ANAの2018年度後半期の航空券一般販売のスケジュールが発表されました。発売されるのは2018年10月28日(日)から2019年3月30日(土)搭乗分までで、一般販売の開始は8月28日(火)の9:30からとなっています。
しかしANAの上級会員であるプレミアムメンバーはより販売開始が早く、8月26日(日)からとなっています。その中でもダイヤモンドメンバーが9:00より、それ以外のプレミアムメンバーは11:00からとなっています。
またすでに一部は始まっていますが、同時にANA国内線の一般販売・特典航空券予約のルールが大幅に変更になるため、今度の予約スタートは混乱を極めると思います。よって前もって予習をしておき、レジャー利用でも、ANAのスーパーフライヤーズカード(SFC)会員狙いのSFC修行を目指す方も備えておきましょう。
JALについてもスケジュールは似ていますが、複雑なルール変更はないのでまだ理解できます。JALの2018年度後半期航空券販売については下記エントリーをご参照下さい。
目次
ANAの新ルールを簡単に解剖
ANAはすでに一部が始まっていますが、新しい運賃体系を2018年度後半期から本格的にスタートさせる予定にしています。
ハッキリ言って慣れていないと表記が複雑怪奇で、もう訳が分かりません。ですので、ココでは一般的に必要な情報に絞ってシンプルに調べていこうと思います。
新しい運賃体系を理解するには、今までの運賃メニューを書き換えている上記図が最も分かりやすいと思いました。(PP=プレミアムポイント)
- 片道・往復運賃|変更の自由が効くが高い-「ANA FLEX」
- 特割|変更不可・やや割高も取消手数料安い・400PPの搭乗ポイントあり-「ANA VALUE」
- 旅割|安い・変更不可・取消手数料高め-「ANA SUPER VALUE」
今までの運賃体系から言葉の変換を行うと、理解が進みました。ワタシみたいなレジャー目的な一般ピーポーは、狙うのは常に「旅割」だったため、一般販売でチェックすべきは「ANA SUPER VALUE」と言うことですね。
理解に混乱をきたす運賃「ANA SUPER VALUE EARLY」
旅割=ANA SUPER VALUEだけだったら簡単な話だったのですが、さらにANAマイレージクラブ会員限定の「ANA SUPER VALUE EARLY」なる運賃が登場したことで、理解を難しくしてくれちゃったのです。
コレを理解するには新しい販売スケジュールを理解する必要があります。そうすると何が「EARLY」なのかが分かるからです。ANAの新運賃体系ポイントの1つに「販売期間の拡大」があります。
今まで | 新ルール | ||
普通運賃 | ANA FLEX | 2ヶ月前から | 355日ー搭乗日 |
株主優待運賃 | 2ヶ月前から | 355日前ー搭乗日 | |
ANA SUPER VALUE EARY | 355日前ーダイヤ確定前 | ||
旅割・特割 | ANA SUPER VALUE | 運航ダイヤ確定ー搭乗日 | 運航ダイヤ確定ー搭乗日 |
特典航空券 | 2ヶ月前から | 運航ダイヤ確定ー搭乗日 |
販売期間の拡大を大雑把に書き出してみると、旅割や特割しか利用しないワタシにとっては、ルールに変更は無い、ということになります(特典航空券は別途説明)。
普通運賃や株主優待運賃などはまず利用しないので、予約が早くなろうがその運賃体系がAからDまであって空席に連動して変動しようが、ANA FLEXについては混乱するだけなのですっぱり考えないことにします。
そこに割って入るのがANA SUPER VALUE EARYという運賃で、355日前から発売になり、ダイヤ確定前まで予約することができるANAマイレージクラブ(AMC)会員限定の運賃となっています。VALUEプライスなのに355日前から発売開始なので「EARLY」というわけですね。しかし、ココに至ってANAの航空券発売を心待ちにするような顧客がAMC会員じゃないなんてことがあるのでしょうか?限定と言いつつ、対象はかなり多そうです。
販売期間が355日前からダイヤ確定前までとなっているので、とりあえず絶対に席を押さえておく必要がある人以外の需要は無いのではないかと思います。また運賃も元旅割であるSUPER VALUEより安いということは想像できません。
ANA SUPER VALUE EARLYは、そのルールはANA SUPER VALUEとほぼ一緒です。購入は「予約日当日のみ」と考える時間を与えてくれませんが、払戻手数料はかからず、取消手数料も30-60%相当額とあるも、搭乗日55日前までは取消手数料もかからないのです。
なので355日前から希望日の運賃が程々の値段だったら、とりあえず予約して購入までして席を押さえておくことが出来ます。そして55日前までじっくり考えられます。
この「とりあえず押さえておくことができる」と言うのが、予約ーキャンセルの繰り返しによって本当に必要な人に席が供給されなかったり、キャンセルを期待して何度も運航便を確認したりする必要が出てくるので好きじゃないのですが、仕方ないです。
まだいずれの運賃も分からないので評価が難しいのですが、予想としては結局は旅割に相当するSUPER VALUEがほとんどのケースで最も安価となり、そこだけを考えておけばいいような気がします。
SUPER VALUE EARLYもANA FLEXと同様に空席に連動して値段が変わるらしいので、安いときはめちゃくちゃ安い可能性もあります。そんな「賭け」みたな運賃体系は正直消滅して欲しいですわい。
2018年度後半期予約スケジュールの確認
そんな運賃体系を複雑にしてくれるSUPER VALUE EARLYも、2018年度後半期の運行ダイヤ確定後の一斉販売ではとりあえず無関係なので無視しましょう。なので、まずは旅割に相当するANA SUPER VALUEの販売開始日時をチェックすることになります。
という訳で、重要なのは上図になります。書き出すと・・・
- ダイヤモンドメンバー|8月26日(日)9:00より
- ダイヤ以外のプレミアムメンバー|8月26日(日)11:00より
- ANAカード会員|8月26日(日)14:00より
- AMC会員|8月27日(月)11:00より
- 上記以外|8月28日(火)9:30より
という予定になっています。もし2019年にSFC会員をめざすSFC修行を行うという方は、大部分は「ANAカード会員」の8月26日14:00スタートが勝負になるのではないでしょうか?
スーパーフライヤーズカード(SFC)会員とは
ANAのスーパーフライヤーズカード(SFC)会員について、簡単に解説します。SFCはANAの上級ステータスの1つで、ANAの対象運賃での運航便利用で貯まるプレミアムポイント(PP)が50,000PPに到達すると申し込むことが出来ます。
スーパーフライヤーズカードのステータスはANAカードに付与され、そのANAカードを所有し続ける限りSFCステータスも維持されます。1年間のみANAをたくさん利用して50,000PPを貯めれば入会できるので、PPを得るために1年間にムダと思えるほどANA運航便を利用することを「SFC修行」と呼んでいます。
ワタシは2017年にSFC修行を行いSFC会員なりましたが、現在では運賃予約ルールが変更になっているので参考にはならなくなってしまいましたね。
SFCの特典は公式ページを参照していただきたいのですが、ワタシ的なメリットは以下の通りです。
- 優先チェックインカウンター
- 優先手荷物検査場
- ANAラウンジの利用
- 優先搭乗
ワタシみたいな子連れ旅行者には非常に助かるメリットばかりなので、頑張ってSFC会員となりました。
SFC修行のために考えること(国内限定)
SFC修行が目的で今回のANA2018年後半期の予約競争に参戦するのならば、目指すは安くて多くのPPが得られる運航便となります。
狙うべきは2つです。
- 運賃は高めでもより多くのPPを得られる、元旅割プレミアム28の「ANA SUPER VALUE PREMIUM28」
- PPは少なめでも運賃が一番安い、元旅割75の「ANA SUPER VALUE75」
となります。特に最も有用故に競争率が高いSUPER VALUE PREMIUM28を狙うにあたって、2019年の1−3月の予定をこの8月の時点で考えなくてはならないので、なかなか大変だと思います。
しかしANA SUPER VALUEは払戻手数料は1区間に430円必要ですが、搭乗日55日前までは取消手数料がかからないのです。なので、取りあえずの予定を組んで予約するのもありとは思います。少なくとも土日の予約は後からはまずムリだと思われますので。
しかしコレもたった430円ということで、予約ーキャンセルが頻繁に行われ大変なことになる可能性もあるので、最初の予約競争に破れても狙っている運航便は逐一チェックする価値はあると思います。
ANA国内線特典航空券の予約スケジュールも変更あり
(元)旅割プレミアム28の予約が2ヶ月前じゃなくなっているのは2018年度前半期からだったので、この辺は今更でした。今回の大きな変更の1つにANA国内線特典航空券の予約スケジュール変更があります。
- 予約開始日|2ヶ月前→運航ダイヤ確定ごと一斉予約
- 予約・変更期限|4日前まで→搭乗前日まで
- 前の便変更|可→不可
これはワタシ的にはとても嬉しいニュースでした。レジャーの予定は半年前から決めることも珍しくないので、その予定を立てる時点で飛行機を押さえられないと不安だったので、特典航空券を利用できず有償搭乗を行っていました。
運航ダイヤ期間ごとの一斉予約ならば、取れるか取れないかは別として、予定が立てやすくなったのは間違いないです。
予約が前日までOKになったのも朗報です。前の便への変更が不可になったのは、JALでも一度不可になった後、あまりに不評だったからか数カ月後には可に戻ったこともあるので、ANAもそうなるんじゃないかなぁ、と思っています。
2018年度後半期ANAの国内線特典航空券の発売スケジュールは、やはりプレミアムメンバーが先行する予定となります。
- ダイヤモンドメンバー|8月27日(月)9:00より
- ダイヤ以外のプレミアムメンバー|8月27日(月)13:00より
- ANAカード会員|8月27日(月)15:00より
- その他のお客|8月28日(火)16:00より
一般航空券の発売より1日遅れで発売が開始される予定となっています。なんかダイヤモンドメンバーにすべて刈り取られそうで怖いですが、元々ダイヤモンドメンバーはすべてにおいて早く予約できていたので、状況としては変わってないということでしょう。
今まで諦めていた冬の北の大地訪問のための特典航空券を狙ってみようと思います(^^)。JALはまだ2ヶ月前からの予約なので、レジャーの旅程を立てるならばANAの方が便利になりましたね。
まとめ
ANAの2018年度後半期の航空券発売スケジュールがアナウンスされました。今回は新しい運賃体系と特典航空券の発売ルール変更が重なっているため、見た目は非常に複雑になっています。
しかしよくよく読み取れば、情報として必要な運賃は元旅割であるANA SUMER VALUEという事が分かり、そこに注視しておけばいいことが分かりました。
また合わせて特典航空券も発売されるため、そちらの方の予約競争にも参戦する必要があります。
2019年SFC修行に必要なコストは運賃が発表されるまで予断を許しませんが、おトクで便利な運賃が含まれていることを願っています。