ANAの株主優待券が届きました。一時期キャッシュが必要で売却してしまっていたのですが、やはりあったら良かったのになぁ、というシチュエーションが旅先々で生じたので再度購入したのです。
現在のANAの株価は絶好調の一昨年や昨年と比べると50%近くも下落しています。
そして今がコロナの影響による株価下落の底辺かと言われるとまだまだ分かりません。
なので今ANAの株式を購入を勧めているわけでなく、ANAの株主優待の内容とワタシの目的についてつらつらとまとめていきたいと思います。
ANA株主優待の内容
今更ですが、ANA株主優待の内容を簡単にまとめたいと思います。
航空会社の株主優待として有名なのが、国内片道1区間株主優待割引運賃(普通運賃の半額)を利用できる株主優待券(株主優待番号)です。
株主優待番号案内書(株主優待券) | 優待獲得株数 | おおよその値段(2020年5月) |
1枚(以下100株ごとに1枚増) | 100株以上 | 25万円 |
4枚(以下200株ごとに1枚増) | 400株以上 | 100万円 |
7枚(以下400株ごとに1枚増) | 1,000株以上 | 250万円 |
254枚(以下800株ごとに1枚増) | 10万株以上 | 2.5億円 |
株主優待券1枚獲得するのに必要なコストは上記表の通りで、権利確定月(3月、9月)に保有しているANA株式数によって決まり、半期ごとに受け取ることができます。
ANAの株主に配布されるもう1つの優待が「自社グループ優待券1冊」です。コレは100株以上を保有する株主に配られるもので、内容は以下の通りです。
- IHG/ANAホテルズグループ割引券(ホテル20%6枚・レストラン10%5枚他)
- ANAトラベラーズ割引券6枚
- ゴルフ場割引券
- 空港売店(ANA FESTA他)10%割引券5枚
- 株主限定通販商品の優待価格販売
この中でワタシが特に欲しかったのがホテルの割引券と空港売店割引券です。
その他にも保有株式数に応じて配当があります。
ワタシは自社ブループ優待券目的なので、最低売買単位の100株しか保有していません。
以前も100株だけでしたが、2年前は上画像ぐらいの配当をもらうことができていました。
しかしワタシが購入したタイミングである2020年3月期の期末配当は、新型コロナウイルスによる経営ダメージが大きいため無配となることが決定しています(公式ページ)。
自社ブループ優待券の使い方
自社ブループ優待券は100株以上であれば何千株持っていても1冊しか配られません。
その利用方法はそれぞれ違うのでしょうけど、ワタシは2点です。
1.IHG/ANAホテルズグループ割引券
日本にあるIHG/ANAホテルズグループのホテル宿泊をANA株主優待プランで宿泊すると、ベストフレキシブル料金から20%割引の特別料金で利用することができます。
株主優待プランがないホテルや日程もありますので、万能ではありません。
一人旅ならANAスーパーフライヤーズ会員向け特別料金の10%割引+朝食券サービスの方がお得かもしれません。
ただ家族旅行で利用するなら、クラブラウンジが利用できる部屋を株主優待プランで予約した方がトータルとしてお得でもあり満足度が高くなったりもします。
またANAインターコンチネンタルホテル別府に泊まりに行きたいだけなんですが^^;。
2.空港売店10%割引券
ANAの株主に配られる空港売店10%割引券の活躍の場は、やはりANA FESTAになると思います。
実はこの空港売店割引券は万能選手なのです。
ANA FESTAはANAカードを提示するだけで1,000円以上の買い物で10%割引を受けることができたのです。
しかし「白い恋人」や「赤福」など人気のお土産商品はANAカード割引の対象外であることも多く、何より2019年4月1日からANAカードによる割引率は5%へと改悪されてしまいました。
その点株主優待による空港売店割引券は、通常ANAカード割引の対象外商品でももれなく割引の対象となりますし、割引率も10%のままなのです。
空港のANAフェスタで大量のお土産を買うときのストレスが全く違います。おすすめは新千歳空港です。優待券を忘れないようにしないといけませんね。
ANAの株主優待を獲得する方法
ANAの株主優待を獲得する方法は簡単で、ANAの株式を購入することです。
ただ最低購入単価の100株でも20〜30万円、ANAが絶好調な時は40万円もします。自社ブループ優待券だけが目的なら100株でもいいのですが、それだと株主優待券は半期に1枚しかもらえず、使い勝手いいとは言えません。
しかし世の中にはクロス取引という方法があって、資金さえあれば出費をかなり抑えた上で株主優待券を獲得することができます。
ワタシはしたことがないのですが、資金があり慣れるととてもオトクな方法のようです。
ただ新型コロナウイルスのダメージがANAを直撃し始めた段階で、ANAの株式取引について注意情報が出ています。クロス取引できない可能性もあるので、ご注意ください。
また、ワタシは株主優待が欲しくて3月のANA株価がちょっと下がったと思ったところで購入しましたが、現在ではそこからさらに価格は下がっていて、5万円ぐらいの含み損を出しています。
優待券目的だったのでそれほど悔しくないですが(ホントは悔しいです)、コロナの影響が長引けばANAが経営破綻して保有株が紙くずになる可能性だってあるし、実際に無配が決まっているわけですので、株式の購入は自己責任でお願いします。
まとめ
一時期手放していたのですが、ANA株主に返り咲いてANAの株主優待が無事に届いたので、ワタシがANAの株を購入したきっかけについてまとめてみました。
購入したのは2020年の3月上旬でしたが、その時期ですらすでに「勇気がありますね」と言われちゃうぐらい、新型コロナウイルスの影響で航空会社全体の経営が危ぶまれていました。
その危惧は実際に現実のものとなりつつあるのですが、意外に思ったより日経平均もNYダウも下がりきらず、その間に新型コロナウイルスの緊急事態宣言が解除されつつ流れになっています。
ココ数ヶ月の影響でも数年におけるダメージが残ると言われていますので油断はできませんが、それでも早く株主優待を気軽に利用できる世界に戻ってもらいたいものです。
ちなみに「自社ブループ優待券」ぐらいならヤフオクやメルカリで数百円程度で手に入れることができることを最後に併記しておきます…