令和元年となり最初の自動車税や固定資産税納付の案内が届く頃かと思います。それに合わせるように、アメックスから「納付書が届いたらアメックスの出番です。」というメールも届きました。
はて?本当にアメックスカードの出番なのでしょうか?ちょっと考えてみます。
目次
アメックスカードのポイントプログラムについて
アメックスカードのポイントプログラムは通常「100円=1ポイント」の加算レートと考えて差し支えありません。
通常のクレジットカードの支払いでアメックスカードを利用すると100円=1ポイント貯まるわけです。1万円なら100ポイントですね。
しかし、アメックスカードはポイント加算レートの例外を設けています。
アメックスカードで100円=1ポイントの加算対象外になる加盟店とは
アメックスカードで100円=1ポイントの加算対象外となる加盟店は公式ページでも案内されていますが以下のとおりです。
ポイント加算対象外の加盟店 | |
放送局 | ・NHK |
電子マネー | ・楽天Edy ・モバイルSuica ・SMART ICOCA |
寄付団体 | ・国境なき医師団 ・国際連合食糧計画WFP協会 ・国連UNHCR協会 ・日本赤十字社…などなど |
上記はポイント加算の対象外ですので、アメックスカードで支払っても一切ポイントは加算されません。
200円=1ポイント(通常の半分)で換算される加盟店 | |
電力会社 | |
ガス会社 | |
水道局 | |
税金(国税や都道府県税など) | ・申告所得税 ・消費税 ・法人税 ・相続税 ・贈与税 ・ふるさと納税、寄付金等 ・県民税 ・不動産取得税 ・固定資産税 ・自動車税 などなど |
公金 | ・国民年金保険料 ・特許申請料 ・Yahoo!公金支払い |
決済手段 | ・Amazon Pay ・d払い ・ローソンスマホレジ |
その他 | ・病院 ・Yahoo!toto |
上記はアメックスカードで決済しても通常の100円=1ポイントとして換算されず、200円=1ポイントで換算される加盟店です。
旅行好きに大人気のSPGアメックスカードを利用した場合は200円=3マリオットポイントとなり、やはり通常(100円=3マリオットポイント)より半減します。
2019年4月現在、自動車税の納付については12都府県が自治体リンクから、31道県がYahoo!公金支払いを利用してクレジットカードで支払うことができます。でもアメックスカードではポイント半減なんですね。
アメックスカードで税金を納付して本当にいいの?
上記表で強調したとおり、自動車税や固定資産税をアメックスカードで支払うと換算ポイントが半減します。Yahoo!公金支払いでも同様です。
ちなみにダイナースクラブカードもポイント半減なのですが、VISAやMastercard、JCB、またアメックスブランドでもカード発行会社が異なる場合(例えばJALカードアメックスは三菱UFJニコス発行、楽天アメックスカードは楽天カード)は上記のアメックスのポイントプログラムには依存しません。各カードのポイントがそのカード発行会社のルールに従って貯まります。
- アメリカンエキスプレスカード・ゴールドカード・プラチナカード
- アメリカンエキスプレスビジネスカード・ビジネスゴールドカード・ビジネスプラチナカード
- ANAアメリカンエキスプレスカード・ゴールドカード・(プラチナプレミアムカード)
- アメリカンエキスプレススカイトラベラーカード・プレミアカード
- デルタスカイマイルアメリカンエキスプレスカード・ゴールドカード
- ペルソナSTACIAアメリカンエキスプレスカード
- SPGアメリカンエキスプレスカード
上記がアメックスプロパーカードと準プロパーとなる提携カードで、これらのカードにアメックスリワードプログラム(ポイントプログラム)のルールが適用されます。つまり税金の支払いカードに利用するとポイントが半減してしまうカードたちです。
ただデルタアメックス、そしてSPGアメックスのポイント数は各提携カードプログラムのマイル/ポイントに適用されます(デルタマイル、そしてマリオットポイントが直接付与されるというだけで、ポイント半減は同じです)。
またペルソナSTACIAアメックスカードのポイント換算には適用されません。
アメックスブランドのクレジットカードすべてが税金支払いでポイントが半減するわけではありません。
あくまでアメックスリワードプログラムが適用されるアメックスのプロパーカードと提携カードのみです。
ではどのカードで利用したらいいの?
今のところですが、VISAやMastercard、そしてJCBブランドのクレジットカードは税金の支払いでポイントが半減するということはありません。
お手持ちのクレジットカードでそれらの国際ブランドが付いているカードや、アメックスリワードプログラムとは関係なくポイントが貯まるアメックスブランドのクレジットカードを使用すればいいと思います。
陸マイラーとしてマイルやポイントを貯めている立場からするとおすすめのクレジットカードはANA/VISAゴールドカード、またはANA/VISAプラチナプレミアムカードになります。
いずれもうまく利用すれば100円につき1.5%以上のANAマイルが付与されます。
まとめ
アメックスカードで税金を支払っても、アメックスのプロパーカードやアメックスリワードプログラムが適用される提携カードでは付与ポイントが半減してしまいます。
しかしアメックスのブランドが付いているクレジットカードすべてがそう言うわけではありません。
手持ちのクレジットカードのポイントプログラムをよく確認してみましょう。
国税のクレジット支払いについては1万円ごとに82円(税込)の手数料がかかります。付与されるポイントが手数料を上回ってお得ならばクレジットカードでの支払いはオススメです。
アメックスビジネスカードを利用して経費として支払いする場合は、ポイントが半減すると分かっていても泣く泣くアメックスカードで支払わざるを得ない場合があるようです。