アメックスプラチナカードを所有していると様々な特典が得られますが、そのうちの1つにファインホテルアンドリゾート(FHR)があります。これは世界中のラグジュアリーなホテルを、そのホテルの会員でなくても上級会員のような特典を享受しながら宿泊することが出来る、アメックスプラチナ(とセンチュリオン)のトラベル特典です。
今回はそのFHRを利用して、ハワイ・ホノルルのヒルトンハワイアンビレッジ内にあるアリイタワーに宿泊してきたので、その恐るべし特典の中身をお伝えしたいと思います。
アメックスプラチナビジネスカードを発行した経緯はコチラです。
目次
アリイタワーとは?|ヒルトンハワイアンビレッジ内の格上ホテル
アリイタワーとはハワイ州オアフ島にあるヒルトンハワイアンビレッジを構成するホテル群の1つです。
アリイタワーはヒルトン村の中でも真のオーシャンフロントとなる唯一のホテルです。ヒルトン村のオーシャンフロントと言えばレインボータワーが有名ですが、実際はすこ〜し目の前には陸地がありますもん。まあ、レインボータワーの方が少し前に出ているので、オーシャンフロントとしての眺望に関しては結局レインボータワーの方が勝っているのですが、いかんせんホテルの形からしてフロントになる部屋が1列しか無いのです。
アリイタワーは、ワタシの拙い知識によると「特別なタワー」らしいです。噂によると宿泊者はほとんどヒルトンのダイヤモンド会員占められているとか・・・(^_^;)。
そう言うタワーだからか、日本人ツアーに使われることは全く無く、珍しく日本人をほとんど見かけないとか・・・(;´∀`)。ヒルトンハワイアンビレッジ内でも、唯一フロントを独自に持っていたりもしています(HGVCタワーを除く)。
そんなアリイタワーをワタシはアメックスプラチナカードのファインホテルアンドリゾート(FHR)サービスを利用して予約しました。
アメプラのFHRの特典とは?
ファインホテルアンドリゾートの特典は以下のとおりです。
- 部屋アップグレード|空室状況により
- アーリーチェックイン|空室状況により
- Wi-Fi無料
- 朝食2名までサービス
- レイトチェックアウト|16:00まで
- 実質100ドルオフとなるクーポン(支払いから引かれる)
特典については、各ホテルによって多少異なってくるのですが価値としてはほぼ同等のものがついてくると思います。
どのホテルでも対応しているわけではなく、例えばホノルルでは下記のホテルだけで利用できます。
部屋アップグレード|空室状況により
まず期待値が高い部屋のアップグレードなのですが・・・ありませんでしたぁ(^_^;)。今回予約した部屋は、もともとヒルトンハワイアンビレッジの金曜日に花火を部屋から優雅に見るために最初から良い部屋を選択していました。
なので、階層が高くなるぐらいはあったのかもしれませんが、部屋は1ベッドキングオーシャンフロントと、最初に予約した部屋から変わりはありませんでした。
アーリーチェックイン|空室状況により
アーリーチェックインについては、最もお願いしたい特典でした。むしろコレがあるからこそ選んだとも言えます。今回アリイタワー宿泊にあたって、前のホテルはチェックアウトしてきます。
前のホテルのチェックアウトは10:00、ヒルトンハワイアンビレッジの通常のチェックイン時刻は15:00、待ち時間は5時間にも及ぶのです。それがもし12:00からのアーリーチェックインが出来るのならば、だいぶ行程が楽になります。この特典はリクエストベースで必ずもらえるものではありません。
結果・・・11:30頃からチェックインOKをもらいました〜〜\(^o^)/。
ホテル間の移動などなどで、アリイタワーのフロントに着いたのは11:00過ぎぐらいでした。結局、チェックイン手続きの時に「もう入れるわよ」と教えてもらえたのです。コレは最高に嬉しかったです!FHR最高だぜ!!
無料Wi-Fiサービス
無料Wi-Fiサービスについては、チェックイン時にパスワードを教えてもらえます。
カードホルダーにパスワードが記載されています。それによりパスワード無しでつながるHilton-publicというアクセスポイントよりマシな接続が期待できる、のでしょうか?少なくともホテルのWi-Fiにしては接続は安定していました。
朝食無料サービス
朝食無料サービスでは、ヒルトンハワイアンビレッジの場合、アリイタワー1階にあるトロピックス・バー&グリルを利用します。
このお店はビュッフェではないので、代わりに30ドルのクレジットが付与されます。それが2名分なので、合計60ドルのクレジットバックになります。60ドルと言えば6,000円以上の価値があるのですが、ホテルのレストランは高いですから普通に注文したらすぐに上限に達してしまうでしょう。
後でも出てくるのですが、これらクレジットクーポン券は宿泊時の支払い時にディスカウントされます。お店での支払い時に部屋付けの支払いにして、チェックアウトの時にこのクーポン券を提示することで、このお店にかかった料金の60ドル分だけ差し引かれます。
60ドルに満たなければ全額、オーバーしていれば差額は自腹です。チェックアウト時の精算なので、チェックアウト後にゆっくりお店に入って利用するような方法では利用できません。もちろん60ドルに満たなかったあまりを他の支払いに割り当てることもできません。
レイトチェックアウト|16:00まで
レイトチェックアウトは希望すれば16:00まで与えられます。今回はチェックアウト日が帰国日だったので利用できなかったのですが、この特典は最大限適応して頂けるようです。
凄いのが、通常ヒルトンのレイトチェックアウト上限は15:00の事が多いのですが、このFHRだと上限が16:00までになっていることです。ホテルの上級ステータスを上回る設定とは恐るべしです。
100ドルクーポン券|指定のレストラン限定
今回FHRを利用してアリイタワーに泊まるにあたって、100ドルのクーポン券を頂くことができました。
利用できるレストランがある程度限られているのですが、それらのレストラン支払いを部屋付けにすれば、チェックアウト時に100ドルがディスカウントされるクーポンです。100ドルなんて利用しようがないスタバも載っていますが、利用合計から100ドル差し引かれる(ルームチャージにしてチェックアウト時)ので、大丈夫です。ステーキレストランなどは100ドルなんて簡単に突破しちゃうので、コーヒーやバー、軽食などにちょこちょこ利用してみるといいかもしれません。
FHRで予約すると、朝食クーポンと合わせて飲食利用分の160ドルがディスカウントされるサービスになります。コレはかなり凄いんじゃないでしょうか。
ヒルトンダイヤモンド会員のサービスも重ねがけ
ヒルトンの会員ステータスがなくてもFHRを利用するだけで上記のような特典が受けれますが、ヒルトンのダイヤモンド会員ならさらに特典が上乗せすることができます。
上記はアリイタワー宿泊やFHRとは関係なく、ヒルトンハワイアンビレッジ宿泊時のダイヤモンド会員特典です。書き上げてみると
- 部屋アップグレード
- 宿泊ごとに1,000ヒルトンポイント付与
- 宿泊1日毎に10ドルのダイニングクレジット|同伴者も同様で合わせて1日20ドル
- トロピックス・バー&グリル、バリ・ステーキ&シーフードでの優先レーン&シート
- 高速Wi-Fiアクセス
- レイトチェックアウト
- エクスプレスチェックアウト|チェックアウト手続きがフロントに寄らなくても(電話でも)できちゃう
- 同伴者1名宿泊無料
- カリアタワーのフィットネスセンター利用可
- 宿泊ごとに2本のミネラルウォーター
がヒルトンハワイアンビレッジでのダイヤモンド会員特典です。
この中でポイントは1日20ドル(1人10ドルx2)のダイニングクレジットが付与されることです。ヒルトンダイヤモンド会員は通常朝食無料サービスが有るのですが、代わりの特典がこちらとなっています。利用できるレストランやバーは限定されていますが、やはり精算時のディスカウントです。
つまりFHRの160ドルと合わせて、ダイヤモンド会員がFHRを利用すると180ドルのダイニングディスカウントが付くことになります。
FHRのダイニングディスカウントの破壊力
今回のヒルトンハワイアンビレッジ・アリイタワーのオーシャンフロントルームの宿泊費は、税金やリゾートフィーコミコミで540ドルぐらいです。
しかしFHRで予約すると160ドルのダイニングディスカウントがもらえます。ダイヤモンド会員なら更に20ドル上乗せです。
つまり540ドルから180ドルを引いて、実質360ドルで宿泊した計算になります。
時期は少し違いますが、通常宿泊するのならば500ドル以上する部屋なので、FHR経由で予約する方がはるかにお得だったことが分かります。いやはや恐るべしです。
ただ実際には、宿泊時は上記のような特典があることをすっかり忘れていたのです。
そして宿泊時は、ホノルルに26年ぶりのハリケーンが接近していることもあり、万が一に備えて食料や飲料を買い貯めていたし、利用できるレストランもハリケーンの影響でクローズしていたり、オープンしていたらみんなが殺到して常時混雑していたりで、なかなか有効に使えませんでした。
そして子連れだと、朝食を決められたタイミングで食べに行くのも大変なんです。
結果以下のように惨敗しました(TOT)。
- 100ドルダイニングクレジット|78ドルまでしか使えず
- 30ドルx2の朝食クレジット|1ドルも使えず
- 20ドルのダイヤモンドステータスクレジット|20ドルをスタバで強引に利用(飲みきれず)
ハリケーンさえ来なければ、食料品を買い貯めておくこともなかったしレストランも客が分散してそれほど混んでなかっただろうしで、きっちり利用しに行ったと思います。
ハリケーンの影響がこんなところにまで出てくるとは・・・トホホです。
この場では、ヒルトン上級会員でなくても受けれる特典が凄いFHRの破壊力と、ダイヤモンド会員ならさらに上乗せされるサービスが有ることが伝われば幸いです。
アリイタワー1ベッドオーシャンフロントルームの紹介
ココで少しだけアリイタワー1ベッドオーシャンフロントルームを紹介したいと思います。FHRはそれなりのホテルしか予約できないので、ヒルトンハワイアンビレッジ内でFHRを通して予約できるのはアリイタワーのみです。
まず入室!どどん!!想像以上に広い!!コレは予想外でした。窓の枠が狭いので大したことがないと思っていたのですが、十分な奥行きを持つ部屋でした。ラナイのテーブルとチェアがハリケーンに備えて室内に入っていました。
水回りは特別なものはありませんでしたが、やはり広さが際立っていました。この右側にトイレが有るのですが、安定のウォッシュレットでした。
そしてこだわったオーシャンフロントと花火が見えるお部屋。間違いありません。花火をラナイから見るには最高の環境です!しかしハリケーン襲来によりあえなく中止になっちゃったのですがね(TOT)。ハリケーンの影響で曇天です。
見下ろせばアリイタワー宿泊者しか利用できないプールとジャグジーです。すっごい広々としていますが、ハリケーン襲来に備えて、ビーチチェアを片付けてしまっているからです。併設されていたバーもクローズ。タオル貸出のカウンターにもスタッフはおらず、結果無法地帯と化していました。
きちんと重ねてあったビーチチェアは1人が勝手に使い出すと次から次へと手を伸ばし、タオルカウンターにスタッフがいないのでカウンターの中にまで入ってタオルを取り出し、注意するスタッフがいないのでプールでは大きな浮き輪が無遠慮に浮かんだり子どもたちが飛び込みまくったりと、およそヒルトンハワイアンビレッジ内で最もステータスが高いホテルとは思えない有様でした(;´∀`)。
このプールもめちゃくちゃ古くて、我が家みたいにアクティブに泳ぎに行く家族連れにとってはおまけみたいな施設ですね。
まとめ
アメックスプラチナカードのトラベル特典であるファインホテルアンドリゾートを、ヒルトンハワイアンビレッジのアリイタワー宿泊で利用してきました。
上級会員でなくても得られる(むしろヒルトンダイヤモンド会員よりも上の)特典に加え、160ドルものダイニングクレジットが付き、同時期の他のタワー(レインボータワーやタパタワー)の宿泊費よりも実質的にアリイタワーの方がリーズナブルとも言えます。
この恐るべし特典は活用できるタイミングを見計らって利用するとてもお得になるので、今後も利用してみたいと思います。