなるダイヤモンドメンバーは特別でしたが、種別Aに含まれるその他のプレミアムメンバーはある意味同列でした。
2020年4月1日以降のカテゴリーは上の表のようになります。
ダイヤモンドメンバーの最優先は変わりませんが、今まで同列だったプラチナ=SFC=スタアラゴールドがプラチナ>SFC>スタアラゴールドとなり、プラチナメンバーの優先度を上げてきた形です。
ANAは前年50,000PPのANA便・コードシェア便利用しているプラチナサービスメンバーを、ANAカードのみで維持できるSFC会員より優先させる流れを作っており、今回もそれが反映された形ですね。
また今までは運賃種別での呼び出し順の差別を明確にしていませんでしたが、今後は手持ちチケットのグレードで呼び出し順に差が出るようです。
その順まではアナウンスされていませんが、最も運賃が高い普通運賃チケットが優先され、那覇ー羽田間が1万円を切っちゃうようなANA SUPER VALUEチケットの優先順が落とされることは容易に想像できます。
気になるのは国際線の国内区間乗り継ぎの種別です。
JALの国際線ビジネスクラスの国内線区間はクラスJシートが利用できますが、ANAは国際線ビジネスクラスでも国内区間は普通席のままで地味に不満でした。
今では国際線の運賃クラスで国内区間のプレミアムポイントにも差が生じるようになっているので、それに合わせて国際線ビジネスクラスを利用したときは国内線空席待ちの優先順位が上がるなら、ちょっとだけ嬉しいですね(憶測ですが…)。
まとめ
ANAの空港空席待ちの流れが2020年4月1日より変わります。プレミアムクラスから普通席への空席待ちも申し込めるようですが、現状ではプレミアムクラスへの空席アップグレード待ちの申し込みが最も予想される場面です。
スタッフのマンパワー削減の一環として、手続きは基本的にすべて自分で行うことになります。その点は注意ですね。
空席待ちカテゴリーにも変更があり、ダイヤモンドメンバーの最優先は変わりませんが、プラチナメンバーも最大限優遇されるようです。
平SFCで安いチケットを持っている場合の空席待ち獲得はますます遠のきそうですね。
プラチナ優遇大歓迎です(自分は平SFCなんであれですが)。そうでないと変ですし、やっぱりANAは合理的だなあと納得です^^
ピュアなプラチナを毎年維持する人といえばビジネス客ぐらいだと思いますが、
そこを大切にするのも大切ですからね(^^)